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食品の流通と日本の生産者

毎年ぶどう狩りに訪れる農家さんがある。

丁寧に心を込めて育てられ大粒で瑞々しく甘いぶどう達。今年は夏の日照不足により収穫時期が遅れ、秋になり甘く実ったにもかかわらず、行楽シーズンに間に合わなくて多くのぶどうが残ってしまったそう。

余ったぶどうはたぶん、加工品用に安く買い取られるのだろう。

日本は小規模な農家さんが多い。規格外で廃棄される農作物も多いと聞く。

従来の物流はどうしても大量生産大規模流通が有利な仕組みになっている。経営戦略で果敢に一次産業を支えている農業者の奮闘ももちろん素晴らしいと思う。けれども、努力を惜しまず作物を育て続けている小規模な農家さんがもっと報われることを願っている。