Yaahaのクリエイティブディレクターという仕事に対し、
「自分のアイデアを形にしたい!」
「面白い動画を作りたい!」
と、クリエイティブ領域への関心から興味を持ってくださる方が多くいます。
もちろん、クリエイティブな発想は大切です。しかし、クライアントの課題解決を価値として提供するYaahaにおいて、仕事の醍醐味は「面白い動画を作る」ことだけではありません。私たちが日々熱量を持って向き合っているのは、自分のアイデアで視聴者の心を動かし、「モノが売れる仕組み」を創り出すこと。そこには、「マーケティング」の面白さと奥深さがあります!
本記事では、Yaahaにおけるクリエイティブディレクター業務を通じて、動画制作の楽しさとマーケティング思考がどのように融合し、磨かれていくのかを詳しく解説します!
Yaahaが定義する「マーケティング力」とは?
マーケティングという言葉は非常に広義ですが、Yaahaでは広告代理店という立場から、マーケティング力を「企業側のメッセージを深く読み解き、ユーザーのもとに正しく届けるための翻訳スキル」と定義しています。
私たちが携わるのは、商品そのものの開発やサービスの根幹設計ではありません。クライアントがどのような背景や意図を持ってそのプロダクトを生み出したのかを深く理解し、それを「ショート動画広告」という形に変換し、ユーザーのもとへ届ける役割を担っています。
具体的には、以下の3つの要素を掛け合わせた総合力を「マーケティング力」と呼んでいます。
◼︎戦略の紐解き力
クライアントのビジネスモデルを理解し、なぜ今その戦略をとっているのかをアカデミックな視点も含めて紐解く力。
◼︎ユーザー心理の洞察力
行動経済学や行動心理学などの視点を持ちながら、ユーザーが広告と対峙した際にどのような感情を抱くのかをリアルに想像する力。
◼︎データドリブンな仮説思考力
視聴時間やクリック率などのデータからターゲットの思考を読み解き、「30代の女性はこう考えているから、このデータになるのだろう」と仮説を立て、戦略をブラッシュアップしていく力。
クリエイティビティだけでなく、マーケティング思考が必要な理由
そもそも、なぜ動画を制作するクリエイティブディレクターに「マーケティング思考」が必要なのでしょうか?
その答えは、私たちが扱っているのが、単なる認知拡大を目的としたテレビCMなどではなく、実際のサービス利用や購買へと直接繋げる「ダイレクト広告」だからです。
ショート動画の市場では、最初の数秒でユーザーの興味を惹きつけるインパクトの強い「面白さ」がなければ、メッセージを届けることすらできません。しかし、ただ面白いだけの動画では、ユーザーに消費されて終わってしまい、クライアントの売上という本質的な成果に繋がらないという側面もあります。
そこで求められるのが、マーケティング思考です。
興味を惹きつけたユーザーに対し、「このサービスが今のあなたに必要だ」と納得させ、実際の行動を促す力(=営業力に近いスキル)が不可欠になります。実際にYaahaで高い成果を出し、第一線で活躍しているのは、「ターゲットの興味を惹く面白い動画を作れるクリエイティビティ」を活かしながら、「人の行動を変えるマーケティング思考」を持ってロジカルに仕掛けられる人です。
自分のアイデアが「ウケ狙い」で終わらず、ユーザーの行動を変える「仕掛け」として機能する。クリエイティブでフックを作り、マーケティング力で成果を刈り取る。この両立が求められるからこそ、Yaahaのクリエイティブディレクターという仕事は奥深く、やりがいを感じられるものになっています。
事例紹介|実際のケースで紐解くマーケティングアプローチ
ここからは、ある金融系アプリ(口座管理・決済機能などを持つアプリ)のプロモーション支援事例を基に、一連のフローとそこに紐づくマーケ思考を解説していきます。
STEP1. ターゲット属性の言語化とインサイト発掘
まずはユーザーのサービスに対する「温度感」や「行動特性」に基づいて、ターゲット属性を言語化し、大まかに分類します。
◼︎層A(温度感・低)
給料日前に口座残高が1万円以下になるようなお金の管理に関心が薄い層。
◼︎層B(温度感・中)
貯蓄用と普段使い用で複数の口座を使い分けている層。
◼︎層C(温度感・高)
ポイント還元率などに敏感で、お得な情報を自らハックする層。
各層ごとに「集客のしやすさ」と「売上への貢献度」が全く異なるため、上記のような分類が必要となります。例えば、層Aはキャンペーンなどで流入しやすく集客は簡単ですが、アプリ内での動きが鈍く売上に直結しにくい。逆に層Cは、アプリの利用頻度が高く売上への貢献度は抜群ですが、広告で獲得するのが非常に困難です。クライアントへ価値(売上)を提供しつつ、集客数も担保するためには、どの層にどうアプローチし、どの程度のウェイトを割くかを戦略的に設計する必要があります。
さらに、ターゲットのリアルな心理を知るためのリサーチは丁寧に行います。自分が当事者でない属性の心理を知るためには、クラウドソーシングを利用して実際のユーザーにN1インタビューを実施したり、身近な人にヒアリングしたりと、一次情報を取りにいく労力を惜しみません。
STEP2. ターゲットの行動特性に合わせた媒体選定
ターゲット層を言語化し、インサイトの分析が完了したら各層ごとに刺さる媒体とアプローチを検討します。今回の事例では、以下のように媒体選定を行いました。
◼︎TikTok(層A向け)
TikTokのアルゴリズムやUIは、直感的な興味関心を惹きつけ、行動を促すことに長けています。そのため、自ら進んで金融系アプリを探す機会が少なかった層Aに対しても、受動的に動画を楽しんでいる最中に「お得かも」という直感的なメリットを提示し、スムーズなアクションへと繋げることができると考えました。
◼︎Instagram(層B向け)
Instagramは、日々の暮らしに役立つ情報やノウハウを収集し、保存する文化が根付いている媒体です。そのため、目的別に口座を使い分けるなど、日々の生活の中でお金との向き合い方を工夫している層Bに対して、暮らしを豊かにする情報の一つとして自然な文脈でアプローチできると考えました。
◼︎両媒体の掛け合わせ(層C向け)
ポイント還元やお得な情報に敏感でリテラシーの高い層Cは、単一の媒体からの情報だけでなく、複数のチャネルを比較検討する傾向があります。そのため、TikTokとInstagramの両方を活用し、複数のタッチポイントを創出しました。
プラットフォームごとに集まるユーザーの属性や、情報を受け取る際の心理状態が異なるため、ターゲットの特性と媒体の特性を掛け合わせ、配信比重を調整することで、集客効率と売上への貢献度のバランスを最大化させます。
STEP3. ゴールから逆算したクリエイティブ本数の設定
基本的に「月に〇本納品」といった決まったパッケージはありません。クライアントが求める「目標とする成果の規模」や「追うべきKPI」から逆算し、過去の自社データ(このジャンルならこれくらいのペースで集客できる)をもとに、必要なクリエイティブ本数を論理的に導き出します。
この「本数に制限を設けず、常にゴールから逆算して動く」というスタンスをとれる最大の理由は、Yaahaが「完全成果報酬型」のビジネスモデルを採用しているからです。クライアントからは初期費用や動画の制作費用を一切いただかないため、動画を何本制作しても企業側にコストのリスクは発生しません。私たちの目的は動画を作ることではなく、あくまで「クライアントの成果(目標達成)にコミットすること」。だからこそ、成果を出すために必要な分だけで動画を制作できる体制を整えています。
STEP4. クライアントへの広告戦略提案
クライアントへの提案では、各ターゲット層に対してどのようなクリエイティブを展開し、どの媒体に比重を置くかといった具体的な広告戦略を提示します。その際に、私たちが重視しているのがクライアントが保有する「一次データ」です。
具体的には、「このターゲットは過去にどのキャンペーンで一番反応したのか」「広告経由で流入した後、アプリ内でどのような行動をとっているのか」といった情報を事前にヒアリングします。広告の表面的なクリック率などを見ているだけでは、ユーザーが「なぜ動いたのか」という真のインサイトには辿り着けません。クライアントのビジネスの根幹に関わる一次データと、自社で蓄積した広告データを掛け合わせることで、精度の高いマーケティングの仮説が構築でき、本当に刺さる訴求を見つけ出すことに繋がります。
そして、提案のタイミングでは、私たちの熱量を伝えることも欠かせません。「自社のことをここまで深く調べ、真剣に仮説を立ててくれているんだ」と感じていただくことで信頼が生まれ、普段であれば外部にはなかなか共有されないような詳細なデータまで開示していただける強固なパートナーシップを築くことができます。
STEP5. インサイトを突くクリエイティブ制作
ここまで練り上げたターゲット戦略と一次データに基づき、いよいよクリエイティブへと落とし込みます。
例えば、層A(給料日前に口座残高が1万円以下になるようなお金の管理に関心が薄い層)に対しては、日常的にSNSでリアルな体験談やエンタメを好んで消費しているという分析に基づき、「検証系」「やってみた系」のフォーマットが最も心理的ハードルを下げられるという仮説を立ててクリエイティブを制作しました。
【企画例:丸一日、財布を捨てて生活してみた】
動画は、冒頭で財布をゴミ箱に捨てるというインパクトのある映像からスタート。この表現には、ターゲットが潜在的に抱えている「財布が嵩張る煩わしさ」への共感を呼び起こし、「アプリのデビット機能さえあれば、財布なしで生活できるじゃないか」という確かな「納得感」を醸成する狙いがあります。
さらに、単に「キャンペーンで1000円もらえる」と伝えるだけでなく、その1000円が実際にどう使えるかまでを映像で具体的に見せます。これは、事前のヒアリングやデータ分析で得た「この層は具体的なメリットがイメージできないと最終的な行動(ダウンロード)に移しにくい」というインサイトに基づいており、実際の利用シーンを明確に想像させることで、アクションへの心理的ハードルを極限まで下げるという意図があります。
▼Yaahaの事例についてはこちら!
事例紹介 | 株式会社Yaaha
STEP6. データドリブンな仮説検証とPDCA
動画配信後は、主に2つの重要指標から課題を特定し、効果改善を行います。
◼︎平均視聴時間
動画のスタイルがターゲットの「興味関心」に合っていたかどうかを判断する。
◼︎CV(アプリDL数やその後の動き)
ターゲット設定の正確性や、サービスに対する「納得感」を醸成できているかを判断する。
これらの指標を掛け合わせて分析することで、「興味は引けているが成果に繋がっていないということは、動画の説得力や納得感が薄いのではないか」といった具体的な仮説を立てることができます。ここから、ターゲット層を広げるか、訴求軸を根本から見直すかといったネクストアクションを論理的に導き出し、実行に移していきます。
「クリエイティブ×マーケ思考」で仕事をもっと面白くする
マーケティング視点から見たYaahaのクリエイティブディレクターの面白さは、自分の立てた仮説が「売上」という結果としてダイレクトに返ってくる点にあります。「この層には、この訴求が刺さるはずだ」というアイデアが市場に受け入れられたとき、自分のリサーチや分析の精度が高まったという手応えが得られます。
また、ショート動画広告のマーケティングには、まだ確立された「定石」や絶対的なルールがありません。型が決まりきった環境ではないからこそ、Yaahaでは大きな裁量を持ち、自らの判断で新しいアプローチを仕掛けていくことができます。
誰かのやり方をなぞるのではなく、自分の頭で最初から最後まで考え抜き、実践から学んでいく。この環境で磨き上げた「クリエイティブ×マーケティング思考」は、これから先、どんな業界や商材でも通用するポータブルスキルになるはずです。
こんな方にYaahaはマッチしています!
・クリエイティブを作る楽しさと、それを数字で証明する論理的な思考の両方を楽しめる方
・「アイデアを形にするだけ」ではなく、それを「ビジネス(売上)」に直結させたい方
・指示されたことをこなすのではなく、裁量を持って自分の判断で道を切り拓きたい方
Yaahaには、あなたのクリエイティブな発想とマーケティング思考を掛け合わせて、クライアントの事業成長にダイレクトに貢献できる環境があります。
自分のアイデアで人の心を動かし、クライアントの事業を成長させる「売れる仕組み」を私たちと一緒に仕掛けていきませんか?
皆さんのエントリーを心よりお待ちしています!