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自主制作ゲームについて

学部三年次に元インターン先の仲間に誘われたことがきっかけで、私はDTP・UIデザイン要員として開発に参加しました。
チームには身体の不自由な寝たきりのメンバーが在籍していました。彼をモデルとし、身体障害者目線のシナリオを制作するにあたって「現代社会においてタブー視される障害を作品にする」ためにはどのように向き合えば良いのかデザイナーとして私自身も悩みました。
アイデアや議論を重ね「すべての寝たきりに希望を与えたい」という思いがチーム内で一丸になったことは、マイノリティー内での企画だったこともあり何よりも貴重な経験だったと思っています。
プロジェクトの開発が進むと世間からの注目が集まり始め、国際番組のための特集が組まれるまで発展しました。
ゲームの完成後は番組の反響を含め、ターゲット層であった寝たきり当事者や初めて福祉に目を向けてくれた方まで様々な反応を戴けました。
デザイン自体の苦労やスケジュールマネジメントの重要さなど、仕事をする上での衝突やトラブルも起こりましたが、作品に込める思いをメンバーで共通認識させること・伝える工夫を第一に考えることで求めていた感想が返ってくる喜びは大きな自信に繋がりました。