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“寺田倉庫変革”の旗印となったMINIKURA。執行役員月森に聞くMINIKURA誕生秘話

月森さん、今日は、Wantedlyのインタビューのお時間いただき、ありがとうございます! ざっくばらんにいろいろ伺えればと思っていますので、どうぞ、よろしくお願いいたします!!

—まず、寺田倉庫に入社した理由から教えていただけますか?

1998年4月に、新卒で寺田倉庫に入社しました。就職活動は、ずっと海外に憧れていたので、就職先として旅行会社を志望していました。でもなかなかご縁がなく、他に異文化に触れたり、海外のネットワークをつなげられる仕事はないかと考えたところ、倉庫会社や運輸会社だったら、貿易に携われるし、海のその先にある海外も感じられるのではと思い、倉庫会社を志望しました。

そして、何社か内定をいただきましたが、寺田倉庫に決めた理由は、「都市開発計画やインターネットがこれから普及していく時代だからこそ、単純にものを保存保管するだけでなく、目に見えないデータのアーカイブにもしっかり取り組み、そして、天王洲の価値を高めていきたい」という夢を語っていて、こんな面白い倉庫会社は他になかったので、入社を決めました。

—寺田倉庫でやってきた仕事について教えてください!

入社して最初の5年間は、品川埠頭倉庫の物流現場でフォークリフトを操作し重貨物の積み下ろしするような現場仕事を1年経験した後、物流事業の受発注管理や通関処理をしていました。その後、物流事業の法人営業、文書保管事業の法人営業・商品企画を経て、トランクルーム事業の商品開発を約8年。このようにあらゆる業務を経験してきました。

トランクルーム事業の商品開発では、当時、新興企業や不動産事業をやっている企業がトランクルーム事業に新規参入してきていて、コンシューマー向けのトランクルームが、全国で一気に増えた時期に、保管だけではない、新しいトランクルームのあり方を探る必要があり、そこに声がかかりました。私は、物流事業が長かったので、スペース貸しをしているトランクルーム事業が、当時、あまり好きではなかったんですよね。物流は、荷主さんより商品を知っていて、荷主さんより物流を良く知っているので、お客様の“かゆいところに手が届くサービス”を提供しているという自負があったのですが、当時のトランクルームは、お客様に専用スペースを提供するスタイル。お客様の大切な物品を預かって保管するのに、“何を預かっているか知らない。本当にこれでいいのだろうか?”と疑問を持っていました。

当時の寺田倉庫では、従来からある美術品、ワイン、メディアの保管事業を提供し、文化性のあるサービス提供をできてはいましたが、これからは、Webを使ったマスに向けたサービス展開をして、寺田倉庫の強みである多品目の最適な物品管理を、法人だけでなく個人に提供したいという思いがありました。 それが、いまのMINIKURAの原案です。

—MINIKURAの立ち上げ背景について教えてください!

2010年当時の寺田倉庫は、中堅倉庫業としての大きな壁にぶつかっていて、従来の法人向けサービスでは、市場の成長に手詰まり感のある状況でした。そして、旧態依然の倉庫会社を変えていくため、新しい倉庫ビジネスの開発へ舵を切りました。当時は、MINIKURAが誕生する約2年前でしたが、私自身、水面下でいまのMINIKURAの構想を考えプロジェクトを開始しました。

MINIKURAのチャレンジは、当時主戦場であった法人向けサービスから個人向けサービスへの転換と、お客様からお預かりした荷物の箱を開けるというこれまでのタブーに踏み込んだこと。スペース貸しのトランクルームでは、長期的にお預けいただくと、お客様はお預けしている商品を、はたまた預けていること自体を忘れてしまっているということもあり、それはお互いにとって、とても不幸な関係性だと感じていました。

私たちとしては、お客様の大切な荷物をお預かりしている立場として、お預けするお客様にとって最適なあり方は何かを考え、お互いにとってのハッピーな姿として自然な流れで箱を開封する発想にいたりました。そして、お客様は預けた荷物をWeb上でいつでも確認でき、管理できる。立ち上げ時には、社内でもいろいろな意見がありましたが、MINIKURAを「寺田倉庫変革の旗印にしたい」という想いを持つトップの中野からも心強く応援していただき、2012年9月に顧客自身が預けた荷物をWeb上で管理できるクラウド収納サービス「MINIKURA(ミニクラ)」をリリースしました。

—MINIKURAを新規事業として立ち上げてから、どのような経過を辿りましたか?

サービスを開始してすぐ、倉庫会社は、マーケティング、プロモーションが下手だという現実にぶち当たりました。寺田倉庫は、Webを活用したMINIKURAのような新規事業を倉庫会社がやることのギャップが面白いと考えていました。なので、倉庫会社という枠組みは絶対に外せない。顧客ターゲットにとって、寺田倉庫という会社の認知度がものすごく低い中、どうターゲットにアプローチしていくか。そして、コンシューマーが倉庫を使うという意識付けとそれを促すマーケティング戦略が肝となりました。しばらくやってみると、自分たちだけでいろいろな荷物を集めるのには、正直限界が見えてきたんです。

そこで、このプラットフォームを、他のWebサービス企業に売るというビジネスモデルを考え、「MINIKURA」のAPIを開発しました。そして、バンダイ、BUYMA(バイマ)などの物流を担い、そのなかでも広げていってもらおうという戦略が急成長につながったと思っています。

現在、お預かりしている商品アイテム数は、1500万アイテムを超え、私たちのAPIのサービスを利用していただいている企業数は、10社を超えました。そしていま力を入れているのは、私たちのAPIサービスを活用したスタートアップやベンチャー企業との取り組みです。

今後は、寺田倉庫の物流事業復活の兆しであるMINIKURAのプラットフォームをより広げていくこと、そして、寺田倉庫ならでは物流事業のあり方にさらにチャレンジしていきたいと思っています。そして、近い将来、倉庫会社・物流会社の新しいネットワークを構築し、いままでにない物流をつくりたいと思っています。

— “寺田倉庫”ってどんな会社ですか?寺田倉庫で働く魅力を教えてください。

寺田倉庫で働く魅力は、「言い切れる、やりきれる環境」であることですかね。寺田倉庫は、新しいことへのチャレンジに理解がある環境です。 中野にも「コミットすることが大事」だとよく言われます。

やりたいことを宣言し、そして最後までやりきる。 チャレンジを全面的に支援してくれる会社だと感じています。新しい発想を持っている人、それを形にしたいという熱意がある人には、是非、参画してもらいたいです!

お忙しい中、お時間いただき、ありがとうございました!!!

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