経営者はよく遊ぶのが大事という話
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「経営者は、外で遊ばなきゃダメだと思う。」
これは僕の口癖みたいなものだ。もちろん、遊びといってもただの息抜きじゃない。
お客さんとして店に行く。サービスを受ける。空間に身を置く。
その瞬間に、「自分がこうされたら嬉しい」「こんな違和感がある」「この価格の理由は?」と、
ビジネス視点で世界を見直すスイッチが入る。
ビジネスって、誰かの不満や不便を拾って、喜びに変える営み。
だからこそ、自分自身が「誰かのお客さん」である時間を、意識的に過ごしていたい。
ずっと社内にいて、数字や資料とだけ向き合っていたら、人間の気持ちが見えなくなる。
僕は、机の上で完結する仕事よりも、現場で肌感を掴む仕事が好きだ。
事業をつくるときはいつも、「自分がワクワクできるか?」を問う。
売れるかどうかも大事だけど、その前に「本質的に良いと思えるか」。
誰かに誇れるか、自分が欲しいと思うか。
その基準だけは、どんな時もブレさせない。
今の僕の仕事は、メディアやECを通して「モノ」と「ストーリー」をつなげること。
でも売っているのは、単なる“商品”ではなく、“価値の翻訳”だ。
たとえば、ひとつの高級食材に込められた手間や想いを、
「食卓に置いたときの幸福感」まで引き上げる。
そんな“見え方の変換”が、僕の得意技だ。
あと大切にしているのは、「尖っていても、愛のある表現」。
言葉は鋭くても、誰かを否定したくて言ってるんじゃない。
むしろ、「気づいてほしい」と願ってる。
社会や人間関係の違和感を、言語化して届けることで、
自分も他人も、少しずつ自由になれると信じてる。
仕事は、人生を映す鏡。
だから僕は、自分の感性を信じて、遊ぶように働く。
その結果として、ちゃんと成果が出るように、戦略も持つ。
感性と戦略。その両輪で、“余白のある強さ”をつくっていくのが、僕の仕事観だ。