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公園×子育て支援拠点を展開する意義

私は現在卒業論文で「公園と併設した子育て支援拠点施設を展開する意義」について考えています。

核家族が増え、地域コミュニティが希薄となり子育てが孤育てになりつつある今、求められるのは地域全体で子育てをする仕組みだと考えます。その点で、地域子育て支援拠点という取り組みは非常に素晴らしい、ただ密室空間となるとやはりなかなかお父さんであったり、おじいちゃんおばあちゃんが入りづらい状況があったりします。また最近は外で自由に体を動かすことができる場も少なくなってきました。従来その役割を担ってきた公園も、いつの間にか規制、規制となり、居づらい環境になりつつある現状があると思います。そこで注目したのが「公園」と「子育て支援拠点」の併設です。現在新潟県で2ヵ所、東京の方では公園と併設した保育園というかたちで何か所か展開されています。

現時点で感じた利点として大きく2つあります。1つ目は開放性。公園との併設ということで非常に開放的であり、家族のだれでも足が運びやすくなります。「人と話したくはないけど、公園には行こう」と思うこともあるはずです。こういった支援の一番の課題は施設にすら足を運んでくれない家庭にどう対処するか。アウトリーチはなかなか難しい部分があり、来たくなるような施設をつくる必要があると施設長の方がおっしゃっていました。一回を足を運べば、「ついでに子育て支援施設によってみようかな」となるかもしれません。開放性を持つことでどの親でも気軽に連れてくることができる、とても素晴らしい点だと考えます。2つ目は子どもにとってのロールモデルも多様性です。幼少期というのは人格形成の大事な時期で、よくも悪くも子どもは大人のあらゆる行動を見ています。従来の子育て支援施設だと自分と同じ世代の子どもと、親と同じ世代の大人、ボランティアで来てくれた高齢者、よくてこのくらいです。公園という一般的に開放されたところと併設することで、ランニングしている一般の人もいます。小学生や中学生も遊ぶことができるので触れ合います。また敷地が広い分、イベントも行われ、そこでは高校生や大学生、地域の企業などあらゆるジャンルの人と関わることができます。幼少期のころにロールモデルが増えることで、自分が将来選択する道というのが広がるのではないかと考えます。

まだまだ論文の作成は途中で、抱える課題にも注目して展開していかなければなりません。ただこれからの時代、地域で子育てをしていくという意識は絶対に必要です。「公園×子育て支援拠点」が広がっていけばいいなと考えます。

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