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当社の "魅力" について考えてみました。

 ご覧いただきありがとうございます。ウェブソリューション事業部でプロジェクトマネジメント業務に従事している髙橋俊幸(親しい人からは "Toshi" と呼ばれています)と申します。

 ストーリー第二弾は、引き続き、採用業務に関わるショートストーリーを公開いたします。

自社分析をしよう

「面談は出会いの場であり、お互いの理解を深める場である。」

 私自身はこのような姿勢で臨んでいるつもりですが、企業側と候補者側の双方の深層心理で「採用する立場」と「採用試験を受ける立場」という力学が無意識に作用しやすい、というのが現状だと思います。そうすると「フラットな関係でお互いに理解を深める場」であるはずの大切な面談の機会が「採用判定をする・される場」という空気感が場を支配し始め、お互いに本来聞きたい・話したいことにたどり着けないという不本意な結果を招きかねない危険性があると常々感じています。

 当社では、大変嬉しいことに Wantedly 経由でご連絡をいただくことも増え、カジュアル面談の機会も多くなりました。その結果、「カジュアル面談」のフラットな雰囲気を維持しつつ「候補者様に対する理解を深める場」として活かせるようになってきたと思います。
 一方で、せっかくご連絡をくださり縁を作っていただいた方々に対して、どれだけ当社の魅力を伝えることができているだろう?つまり、候補者様にとっては「当社への理解を深める場」にできているだろうか?と考えるようにもなりました。

 業界最大手でもなければ圧倒的な知名度があるというわけでもない当社は、選考前に「ここで働きたい!」と思っていただける魅力を伝えることも採用活動をする上でとても重要なことです。

 転職活動をされる皆さんが自己分析をされるのと同様に、採用担当者もあらためて自社分析が必要だと感じました。

一緒に働きたい人ってどんな人?

 自社分析の目的は1つ。
「当社が一緒に働きたい(採用したい)人に対して、当社の魅力を伝え、『SEMOに入社したい!!』と決意してもらえる可能性を最大化すること。」

 そのためにはまず、「当社が一緒に働きたい人」の解像度を上げなければなりません。
 募集職種としては、営業、プロジェクトマネージャー、ディレクター、WEBデザイナー、エンジニアを募集していますが、各職種に対してどのような経験を積まれているか、どのような案件にどのような立場で携わりたいか、希望年収はどのくらいか、今後のキャリアプランはどのようなことを考えられているか、ストレス耐性はどうか、コミュニケーションに対する考え方はどうか・・・。

 考える項目も多く内容も深いものばかりですが、採用活動に向き合う時間が長くなるにつれて感じることは、「どこまでも人に目を向けていくことが重要である」ということです。
 またそれは、「当社は将来、どのような人たちとどのようなことを成し、どのような組織になっていたいのか」という会社の将来像を考えることにもつながっていると思います。

 「採用活動」を通して「一採用業務」という視座を一気に上げ、ある意味で経営者視点で会社の将来像を思索して定義し、そこに必要な人材像の解像度を上げ、その仲間を増やし、その仲間が活躍できる機会も用意していく。まさしく、採用活動は会社の未来を創ることだと実感しています。

 そんな会社の将来像を考えながら、そこに向けて今、仲間に入っていただきたい人はどのような人たちなのかを考え言語化する作業は脳に大量に汗をかくものの、大変ワクワクする仕事でもあり、責任も感じます。
 以上を踏まえると、当社では人間力に加え経験、あるいはポテンシャルを秘めた方に積極的にお声がけさせていただきたいと思います。

当社の魅力ってなんだろう?

 では、当社の仲間に加わっていただきたい人が魅力に感じることとは何でしょう?
 また、当社が提供できる魅力は何でしょう?

 「魅力」という言葉は少し広義にも受け取れるので、「働く理由」とも言えますし「働き甲斐」とも置き換えることができますが、今回は「労働価値」(※)と言い換えて構成要素に分解することで、「魅力」の解像度をあげてみたいと思います。

 労働価値としては下記があげられます。

  • 能力活用   :自分の能力を発揮できること
  • 達成     :良い結果が出せたという実感を得ること
  • 美的追及   :美しいものを作り出すことができること
  • 愛他性    :人や社会の役に立てること
  • 自律性    :他の命令や束縛を受けずに自分で仕事ができること
  • 創造性    :新しいものを生み出すことができること
  • 経済的報酬  :お金をたくさん稼ぐことができること
  • ライフスタイル:自分が望むような生活が送れること
  • 身体的活動  :身体を動かす機会が持てること
  • 社会的評価  :世間/社会に自分の仕事の成果を認めてもらえること
  • 冒険性    :わくわくするような仕事ができること
  • 社会的交流性 :さまざまな人々と接点をもって仕事ができること
  • 多様性    :いろいろな活動/仕事ができること
  • 環境     :業務の環境が心地よいこと

 「魅力」と考えると思考が分散してしまいそうになりますが、上記のような軸にわけることで具体的に考えることができ、言語化して伝えることができそうです。また、業務として提供できること、組織として提供できることもより明確にすることができそうです。
 今後、当社の労働価値視点からの魅力を後述の資料に反映していきますので、今日のある方は是非、カジュアル面談でお話できればと思います。

※労働価値:米国の心理学者でキャリア研究者でもあるドナルド・E・スーパー氏の「14の労働価値」より

どうやって伝えよう?

 採用したい人も、より明確になりました。労働価値視点から当社の魅力も伝えられそうです。
でも、それらを募集記事に書けばこちらの想定期待値通りに伝わるのでしょうか?
残念ながら、当社が期待するほどは伝わらないのだと思います。
伝え方もやはり重要。ただし、リソースも有限です。

 今回は様々な選択肢の中から、カジュアル面談前あるいはカジュアル面談でお見せできるような資料化を目指し、極力シンプルかつビジュアル面を重視したパワーポイントで作成中です。
すでに「まだ作成中ですが・・・」という枕詞をセットにしつつ、"THIS IS SEMO". ということでご紹介を始めました。

(当社はここ数年で仲間に入ったメンバーが過半数ですが、非常に長く勤めている方も4割近くいる非常に安定した会社だと自負しています。)

 募集記事で他のテキストと同列で記載している内容も、パワーポイントでより具体的に明記すると、やはり伝わりやすいようです。募集記事のブラッシュアップも当社の魅力を "ぎゅっ" と詰め込んだスライドもさらにブラッシュアップしていきたいと思います。

会社の情報だけでなく「人柄」もとても重要

 最後に、当社への志望動機を拝見する際、「カジュアル面談で話した社員の人柄」に言及してくださることがあります。

 働くうえでは「働きやすさ」などの環境や条件も重要ですが、一緒に仕事をするのは社員同士。お互いに好感を持てるかということは、とても重要なことだと考えます。
 カジュアル面談は私たち自身も「入社するに値する会社か」、「一緒に働きたいと思える人か」を判断されているということを考えると、人柄に言及してくださることは「会社の顔」として最初に接する立場としては大変嬉しい志望動機とも言えます。

 面談の場を採用活動と割り切ってしまうのではなく、「この方との縁を大切にして、いつか一緒に仕事をしたい」とお互いに思えるような出会いの場を創っていきたいと思います。

 当社では、お客様とのプロジェクトだけでなく採用活動にも誠実に取り組み、お互いにとって最良の縁を創っていけるよう、より一層、努力してまいります。

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