“観察と分析”から始める課題解決──ユーザー視点で動いた私の挑戦
“観察と分析”から始める課題解決──ユーザー視点で動いた私の挑戦
「その行列、どうしたら減ると思う?」
大学2年の秋、文化祭実行委員として伝統企画「お化け屋敷」の運営責任者を務めた私は、前年300人まで落ち込んでいた来場者数を前に、そんな問いからスタートを切りました。
当初は「コロナ明けで客足が戻らなかった」と考えられていたこの課題。しかし私は実際に行列の前に立ち、並ばずに立ち去る人々の行動に注目。浮かび上がってきたのは、「並ぶストレス」ではなく、「気軽に参加できない」という心理的ハードルでした。
そこで私は2つの施策を実行。
1つ目は整理券の導入による「待たない体験」の提供。
2つ目はコース設計の見直しによる「回転率の向上」。
こうした“ユーザー視点”からの改善によって来場者数は600人に倍増。現場での観察と本質的ニーズの分析が、課題解決の鍵であると確信しました。
分析力と多角的な視点の原点
思えば、小学生の頃から私は「観察」と「分析」に夢中でした。
飼育されていたウサギの健康のために小屋の湿度を調整したり、海洋教育で学んだ知識をもとに水槽環境を設計したり。生き物の視点に立って環境を最適化する──その体験が、現在の「ユーザーの目線で課題を考える」姿勢につながっています。
中学・高校では、少人数体制の学校でさまざまなリーダー役を経験し、周囲の意見をまとめて行動に落とし込む力を養いました。そして高校時代、コロナ禍での自粛期間中に始めたカメラによって、私は「細部を見る」ことの重要性を学びました。これらすべてが、大学での文化祭プロジェクトに結実したのだと思います。
ファンダメンタル分析から見た“経営の論理”
現在は、Streamlitを用いて企業の財務データをもとに投資判断を支援するアプリを開発し、GitHubで公開しています。
自分の力で企業を分析し、数値と構造から「どこが強みで、どこがリスクなのか」を見極める──この姿勢は、文化祭のときと変わりません。
また、さまざまな企業の財務指標や収益構造を分析するなかで、私は「経営とデータは切り離せない」と実感しました。今後は、ユーザーや社会の声を丁寧に観察しながら、論理と技術の両軸で課題を解決できる人材として成長していきたいと考えています。
最後に
私は「観察と分析」を起点に、「ユーザー視点で動く」ことを大切にしてきました。
今後はITやデータの力を使って、より多くの人の「困った」を形にしていきたい。そしていずれは、GoogleやMicrosoftのようにグローバルな課題に挑む企業で活躍することを目指しています。
そのために今は、技術とビジネスの両方に触れられる環境で経験を積みたいと考えており、まずはユーザーに近い現場で自分の力を試したいと思っています。
もし私に興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ一度、お話させてください!