1
/
5

クルージングヨット教室物語169

Photo by Buddy Photo on Unsplash

「ある程度、きれいになってきたら塗り始めようか」

隆は、皆に言った。

「塗料は、ここに買ってきてあるから」

中村さんは、購入してきた船底塗料を隆に見せた。

「開ける前に、底の方に沈殿していたりするので、缶の中身をしっかり混ぜ合わせるんだ」

「シェイカーってありませんか?」

隆は、中村さんに聞いた。

「シェイカー?」

「缶の中身を混ぜるためのガラガラ混ぜ合わせる機械があるんだけど」

隆は、瑠璃子に説明した。

「シェイカーは無いから、ゴロゴロ缶を転がして、中身を混ぜようかと」

中村さんは、隆に言った。

「それだと、中身がちゃんと混ざりませんよ」

隆は、中村さんに伝えた。

「マリーナの備品庫の中になんか無いかな」

「マリーナの職員さんに聞いてこようか」

麻美子が言った。

「俺も行くよ」

隆は、麻美子と瑠璃子と一緒にマリーナの職員のところへ聞きに行った。

「あるかな?」

横浜のマリーナ職員が、隆たちと一緒に備品庫の中へ入り、シェイカーを探してくれた。

「隆くん、何を探しているの?」

隆が皆と探していると、片桐一郎に声を書けられた。

「あ、片桐さん。船底を塗ろうと思って、なんかシェイカーが無いかなって」

「ああ、ヨット教室の艇庫に確か1個入っていたよ」

片桐一郎が隆に言った。

「本当ですか、借りられますか」

「うん」

片桐一郎は、隆たちとジュニアヨット教室の艇庫へと向かった。


作家プロフィール

主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」「文筆のフリーラン」「魔法の糸と夢のステッチ」など

東京国際ボートショー開催中の横浜マリーナではクルージングヨット教室生徒募集中!

Like 横浜マリーナ クルージングヨット教室's Story
Let 横浜マリーナ クルージングヨット教室's company know you're interested in their content