IT業界を目指して就職活動や転職活動をしているとよく耳にする「SES」という働き方。
未経験から入社するのにいきなり1人で現場に行くのはこわい、と応募をためらっている方も多いのではないでしょうか。
もちろん、不慣れな業務の連続で技術的についていけないと感じる場面はあると思います。
ですが本当に苦しいのは、できないことよりも「分からないことを気軽に聞けない環境」ではないでしょうか。
常駐型エンジニアという働き方では、会社から離れクライアントのオフィスで仕事をすることが一般的です。
自社の先輩に相談したいけれど、別の現場にいるからチャットを送りづらい……。そうやって悩みを抱え込み、挫折してしまう人が多いのも事実です。
こうした孤立や不安を解消するため、SES企業では「月に1回の帰社日」や「社内懇親会」を設けているケースが多くあります。
ですが、その多くが形骸化してしまっているのが現実です。

SSI総会の様子
私たちSSI事業部では、帰社日や社内活動を単なる「集まり」に留めず、組織全体で知識を共有し、全員が等しくステップアップするためのプラットフォームとして本気で取り組んでいます。
今回は私たちが実際に取り組んでいる活動を2部に分けてご紹介していきます!
前編は最初に取り掛かっていただくQA業務のスキルアップについての活動です
※ちなみにWidsleyではSESという言葉を使用していません。詳しくはこちらをご参照ください。
①【QA Foundation Project】
QAルーキーが迷子にならないための「道しるべ」
未経験からQA(品質保証)エンジニアとしての一歩を踏み出すとき、最初にぶつかるのが「何から勉強すればいいのかわからない」という問題です。
専門用語がたくさん出てきて、参考書を読んでも、それが実際の仕事でどう役に立つのかイメージできないと、勉強を続けるのが辛くなってしまいますよね。
新人の頃に本当に必要なのは、膨大な教材ではなく、「これを順番にやれば大丈夫」という明確なステップだと私たちは考えています。
そのために動いているのが、「QA Foundation Project」です。
その名の通り、QAエンジニアとしての基礎(土台)を全員でしっかりと固めることを目的としています。
活動内容は、驚くほど実践的です。
- お役立ちサイトの共有:毎月1回、定期的に最新のテスト技法や便利なツール情報を発信
- JSTQB FLサイトの運営:ソフトウェアテストの国際資格である「JSTQB Foundation Level」に特化した学習サイトを専用チームが運営
- QA道しるべMAPの提供:先輩たちが「QAルーキーが道に迷わないためのマップ」を作成し、どの順番で知識を身につければ現場で活躍できるのかを可視化
- 資格取得ナレッジの作成:実際に試験に合格した先輩たちが、「私はこうやって勉強した」「試験ではここが狙われやすい」というリアルな合格ノウハウを蓄積
新しく入ってきたメンバーには、まずこの「QA道しるべMAP」と「JSTQB FLサイト」を共有し、スムーズにチームに馴染めるようにサポートを徹底していきます。
また、社内チャットの「qa_foundation」チャンネルでは、資格のノウハウ共有を通じて、日常的に質問やアドバイスが飛び交う活発なコミュニケーションが行われています。
このプロジェクトの良いところは、未経験のメンバーが現場で「次は何をすればいいんだろう」と1人で迷う時間を、仕組みの力で少なくしている点です。
先輩たちの成功体験という確かな実績に基づいた道しるべがあるからこそ、安心して目の前の学習に集中できます。
② 【QA Advanced Project】
「次に向かうべき場所」を教えてくれる成長の階段
基礎をしっかりと身につけ、日々の仕事にも慣れてきたエンジニアが、次に直面するのが「この先、自分はどんなキャリアを歩んでいけばいいのだろう」という、中級者ならではの迷いです。
ある程度仕事がこなせるようになると、今のままでいいのか、次にどんなスキルを身につければ市場価値が上がるのかが見えにくくなります。
「QA Advanced Project」は、まさにそんな「次の一歩」に悩むメンバーのために作られたプロジェクトです。
メンバーが目指すべき方向性をはっきりと示してモチベーションを高め、自分のスキルを客観的に見つめ直して、能動的に成長できる環境を整えています。
このプロジェクトでは、以下の2つの大きな成果物を形にしています。
- キャリアパス:どんな資格を取り、どんな経験を積めば、次の役職やステップへと進めるのかを明確に定義
- スキルマップ:自分に今、どのようなスキルがどのくらい身についているのかを、目に見える形でグラフや表にして可視化
人のやる気が最も高まるのは、自分が「前に進んでいる」と実感できたときだと言われています。
自分のスキルが目に見えるようになることで、「次はあのスキルを磨こう」「このレベルを目指して頑張ろう」という前向きな気持ちが、自然と内側から湧き出てくるようになります。
単に「もっと頑張ろう」という精神論ではなく、綺麗に整えられたキャリアパスとスキルマップがあるからこそ、努力の方向性を間違えることなく、一歩ずつ確実に理想のエンジニアへと近づくことができるのです。
③ 【QA to Development Project】
QAから開発へ、キャリアの壁を壊す仕組み
「将来的には自分でシステム開発ができるようになりたい」
「開発エンジニアを目指したい」
そんな熱い想いや目標を持つ方も少なくありません。
しかし、一般的なSES企業では、一度QAの現場に入ると、そこから開発の現場へシフトするのは簡単ではないことが多いのが現実です。
SSI事業部はそのキャリアの壁を、今話題の「AI駆動開発」を掛け合わせることで、仕組みとして解決しようとしています。
それが「QA to Development Project」です。
このプロジェクトの目的は、メンバーがQAから開発へとスムーズにシフトできるような、確かな道筋(ロードマップ)を作ることです。
具体的な活動内容と進捗は、目を見張るものがあります。
- システムのサーバーデプロイ:チーム内で、既に6つのシステムをサーバーへデプロイ(公開)済み
- 開発フローの共有:新しいシステムが完成するたび、その開発フローやシステムの内容を社内に発信
今後はチーム内で開発したシステムを共有するだけでなく、その開発フローをドキュメントツール「Notion(ノーション)」にわかりやすくまとめて共有する予定です。
これにより、メンバーが「個人でもAI駆動開発ができる状態」を目指した、実践的な資料として整備を進めています。
最先端のAI駆動開発を学びながら、QAから開発へのキャリアチェンジを具体的に目指せる環境がある。これは、スキルアップへの強い想いを持つ求職者にとって、これ以上ない強力な後押しになるはずです。
SSI事業部が行なっているスキルアップのための取り組み【前編】はここまで!
【後編】では最先端のAI技術をキャッチアップする取り組みや、エンジニアのメンタルを支える文化づくり、そして私たちのリアルを発信する活動まで、3つのプロジェクトをご紹介していきます!
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