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SESをお勧めしない理由

SES(客先常駐)のメリット、デメリットはいろいろとあるかと思います。この中で、自身の「キャリア形成」という観点でお話しします。※SESは厳密には派遣社員ではないですが、形式的な話ですすめます。派遣との違いは、指揮命令権が、派遣元にあるか派遣先にあるかです。

まず、派遣先での対応ですが、正社員と派遣社員(SES)での扱いは雲泥の差があります。同じ場所で同じ業務を行っていても、その差は歴然です。言葉を選ばずに言えば、正社員は「人」、派遣社員は「物」です。例え、その業務が単純作業(試験工程等)であっても、正社員はキャリアの一つ、派遣社員はロボットになります。正社員は数年ごとにキャリアアップしていきますが、派遣社員はもしかすると一生その単純作業を続けるかもしれません。ただ誰かがいればいいという業務ですから。

正社員は人事部が評価し、その評価に応じてキャリアアップしていきます。派遣社員は調達部が査定し、もしかすると契約額がアップするかもしれないし、減額になるかもしれないです。派遣先企業の業績によります。将来を見据えた投資や教育ではなく、現状の売上に寄与するかどうかで判断されます。もちろん、派遣元企業の営業力に依るとこのもあると思われます。

つぎに、派遣元での対応ですが、こちらは正社員での採用になるはずです。また、きちんと「人」として扱われます。ただし、正社員として成長させようという意識はあまり強くなく、いくらで派遣できるか、いくら稼いでくれるかが主目的になります。その人の成長よりも契約金額が優先します。営利企業としては当然の方針ですよね。派遣社員としての選択は、同じ派遣先にずっといるか、派遣先を転々とするかのどちらかになると思います。派遣元がキャリアアップを考えてくれることはあまりないため、自分でキャリアアップの道を考えることが大事になるはずです。

SESでのキャリアは、自分で考える必要があります。逆に、自分自身でキャリアアップを目標と出来る人には、SESは向いているのかもしれません。自分自身で期限を決めることが重要です。

なお、これらは派遣元や派遣先など経験してきた私の感想なので、すべてがこれに当てはまっている訳ではないことだけはご理解ください。あくまでも、私の体験談と考えてもらえれば幸いです。



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