はじめまして。札幌でUI/UXデザイナーとして活動している田中亜美です。
前職は学校法人河合塾で、約9年間、生徒指導・校舎運営・広報企画を担当していました。デザインの世界に入ったのは2024年。今は業務委託のパートナーとして、複数の企業と一緒に仕事をしていく働き方を選んでいます。
この記事では、私がどんな考え方でデザインをしているのかを、自主制作したUIアプリ「Design Arch」の話を通してお伝えします。
■「文字を大きくして」の奥にある、本当の困りごと
河合塾にいた9年間で一番鍛えられたのは、「相手の言葉をそのまま受け取らない」ことでした。
生徒が「数学が苦手」と言うとき、本当に苦手なのは数学ではなく、「解けなかったときに自分をどう扱えばいいか」だったりします。保護者が「もっと連絡がほしい」と言うとき、求めているのは連絡の回数ではなく「ちゃんと見てもらえている安心感」だったりします。
言葉の奥にある本当の課題を見つけて、それに対して何を用意すればいいかを組み立てる。これを毎日やっていました。
デザインの仕事を始めてから、この癖がそのまま役に立つことに気づきました。「文字を大きくしてほしい」という依頼の奥には、「一覧画面で埋もれてクリックされない」という課題がある。そこを一緒に言葉にできると、直し方も、その理由も、クライアントと同じ地図の上で話せるようになります。
■デザイナーは、なぜ「デザイン分析」を続けられないのか
自主制作のテーマに選んだのは、自分自身が困っていたことでした。
デザインが上達するには、良いデザインを集めて「なぜ良いのか」を分析し続ける必要があります。誰もが分かっているのに、ほとんどの人が続きません。私も続きませんでした。
最初は「意思が弱いから」だと思っていました。でも、それでは何も設計できません。そこで、行動心理の文献調査(ChatGPTのDeep Researchを活用)と、現役のWeb/UIデザイナーへのヒアリングを行いました。
出てきた真因は、意思ではなく「どこまでやれば終わりか、という完了基準が不透明なこと」でした。
自由記述だから毎回「どこまで深掘りすべきか」で疲弊する。保存しても、実案件で使いたいときに3秒で引き出せない。成長が見えないから続ける動機が消える。ヒアリングでも「案件が忙しくなると優先度が下がって途絶える」という声が共通していました。
■課題が言葉になれば、設計は迷わない
真因が「完了基準の不透明さ」だと分かれば、コンセプトは自然に決まります。「手軽に分析、すぐに使える」。
・自由記述を排除し、タップで完結する選択式のフォーマットにする(完了基準を明確にする)
・分析したタグを自動集計し、蓄積が一目で分かるホーム画面にする(成長を可視化する)
・媒体・業界・ターゲットのタグで絞り込み、探したい表現に3秒で到達する検索にする(実務で使える)
画面設計、デザインシステム(Noto Sans CJK JP / Roboto、純黒を避けたダークグレー基調)、UIデザインまでを3週間で組み立てました。
さらに、デザインが事業にどう効くかも試算しました。1回あたり15分の「探す時間」を削減できれば、月16回で約4時間の時間創出。フリーミアムでPro月額980円を置いた場合、MAU1万人・CVR3%で年間売上約350万円という規模感です。数字は仮説ですが、「このデザインは何のためにあるのか」を事業側の言葉でも説明できる状態にしておくことを大切にしています。
■私が業務委託パートナーとしてできること
私は「きれいなものを作る人」ではなく、「課題を言葉にして、納得できる形に整える人」でありたいと思っています。
・要件が固まっていない段階から入り、ヒアリングで本質的な課題を整理すること
・「なぜこのデザインか」を必ず言語化して共有し、認識のズレをなくすこと
・進捗をこまめに共有し、スケジュール通りに進めること
これは河合塾で9年間やってきたことと、本質的には同じです。
札幌からフルリモートで、平日9時〜17時を軸に週35時間ほど稼働できます。UI/UXデザイン、LP・Webサイト、SNS運用画像まで対応しています。制作過程のFigmaファイルは、面談の際に画面共有でお見せしています。
ポートフォリオはこちら(Behance)
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