個人開発したオンライン将棋アプリ「将棋フロンティア」
■ 概要
タイトル名:将棋フロンティア
対応OS:IOS,Android(AppleStore,Google Play)
リリース時期:2022年3月
開発環境:Unity
開発体制:個人開発
開発期間:約18ヶ月
担当範囲:企画、設計、実装、X運用、UI作成、オンライン対戦サーバー連携など
■ アプリの特徴
- オンライン対戦機能
- 3分切れ負け、10分切れ負け、フィッシャールールなど複数のルールを実装。
- 合言葉によるフレンド対局機能を実装し、ユーザー同士の自由対戦を実現。
- 詰将棋モード
- 3手〜11手詰を中心に10万問以上の詰将棋問題を収録。
- 内部的にはスクリプトから自動生成・インデックス化する仕組みを構築。
- レーティングシステム
- Eloレーティングをベースにした独自マッチングアルゴリズムを導入。
- 不正対局検知や同一ユーザー判定ロジックも設計。
- AI検討機能
- 対局後の最善手・次善手・三善手表示機能を実装。
- CPU対局では強さ調整が可能(Lv1〜Lv5)。
- ユーザーエンゲージメント
- 140種類のアバター、100種類の解放ミッションを設計。
- ゲーム内通貨によるカスタマイズ・継続プレイ要素を強化。
■ 成果・結果
- Google Play ストアでリリース(平均評価3.0)
- 1万DLを超える規模まで到達
- 個人開発としてオンライン機能+CPU対局+詰将棋機能を統合した将棋アプリを完成しました。
- 設計・実装・リリース・運用すべてを担当し、ゲーム開発全工程の経験しました。
■ アプリ制作の経緯
自分自身も将棋アプリを日常的にプレイしており、現在の棋力は四段程度です。特に「将棋ウォーズ」はよく遊んでいましたが、課金すると対局中にAIが5手代わりに指してくれる「棋神」という機能があり、上手く攻めてもこの棋神を使われると勝つのが非常に難しくなります。名前の通り非常に強力なAIで、まともに対戦しても勝てる気がしません。この仕組みに疑問を感じるとともに、周囲に聞いても同様の不満を持つ人が多いことが分かりました。
また、他のオンライン将棋アプリも存在しますが、どれもUIが古臭く、ユーザーに人気のあるものは少ない状況でした。
こうした不満や課題に着目し、自分を含めた将棋ファンが楽しめる環境を作るために、「将棋フロンティア」 を開発しました。
リリース当初は将棋系YouTuberにも取り上げていただき、将棋ユーザーの間でプチバズりするなど、手応えを感じることができました。制作期間は約1年半に及び、日常的に自分も見ていた将棋系YouTuberの方々に紹介してくれたことは、非常に感慨深い経験でした。
その後、徐々に不具合が見つかりユーザー数が減少、サーバー費用の負担も大きくなったため、最終的にはサービスを終了することとなりました。
このプロジェクトを通じて、開発者としての学びやユーザー視点でのアプリ設計の重要性を深く実感することができました。
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