「アカウントを何本も持ったら、どれも中途半端になるのでは」と思われるかもしれません。実際、担当を増やした直後はだいたい崩れます。ただ、崩れ方には型があります。そこを書きます。
▍いま動かしている規模
運用しているアカウントは23、総フォロワーは300万人です。直近で計測した20日間では759本を投稿し、のべ93,838のいいねが付きました。
この規模を少ない人数で回しているので、担当ひとりが複数のアカウントを持つのが前提になります。
▍最初に崩れるのは、更新ではなく在庫
担当が増えたとき、最初に止まるのは投稿そのものではありません。投稿は気合いで出せてしまうからです。先に切れるのは、企画の在庫のほうです。
在庫というのは、「次にこれを試す」と決めてある案のことです。これが切れると、その日に思いついたものを出すことになります。一度そうなると、当たっても外しても理由が分からないので、次に繋がりません。
だから、担当を増やすときに最初に決めるのは投稿本数ではなく、在庫を何本持っておくかです。
▍時間の配り方を、アカウントごとに変える
23あるアカウントに同じだけ時間をかけることはできません。伸びている最中のアカウントには時間を寄せて、安定しているアカウントは型どおりに回します。
判断が要るのは、伸びが止まったときです。時間をかけて立て直すのか、いまの型のまま様子を見るのか。ここを決めずに全部へ均等に手をかけると、どれも中途半端になります。
見ているのは、止まり方のほうです。少しずつ落ちているのか、ある日から急に落ちたのか。急に落ちた場合は外の要因であることが多く、こちらが型を変えても戻りません。じわじわ落ちているときは、飽きられている合図として型を作り直します。
▍崩れる兆候は3つ
経験上、次の3つが出たら、その担当は回っていません。
1つ目は、投稿のあとに何も記録が残っていないこと。出しただけで、次に何を試すかが決まっていない状態です。
2つ目は、同じ型が3回以上続いていること。効いているから続けているのか、考える時間がなくて前回をなぞっているのか、本人にも区別が付かなくなります。
3つ目は、撮影のお願いが直前になること。撮るものが決まっていないのは、企画が決まっていないということなので、だいたいその前の週に原因があります。
▍週の組み立て
週の頭に、その週に試すことをアカウントごとに1つだけ決めます。複数決めると、反応が変わったときにどれが効いたのか分からなくなるためです。
そのうえで、撮影が必要なものを先に確定させます。撮影は人と場所が絡むので、ここが後ろにずれると全部がずれます。逆に、撮るものさえ決まっていれば、投稿の順番は後から入れ替えられます。
▍立ち上げ直後だけは、やり方を変える
新しく持ったアカウントでは、最初の2週間は型を固定しません。何が効くか分からない状態で型を決めても、その型が正しい保証がないからです。
代わりに、振れ幅の大きいものを混ぜて出します。狙いは当てることではなく、反応の差が出る軸を見つけることです。差が出た軸が見つかったら、そこからは型を決めて回します。
この2週間を飛ばして既存の型を流用すると、数字は出るのに理由が分からないアカウントができあがります。あとから立て直すほうが時間がかかるので、最初に払っておく形です。
▍人に残すもの、残さないもの
担当が代わることは普通にあります。そのときに引き継げるのは、記録に残っているものだけです。
だから、判断の理由は必ず短くていいので文字にします。「この型は伸びた」ではなく「この型は、冒頭で結論を出したから伸びたと考えている」まで書く。この一手間があるかどうかで、担当が代わったあとの立ち上がりが変わります。
▍この仕事について
SNSマーケターを募集しています。すでに運用の経験がある方には、複数のアカウントを受け持ちながら、型を会社の記録として残していく仕事になります。
扱う対象には、成人向けの内容を含むファンクラブの運用があります。募集にも書いていますが、ここでも触れておきます。
自分の型を、人に渡せる形にしたい方に向いていると思います。
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