ZINEの価値基準
株式会社ZINEは2015年に出版ベンチャーとして創業しました。当初はWebメディアの受託制作に取り組んでいました。WELQ問題でメディア業界が揺れ、ぼくらの在り方が問われていた2016年にビジョンを定めました。外部支援させていただいたクライアント様は84社を超え(2020年6月時点)、新規メディア立ち上げ・記事制作・インハウス化支援・事業拡大に伴う記事収益化・事業への貢献に取り組んできました。
出版ベンチャーとして創業しましたので、ぼくらは基本的に編集者です。編集者は何も生み出しません。作家やインタビューで喋って下さる方あってこその商売です。根っこがない分、これまで本当にさまざまな事業領域、業界をサポートさせていただいてきました。
2020年にミッション・バリューを策定しました。より取り組むべき方向性がハッキリしたからに他なりません。受託制作に取り組むなかで、特に会社として取り組むべき領域が見えてきたのです。個人に置き換えて話せば、10年はそれに捧げられるものが見つかった、という表現が適切なように思えます。
それが「医療」です。もっと言うと「生命」、といったニュアンスが近いかもしれません。編集者は発信者と読者の間に立ち、両社を円滑につなぐ仕事です。ユーザのインサイトを深く洞察する力、ユーザに適切にコンテンツや情報を届ける力を活かした医療・生命領域の事業立ち上げに取り組んでいます。
生命・医療の本質と、情報の受け手であるぼくら人間の間にはまだまだ大きな隔たりがあります。そのギャップが大きければ大きいほど、編集者としての血が騒ぎます。人工知能研究が発展しても、スマホの普及率が85%を超えてもこの隔たりは人間の「デザインする力」によってしか乗り越えられないからです。