最近考えていること
専ら健康と環境問題について考える機会が増えた。
潰瘍性大腸炎とぶどう膜炎を併発し治療を続ける中で、「食べたもので体はできる」と言われるように、日頃の食習慣がその原因であったと痛感する。今年は健康を取り戻すべく、あらゆる情報を収集し、様々な試みを実践した。結果として20kgの減量に成功し、質の高い睡眠時間を確保し、HIITやウォーキング、スポーツを組み合わせた運動を継続、さらには瞑想によって精神を整えている。これら全ては、ミネラルをはじめとする栄養の均衡がとれた摂取を通じて、体内の消化酵素・代謝酵素を適切に調整・補充できた成果である。人生において、これほど食物と、その生産者に感謝したのは初めてのことに違いない。
しかし、現在の食とそれを取り巻く環境は、このままで良いのだろうか。第一次産業の在り方は持続可能とは言えず、多くの環境問題が山積する社会は変革を必要としている。資本主義のもとで利益が優先された結果が今の現実であることを鑑みれば、100年後、200年後の未来は、人間が暮らせる状態ではないと断言できる。
その未来を変えるため、現代を生きる我々が為すべき仕事がある。それは、持続可能な循環型・協創社会の構築である。例えば、自然農法で作物を育てて地産地消を進め、家庭や飲食店等で発生する食物残滓を分解処理してバイオガス発電を行う。生成されたメタンガスは都市ガスの供給源となり、熱分解によってターコイズ水素と炭素を製造することも可能だ。水素ステーションが稼働すれば水素自動車の普及も進む。他にも、カキ殻と活性炭による水質浄化や、微生物による汚染物質の除去など、地球環境を改善するためにあらゆる技術と知恵を統合せねばならない。
生成AIの進化にただ歓喜している場合ではない。その裏で消費される膨大な電力量に目を向けるべき。技術が爆発的な進化を遂げる陰で、大量の資源が消費されているという現実がある。AIは便利な道具だが、我々は人間にしかできない、生命と環境を育む活動にこそ注力すべきなのである。