神戸の中心地・三宮駅から海側に8分ほど歩くと、磯上と呼ばれるエリアがあります。たくさんの大手企業のオフィスやホテルが立ち並んでいて、神戸のビジネスシーンを牽引するような場でありながらも、外国人居留地に暮らす海外からの移住者の為に、かつて創設された歴史あるスポーツクラブや、日本人店主が一人でこだわりを持って営む本格インドカレーのお店、お昼時には六甲から山を降りてきたお弁当屋さん、夜は町一番の唐揚げに地ビールが飲めるビアホールに、サッカー・テニスをナイターで楽しむ事の出来る公園、ちょっと海までひとっ走りも出来てしまる、そんな豊かな文化が共生している地区です。

2018年7月、この地区の磯上通りにおいて、建物のかっこよさが一際目立つ三宮スカイビルの3フロアを使った、新しい動きが始まりました。120 WORKPLACE KOBEという、兵庫県最大級規模のコワーキング・レンタルオフィスです。

　これが一体何かと言うと。

まず、神戸という街は実に素晴らしい街です。近隣の大阪と比較すると、小さな街かもしれません。しかし、神戸の人は、持っていないものに目を向けるのではなく、今自分たちの手の中にあるものをどのように使えば、もっと自分たちの街の可能性を最大限に引き出す事が出来るか、それを知っているような気がするのです。

　そんな環境で、新事業を始めるのにとにかく繋がりが必要な方、神戸進出を考えられている遠方の方、フリーランスで活動されていて、違った業界にも視野を広げたい方々と一緒に成長をしていく場を建て始めました。オーナーは神戸新聞社さんで、弊社遊心企画は運営・企画に携わらせて頂いています。

　毎日利用者さんと顔を合わせて、コーヒーをご用意しながら最近のお話をしてもらったり、顔馴染みになった利用者さんが、また新しいお知り合いを連れてこられて、次はその方が顔馴染みになってゆく。その方々がお仕事仲間となってゆく。毎日小さなことの積み重ねで、そして船出したばかりのプロジェクトですが、私たちが最も大切にしたいと願う「つながり」が、ゆっくりと着実に進行しているのを日々感じるのです。素晴らしい神戸で、暮らしと仕事に必要な豊かな環境を作り出す場となればと願っています。週末には面白いイベントも企画しており、仕事だけじゃない大切な友人も、120 WORKPLACE KOBEで見つかるかもしれません。

　そんな、暮らしと仕事の場を建て上げられるのが仕事って、いい仕事だなと感じます。