広尾学園中学校・高等学校 / インターナショナルコース
学生団体アフ高・代表
フィリピンで生まれ育った私にとって貧富の分断の光景が当たり前だったが、日本に帰国すると衝撃に変わった。このことが発展途上国の抱える課題への関心を触発した。 自ら、途上国の抱える課題に触れ、同時に発信したいと考えたため学生団体「アフ高」に加入した。コロナ禍で活動に制限がかかってしまったが、代表としてアフリカの国を拠点とする企業とのタイアップを通して学生に現地の問題を発信するイベントを開催・運営してきた。 アフ高ではアフリカで日本企業が現地の地域に貢献するケースを取り上げてきた。そのなかで、途上国で企業展開をする上での現状を知ることができた。特に興味深かったのが「M-PESA」などのモバイル送金サービスから得られた顧客データをもとに、新たなビジネスが生まれているということ。実際にアフ高で関わった企業(AA Health Dynamics株式会社)はビッグデータを分析するデータエンジニアリング、ブロックチェーン技術などを活用し新興国の医療従事者のサポートを行っていた。 アフ高での活動を通してデータを可視化することで企業展開をサポートできることを学び、顧客情報などの市場データがビッグデータとして蓄積しインフラが整うことで企業の社会的信頼を担保することができることを知った。と同時に、日本企業が海外市場へ進出していくのをデータサイエンスで支えたいと強く感じた。 企業が成長するためには、社会から必要とされる存在にならなければならない。社会のニーズを的確に捉え、そのニーズに応え、広く社会に貢献していくためにこそ、データとAIを活用すべきであり、データとAIはより良い社会作りに貢献できるはずだ。私は将来、データサイエンスを利活用し、日本企業(に限らず)の海外発展に寄与したいと考えている。