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シェアリングサービス勉強会 - Nori-na Tech Nightレポート① |【LT】工場の『困った』をシェアリングで解決〜シェアリングファクトリーの可能性と製造業での活用事例〜

ZERO TO ONE 主催!CtoCサービスの勉強会 - Nori-na Tech Night レポートを書き起こし形式にてお送りします!

登壇者3名、3回に分けて投稿します。今回vol.1として 株式会社Sharing FACTORY 大橋 真人 氏のLT内容をお届けします!


【nori-na Tech Nightとは】
ライドシェアアプリnori-naを支える技術やノウハウを共有したり、利用している技術について深く学ぶためゲストを呼びLTを中心とした勉強会を実施します。
概要ページ:https://zerotoone.connpass.com/event/112732/


開催概要

日時:1月23日(水)
場所:東京都渋谷区神泉町8−16(渋谷ファーストプレイス 8F)
定員:40名(事前申込制/無料)
テーマ:決済サービスStripeを使用したiOSアプリの開発について
応募者によるLT
※LTの内容はCtoCのアプリ開発,シェアリングエコノミーのプロダクトにまつわるお話であればなんでもOK!

登壇者

株式会社Sharing FACTORY 取締役 大橋 真人 氏
株式会社NearMe 「nearMe.」 Founder, CEO 髙原 幸一郎 氏
株式会社ZERO TO ONE 「nori-naマップ」 岡 大貴 


【LT】工場の『困った』をシェアリングで解決〜シェアリングファクトリーの可能性と製造業での活用事例〜

シェアリングファクトリー大橋と申します。

一点お詫びがございます。今回CtoCサービスの勉強会なのですが、弊社BtoBのサービスをやっており、いきなり番外編という感じなのですが、BtoBも人と人なので結局CtoCだということで、よろしくお願いいたします。

愛知県にある自動車のスパークプラグを作っている日本特殊陶業という会社の100%子会社、社内ベンチャーです。工場の“困った”をシェアリングで解決するサービスで、スタートして半年ほどです。



空いている機械をシェアして収益をアップしようという設備継続や、工場で使わなくなった有給資産を活用しようなどといった『メルカリの工場版』のようなイメージです。

日本特殊陶業という会社は、エンジンを点火させるスパークプラグというものを扱っていたり、セラミックなどの技術を生かして医療事業などをやっている会社です。知らない方は、V6の岡田くんがやっているCMがあるので観ていただけると嬉しいです。

どうして社内ベンチャーなのか?

こういったプラグは電気自動車が来たら使われなくなってしまいます。わたしたちの売上85%が自動車、いわゆるエンジン関係です。自動運転などへ変化した時に事業がなくなってしまい、新しいことを生み出していかなければならなないため新規事業を行なっています。自動車関連会社の多い愛知県ではこういった動きが多いです。

社内公募があり、ピッチ選考を勝ち抜き、東京で立ち上げてこい、ということで2年ほど前からメンバーは3名でやっています。

お堅い部門名が書かれていますが、いわゆる大手企業で半導体の技術畑にいた人間や自動車プラグの技術営業を行なっていた人間、わたしに至っては管理部門にいた人間です。そういったサラリーマンが一念発起しやっています。

エンジニアさんは外注でやっている体制です。

わたしたちはいわゆる製造業の人間ですので、解決したい課題は日本のものづくり企業の競争力を高めたい、と思っています。世界に誇れる日本の製造業ですが、海外勢の台頭にやられていて「良いモノを持っていること」と「良い技を持っていること」をもっとうまく生かしていきたいと、製造業に携わる人間として思っています。

このスライドに写っている人たちは愛知県の町工場の社長さんたちです。私たちが助けたいのは彼らです。


なぜ彼らを助けたいかというと、製造業は自前主義。ヒト・もの・場所といったリソースを全てピークに合わせて自前で持ちます。世の中のニーズといった外部環境に合わせて自分たちでシフトしていかなければいけない。そういった変化やスピードについていけない企業は淘汰されてしまうことがあります。


シェアリングエコノミーが流行っていますが、BtoBのものづくりでも取り入れられるのではないかと思っています。ものづくりではコアとなる部分は自分たちで儲けなければいけないので自前で、機密だ、とがちがちにやってしまうのですが、本当はもっとシェアしてもいい部分があると思っています。外部環境の変化に柔軟に対応し、日本のものづくりの誇りを淘汰されることなく維持し、新たな価値提供を引き続き行いたいです。

変化の波にさらされているのは、末端と言われる町工場の方々です。ただ、私たちも自動運転の波があるので他人事じゃない、という気持ちで活動を進めています。


サービス概要

プラットフォームビジネスです。メルカリやヤフーオークションの工場版といったイメージです。

工場にも2つのタイプがあります。
たまにしか使わない設備や計測機器などを多く持っている「無駄持ちさん」と、お金のない・人もいない常にギリギリでやっている「ギリギリさん」です。

無駄持ちさんをお助け企業、ギリギリさんをお困り企業と見立てて、無駄持ちさんの有休リソースとギリギリさんの助けて欲しい技術をマッチングします。

有休設備や資産をたくさん持っている会社さんが登録・出品いただき、お困り企業が借りたり買ったりしていただくサービスです。

どういったものが出品されているのか

マニアックです。工場においてある、工作機械や測定機器などです。

(スライド上段について)「たまにしか使っていないので1日1万円で貸してあげるよ」、「モノさえ持ってきてくれれば仕事やってあげるよ」という形で出品されています。

下段は、高額な機械やマニアックなツールです。業者さんに引き取っていただくと二束三文で買い叩かれてしまうので、直接売ることで高く買い取ってもらえます。

実際に、町工場のネットに疎い方にも使っていただいています。リース会社もあるのですが、1ヶ月で300万円など非常に金額が高いので実は、隣の町工場に眠っていることがある。ただ情報がオープンになっていないので、自分が欲しいものがあることを知らない。

オープンになればもっと助け合えると思っています。

町工場の方は、いまだにガラケーが多いので、アプリと言われてもピンとこない方が多かったりします。ですが、そういった人たちもWebをうまく使おうという発想はあり、購入企業は栃木、愛知、京都など全国あります。ネットで検索して問い合わせてくださる方が多いです。


Webサイトは、荒削りなサービスですが「シェアリングファクトリー」で検索いただけると出てきます。



無料で会員登録、出品ができ、購入やメッセージのやりとりができる。普通のメルカリとネットに疎い人たちならではの心理的なハードルがあり、オープンすぎても困ることがあります。なので、社長さんたちへヒアリングを行い、どのくらいの按配がいいかカスタマイズしてつくりました。

新規事業プロジェクトは2016年10月くらいからスタートしましたが、サービス正式リリースまでには検証期間を設けていました。リーンスタートアップで『スタートアップサイエンス』などを見ながら、大企業はお金をかけてガチッとつくってからスタートさせがちなのですが、そういうのをせずに「こういうサービスがあったらやりますか?」とひたすら聞いて検証してやってきました。

まだまだ新たな価値観を生めるのでこれからですが、年明けからお問い合わせが増えて来て、大手企業さんからも使いたいといっていただき、波が来ている状況です。



ものづくりという毛色が違うサービスですが、多くの方に賛同いただきながらやっておりますので、またぜひ、お会いできたらと思います。本日はどうもありがとうございました。

CtoCサービスの勉強会 - Nori-na Tech NightにLT枠にご登壇いただいた株式会社Sharing FACTORY 大橋 真人 さんありがとうございました!


スピーカー:株式会社Sharing FACTORY
設備、人、在庫を複数の町工場間で共有化。 「必要な時に、リソースが足りない!」というお困り企業と「遊休リソースを提供できる!」というお助け企業を迅速にマッチングします。
会社HP: https://sharingfactory.co.jp/

主催者:株式会社ZERO TO ONE
ライドシェアアプリ「nori-na(ノリーナ)」担当
勉強会に関する質問やお問い合わせは( support@norina.jp )までお願いいたいます。


同回、第二弾のレポートもお待ちくださいませ!ありがとうございました!


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