個人事業主として独立しました
ただエンジニアが書いた資料を経営層に通じる言語に直したり、現場の愚痴と経営の焦りを同じテーブルに並べていたりしただけでした。
『ミズタニさんのように交通整理ができる人って、なかなかいないんですよ』
数年前、とある大手メディア企業向けのDX案件に参画させていただいたとき、上長からそう言われたことがあります。
当時はそんな大層な役割を引き受けているつもりもありませんでしたが『いない』と言われる。なぜだろう? 個人への評価というよりは、この役割が市場に求められているように聞こえました。
これまで私は16年間、日本・ベトナム・インドの3カ国、8社において、場を変えて似たような評価を受け続けてきました。
いわゆるコンサルタントでもPMO専業でもない、かといって顧問でもない…。言葉にするのがやたらと難しい役割を、混乱の現場に呼ばれるようにして引き受け続けてきました。
ただ振り返ると、やっていたことは思ったほど多くありません。輪郭のない素材を読み解いて、自走できる構造として組み直すだけ。
・組織が100名を超えたあたりから、会議ばかりが増え、皆は忙しくなり何も進まなくなる。
・エンジニアの技術が、言葉として経営に届かない。
・退職者が出て初めて、業務があの人の頭の中にしかなかったと気づく。
すべては人の問題に見えてしまうけれど、実際には、誠実な人ほど消耗していく構造が存在していて、それが置きっぱなしにされているだけだったりするのです。
外からこういった状況に形を与える仕事に、これから本格的に取り組んでいきます。
個人事業主としての屋号は『Flint Fret』としました。
Flint(フリント)とは人類が最初に使った火打石。素材に沿って力を加えると綺麗に割れ、鋭い刃となります。Fret(フレット)とは弦楽器のネック上に埋め込まれる金属片。一度据えると、その楽器の音程が定まります。
最小介入で素材の本質を見抜き、音楽のように自由な表現を可能にする。そんな仕事をしたいという想いを、このブランドネームに込めました。
事業ミッションは『誠実な才能が報われない構造を、設計によって解放する』これからの自分は、信念に基づくこの事業を通じて様々な活動を進めていくことになります。
直近は事業設計・DX推進・PMOの領域でコンサルティングサービスを提供してまいります。設計と定義までを担当し、実装はあえて持たない形を原則としています。依存関係をつくらない、いちばん身近な担い手と言い換えてもよいかもしれません。
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