九州大学 / 文学部 研究生 / 講師
九州大学で学び始める
27歳のときに、国際交流基金の奨学金を活用して、研修生として再び日本で学びはじめました。 進学先の九州大学は留学先としてはメジャーではありません。なぜ選んだかというと、江戸時代文学の研究者である中野三敏教授の存在が決め手になりました。とにかく面白い論文を書く方で、思い切って彼に「受け入れてくれますか」と手紙を書いたところ、「どうぞ来てください」というお返事をいただいたので、九州大学に。 最初は1年間だけのつもりでしたが、実際に日本で日本文学を学んでみると、これまでとは違って「地図」を体で感じることもでき、すごく刺激的で面白い日々を送ることができました。「ここにいないといけない」と強く感じ、奨学金をさらにもらいながらバイトもして滞在を延長。2年目からは日本語の論文を書き学会で発表する機会ももらいました。 結局ここから10〜11年ほど、九州にとどまることになります。