GLWとレース活動
●活動中のものと今後の計画
当社のHPやSNSをご覧いただいた方はご存知かと思いますが、我々はレース活動を積極的に行っています。 本年2024年はTOYOTA Gazoo Racing ラリーチャレンジ(TGRC)に恐竜 勝山(福井)を除いた全ての本州ラウンドに参加しました。 勝山も参加したかったのですがエントリーで漏れてしまい、、シリーズ6戦及び特別戦豊田の7戦の出場となりました。
体制としてはスタッフ全て当社の社員で構成し、ドライバーは私とエンジニアの岡崎、コドラは採用の杉浦と営業の神田、メカやマネージャーも全て当社の社員で構成し、途中からですがTMC OBの佐々木さんに総監督としてチームを率いてもらっています。
2025年はさらにチーム力を上げて、本州四国の8戦+特別戦豊田の参加を目論んでいます。 1台の車両をドラ、コドラとも同じ回数エントリーしポイントが高かった方が豊田戦に参加できるフォーマットを作成し社内競争を行います。
合わせて2025年より夏冬年2回開催されるk4-GPにも参加し、普段スタッフとして支えてくれているメンバーがドライバーとして参加しながらドライバー目線との双方を経験してもらいつつ、楽しんでもらえればと考えています。
2026年以降は、TGRC,k4-GPともに新卒を筆頭とした若手社員に移譲しつつ、会社としては86/BRZレースに岡崎をドライバーとしてエントリーし、より高度に真剣に戦う場に移行していく予定です。 また、その先には社内スタッフでのスーパー耐久シリーズ参加を目論んでいます。
●なぜ、レース活動?
我々がレース活動を行っている理由は、単純に私がレース好きなのも理由の一つですが、それ以外にも意義があります。
1, クルマ好きに集まってほしい
2, 自社の事業に直結している
3, アイデンティティ、アイコン
1, クルマ好きに集まってほしい
我々の事業の根幹は、自動車部品の設計開発業務です。 その仕事をクルマ好きにやってもらいたい理由は、好きなことをやっている、好きなものにたずさわっているときは、誰もが成長が早く、また高いところまで到達できるからです。 同時に設計開発業務は納期や品質が厳しく、特に経験が浅い間はつらいこともありますが、好きなことにたずさわっていれば乗り越えられます。
同時に、遊びや大学で熱心にクルマ作りやドライビングを楽しんでいた若者たちのほとんどが就職と同時にそれを捨ててしまいます。 学生フォーミュラ、ジムカーナやk4-GPなどで仲間と真剣に楽しんでいる(そして多くの場合速い(笑))彼ら彼女らを見ると是非一緒に仕事をやりたいと感じるのですが、だったらその場を会社で提供してしまおうと。 そこでより本気のクルマ作りや競技に打ち込んでもらえればと思うのです。
2, 自社の事業に直結している
我々の顧客の一つにトヨタ自動車GRカンパニーがありクルマ雑誌の表紙をかざるようなクルマの開発に携わることも多々あります。 ラリー会場でもサーキットでも顧客方々によく出会うのでそこでのコミュニケーションは会議室では行わない本音の会話ができますが、それはとある一面です。
それよりも自動車部品の開発というのは、走る、曲がる、止まる性能を向上させることであり、その性能の構成要素として、安全性、経済性、快適性、静粛性、加速性などなど、、があります。 スポーツ車両というのは結局その性能のエッジがするどくなったものであり(一部はバーターな性能もありますが)、レース活動を通じてクルマを理解している人は書籍やデジタルの世界だけで理解している人より素早く的確に理解している可能性が高まります。 もちろん、書籍等による理論的な理解も必要ですが、感覚的な理解が先行していることはとても有利です。 このような感覚が日常的に鍛えられることは、スポーツ車両とは関係のない車両の開発でもその意味合いが理解でき、より素早く深いアウトプットに到達できる可能性が高まります。
3, アイデンティティ アイコン
我々の業界(設計開発会社、人材派遣会社)も競争が激しいですが、事業構造はシンプルで他社との差別化はとても難しいです。 我々のもう一つの大きな個性として”多国籍人材でサービスを提供している”というのも大きな武器の一つですが、合わせて、真剣にレース活動を行っていることも育てていきたい個性です。 上記の通り、我々にはレース活動そのものに意義がありますが、それでも少し気がゆるむと風化していってしまいます。 レース活動はどのカテゴリーでも、相応の大企業がやったりやらなかったりするもので継続して参加するには気合と信念が必要です。 経済的にもうまくコントロールすることが必要ですが、継続することが他者からの信頼を生み、個性からアイデンティティに成長できると考えています。
以上は我々が真剣にレース活動を行いたい理由です。
レース活動はチームプレーです。 極端に言えば、ブレーキの整備がおろそかであればドライバーを大けがさせてしまうかもしれないことを、全員が信頼し、0.1秒でも速く走らせられるようにする競技です。 真剣にやればやるほど喜びは大きく、悲しみは深いですが、そんな幸せな時間を皆さんと共有できればと思います。