≪社員インタビュー#1 役員西村さん/後編≫お客様にとってのいい人としてあらゆるご要望にお答えしながら、普通の会社として大切にすべきことを確立していく
こちらのインタビューは、前編からの続きとなります。ぜひ前編も合わせてお読みください!
先日の社員インタビューで「いい会社にしよう」という社長の言葉を紹介してくれた、弊社役員の西村さん。
ワタベアンドカンパニーが考える「いい会社」とはどのような会社なのでしょうか…
さらにお話を伺ってみました!
【西村さんプロフィール】
軽井沢生まれ軽井沢育ち。
大学卒業後は長野県を中心にアミューズメントセンターを展開する会社に入社。
店長やエリア長、店舗開発などを経験したのち、2022年(株)ワタベアンドカンパニーに入社する。別荘管理の現場職を経験したのち、2024年から現職。
会社、社長、社員、それぞれにとっての「いい会社」の意味は少しずつ違うかも
先日のインタビューで「いい会社にしよう」という設楽社長の言葉をお話しいただきました。私個人としては【誰かが「いい会社にしよう」と思ってそれに対して努力をすることを、周りのだれもが否定しないという雰囲気がある】という言葉と合わせて、とても印象に残っています。そのあたりについて詳しくお話を聞かせてください。
「いい会社にしよう」というのは社長の設楽がいつも言っている言葉で、その意味としてはお客様にとってのいい会社はもちろんのこと、従業員にとっても、地域にとってもいい会社であろうとする、どちらかというと「三方良し」の概念に近いものだと感じています。
一人ひとりの社員においてはもう少し意味合いは狭くなって「お客様にとって、いい人でいようという意識」、「いい人になろうとする意識」という行動指針、マインドセットのようなものだと感じています。
※三方良し…「売り手」と「買い手」がどちらも満足し、さらに「社会貢献」もできるのがよい商売であるという考え方のこと
「いい人になろうとする」というのは具体的にどのようなことですか?
現状でいうと、「いい人になろうとする」気持ちの現れとして、お客様のご要望であれば「断らない」「なんでも引き受ける」という仕事の仕方につながっています。会社として最低限のルールはもちろんありますが、それに抵触しなければ、オールOKで引き受けようというのが今の社内ですね。
この道10年のベテランパートさんの一言がヒントに…
そのような現状について西村さんはどう感じていますか?
入社当初はそのようなやり方に疑問を感じていました。中には採算の取れない仕事や、非効率な仕事も多くて。一般的な会社がそうであるように、ワタベもできることとできないことを明確にして、できることの中で効率化や省力化を追求して、しっかりと利益を出す。そしてその利益を会社や地域や従業員に還元していくべきだと考えて、実際にそのような提案をしていました。
そんなある日、ワタベで働いて10年以上になるベテランのパートの方に「西村さんの言っていることは理解はできます。でもうちの良さがなくなってしまうのではないですか?」と声を掛けてもらったんです。
その方は、採算の取れない仕事や、定型化されていないサービスにこそワタベらしさがあると言うんです。
「お客様は値段や品質でワタベを選んでくださっているのではない、もっというと「なんでもやってくれる」ところで選んでくださっているのではなく、「なんでもやろうと親身になってくれる」というその社員の姿勢こそ、お客様がワタベに求めているものなのではないか」と…。
親身になってくれる姿勢こそがワタベらしさ、ということでしょうか
その言葉にはっと目が覚めるような気持でした。
ワタベにとって必要なのは「普通の会社になっていくこと」だけではなく、「お客様にとってのいい人としてあらゆるご要望にお答えしながら、普通の会社でもあることを両立させていくこと」だと気が付きました。これはなかなか難しいお題だぞ…と頭を悩ませつつも、これが実現できたら、軽井沢の別荘管理業界だけでなく、ひいては日本の別荘管理業界をけん引するような会社になれるのではないか、とわくわくする気持ちもあります。
「CSと利益の両立」こそ会社の目指すべき姿
CSと利益の両立を強化していくということですね。具体的にはどのような方法を考えているのですか?
全部で3つあります。
一つは、「いい人であろうとする」というそれぞれの思いをきちんと言語化して、会社としてのMVVや人事ポリシーに反映していくことです。
今はまだ200人ほどの小さな組織なので、それらの大切にしたいことは空気感や社風として社員間で共有できていますが、ここから多拠点展開なども考えていますので、会社として一つの方針としてまとめて、ワタベの社員であればどこでも、誰でも理解し共感できるものを作って行く必要性を感じています。
二つ目は、社員一人ひとりが「CSと利益の両立」という視点をもって行動できるような社員教育を実施することです。
多岐にわたるお客様のご要望にお応えしていくというという姿勢は変わらずとも、「なんでもお受けする」のと「自分の頭でしっかり考えてからお受けする」のは雲泥の差があります。具体的には、お客様のご要望にお答えしながら効率的なやり方をご提案したり、直近としては採算が取れないことであっても長期的にはお客様と会社双方にプラスになるような展開を企画したり…一人ひとりの社員が経営の視点をもって行動できるよう育成、教育を考えています。
最後は、これが私のメインの仕事でもありますが、それらを可能にする社内の体制をしっかり整えていくことです。
多種多様なお客様のご要望にお応えできるよう、ヒトやモノの観点から社内の体制強化を行っています。
具体的には現在求人掲載している「別荘管理部門統括部長」ポジションにて、私と一緒に会社の中長期計画や、次の一手を考えることのできる人材の採用を進めたり、清掃に使う各種機材も都度最新のものに入れ替えて省力化、効率化を図るなどを進めています。
また、お客様と対峙する社員一人ひとりこそが弊社の魅力であり強みなので、働いてくれている従業員への還元として各種制度の改善や福利厚生の充実も進めているところです。この2年間で年間休日は10日増えて115日になりました。今後も資産形成に関する制度や、社員寮の充実なども考えています。
社長の「社員にとってのいい会社」への想い
ここまではお客様にとってのいい人で居続けられるよう、CSと利益の両立という会社の方向性について伺いました。冒頭にあった設楽社長の「いい会社にしよう」という言葉の意味についてももう少し教えてください。
この辺りは実は経営メンバーでもしっかりと話したことはないので、今後言語化して道筋を付けていくのは私の仕事だと思っています。ですのでここからは私の解釈になりますが、社長の言う「いい会社にしよう」の意味は、冒頭にお話したように「三方良し」の意味が強いと感じています。その中でも、お客様や地域にとってのいい会社であることは大前提ですが、社員にとってもいい会社であるという視点も多く含まれていると感じます。
社員にとっての「いい会社」というのはどういう会社でしょうか?
社長の近くにいると、社員の存在を念頭に置いた判断や行動が多いなと感じています。
例えば先程話した年間休日の話も、「社員のためになるなら是非やってくれ!」と二つ返事で許可していただけました。また、まもなく退職金制度を始める予定なのですが、これは社長の「長く会社で働いて貢献してくれる社員に報いたいから、なにか考えてくれ」という一言でスタートしたものです。2025年に実施が決定したオフィスの改修も、「社員が働いていて楽しかったり誇らしかったりするオフィスを作りたい」という社長の想いが出発点になっています。
会社が儲かったのであれば、それを社員たちが楽しく働ける環境に投資したいと常々社長はおっしゃっており、社員に対する想いの深さを再認識したところでした。
これからご入社される方にも「この会社で働いてよかった」と思っていただけるような「いい会社」を目指していきたいと思っています。
少しでもご興味を持っていただけそうでしたらぜひ一度お気軽にご連絡ください。