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「1年目だからできない」という制約がない自由と厳しさ

新人でも“一人前のエンジニア”として扱うU-NEXT。実際に新卒社員としてU-NEXTに飛び込んだエンジニアには、その社風や環境はどのように映っているのでしょうか。率直な本音を語っていただきました。(このインタビューは2016年10月に収録されました。) 取材・文 / 佐治 和弘 撮影 / 藤田 慎一郎

学生時代からU-NEXT入社まで

どんな学生時代を過ごしていたのか、聞かせてください。

大学1年の時は、授業に出て、高校時代の友達とつるんで、高校の延長のような、『高校4年』といった感じの生活でした。サークル活動では地学研究部に入りました。キャンパスが田舎なので星が綺麗に見えて、星に詳しくなったらいいかなと思ったのがきっかけです。2年では部長をやらせてもらえることになり、サークルの運営に集中していました。転機となったのは、大学2年の夏休みですね。1ヵ月間、大学の研修でアメリカのシリコンバレーに行くことになったんです。州立の大学に通わせてもらい、週末はヤフーの本社などに行きました。この機会を通して、周りの環境が変わりました。交友関係は大きく変化して、海外の友人やアクティブな仲間が出来ました。

素晴らしい経験ですね。大学3年からは、どのようなことを?

3年でサークルの部長を引退したところに、糸島(福岡県西部)の商店街で何かやってみませんかという話が舞い込んできて、空きスペースを使って留学生との交流カフェを作ったんです。ここで初めて、学外との交流を持つようになりましたね。4年になっても、就活のことはあまり考えていませんでした。所属学部は9割くらいが大学院に進学するという感じだったので、就活のアンテナを張っていなかった。その頃はカフェの運営に加えて、遠隔医療の研究に時間を割いていて、忙しく過ごしていました。研究室がバングラディシュのグラミングループと交流を持っていたので、遠隔医療で貢献できないかということで医療データの分析を研究していました。そして、周りのみんなと同じように、そのまま大学院に進学しました。

大学院では、さらに研究を深めたのですか?

いえ、進学したことで授業を受けて単位を取らないといけない状態になって、なんだかしっくりこなかったんですよね。研究者のタマゴとして研究生活をしていたのが、ただの学生に戻ってしまったような感じで。それで修士1年の前期に休学して、就職活動を始めました。最初は全部の業界を見ていましたね。金融、不動産、家電メーカーとか。

就職先として、U-NEXTを選んだ理由は?

寮主催の就活イベントにU-NEXTが来ていて、そこで出会いました。だから、自分から見つけたわけではないんです。進路を決めた最大の理由は、入社してから一番頑張れそうな環境だったからです。自社で開発をしていて、新卒社員はいない状況だと聞いていたので、ハードそうだなと思って。分かりやすいキャリアパスや親切丁寧な指導は期待できないけれど、その気になればどこまでも頑張れると思いました。今回のインタビューも、自分が最初の新卒社員だから受けられたことですし。

自分から発信していかないと、誰も助けてくれない

今は、どのような仕事を手掛けているのですか。

秋穂さんと同じスクラムチームで、サーバー側の開発をしています。コンテンツ系のデータベース部分ですね。 周りのエンジニアについていくためのキャッチアップはどのように? 実践で覚えていく毎日です。詰まった時には、社内Wikiで調べたり、先輩に聞いたりしています。社内的に訊きやすい風土ではありますね。いつでも確認していいと言われていて、フラットです。

どのように仕事をもらうのでしょうか。

JIRAのタスクチケットを自分からどんどん取りに行っています。フォローアップの体制があるのであまり心配せずに。苦しくなったら相談できますし、レビューも定期的にやってもらっていました。

新人でも、仕事を取りにいけば任せてもらえる環境なのですか。

そうですね。「経験がないからやめておけ」ということは一切ないのですが、自分から発信していかないと誰も助けてくれない。でも、「助けてください」と言えば誰かが助けてくれる環境ですし、いい意味で一人前として扱ってくれています。過度な干渉はされませんね。最初にやった仕事ではO/Rマッパーの使い方が分からず、開発ができなくて。結局、先輩に助けてもらいました。

入社後にギャップを感じたことはありますか。

想像以上に大変でしたね。去年、サービスを一新したので、佳境のタイミングで入ってしまったんです。入社日に6冊ほどJavaの本が置かれていて、1ヶ月くらい勉強していました。なんとなくわかってきたので、チケットを振ってくださいとお願いして、それから業務が始まり、サービス改善のプロジェクトに携わりました。

エンジニアとしてのキャリアをスタートさせて、感じていることは?

Javaは奥が深いなと。使っているフレームワークも面白いですね。フレームワークがしっかり作られているから、サポートも早くなる。もっと奥まで知っていきたいです。入社するまではビジネス側にも興味があって、エンジニアだけのキャリアというのは考えていなかったんですけど、今はエンジニアの面白さを実感しています。知らないことが多すぎるので、いつかは周りのエンジニアの人たちと同じ目線で話ができるようになりたいと思っています。

「1年目だから」という縛りはなく、やる気があれば任せてもらえる

学生に対して、U-NEXTの良い点を挙げるとしたら?

変なしがらみが全くなく、「1年目だから、この業務をしなさい」という縛りもありません。やる気があれば何でもやらせてもらえる反面、受け身だったらキツイでしょうね。担当したチケットがうまくいかない場合でも、ぼーっとしてたらそのままですから。

困っているときはどうするのですか?

デイリースクラムで質問したり、誰かに直接話しかけたりしています。「こういう風に実装しようと思うのですが、大丈夫ですかね?」という感じで。スクラムでタスクが可視化されているので、ボード見れば、誰が何をどれだけ仕事として持っているのかがわかるようになっていて、質問するときにも役に立ちます。

携わったプロジェクトには、どんなものがあるのでしょうか。

プロジェクトが平行して動いているので何個も掛け持ちしている状態です。説明しやすいのは、NHKオンデマンドをU-NEXTで配信するプロジェクトですね。先方のメタデータをU-NEXTのデータベースに取り込む作業を手掛けました。入社して半年くらいでタスクが回ってきて、先輩と2人でアサインされて。リリースまで時間がなくて手が足りないから、とりあえずやってくれという感じでした。わからないことだらけで苦労しましたけど、助けてもらいながら、何とか、やり遂げました。もう一つは、雑誌読み放題サービスのデータ取り込み機能を実装しています。版元から納品される雑誌のメタデータをU-NEXTのCMS(コンテンツマネジメントシステム)へ自動で取り込むための仕組みを、ひとりで任せてもらっています。ほかにもアライアンス提携企業とのサーバーサイドの技術的な窓口を担当してます。

エンジニア未経験者の1年目にしては、多彩ですよね。

そうかもしれません。あと、プライベートの時間を使って開発したのが、トイレの空き状況が分かるシステムです。ひとつの仕組み全体の設計と実装を一通りやってみたくて。個人的な開発だったのに、いろいろな人がアドバイスしてくれて、たくさんの人に使ってもらえています。SlackのはなこさんBotに質問するとトイレの空き状況を知らせてくれます。

サービスを受ける側から、作る側にまわって見えたもの

今後、やっていきたいことは?

短期的には、サーバーサイドの技術をもっと扱えるようになっていきたいです。今はまだJSONのAPIを使っているだけなので、深く踏み込んでいきたい想いがあります。長期的には、クライアントサイドのアプリケーション開発をやってみたい。サーバーとクライアントの両方がわかれば、全体像がわかるようになる。先輩方と比べたときに出来ないことが多いので、自分なりの強みを伸ばしていきたいです。「U-NEXT」サービスの開発でいうと、雑誌や動画サービスの関連する部分をつないで、相乗効果を高めていければいいな、と思っています。今はそれぞれ独立してしまっているので、もったいないな、と。でも、これから5年後どうしたいとかはなく、今は目の前のことを一生懸命にやるという感じです。

U-NEXTの「ここはもっと良くしていきたい」というところは?

目の前に改善したいものはたくさんあります。検索エンジンにSolrなど使っていますが、もっとよくできるはずなので改善したいですね。学生の頃はユーザーとして色々なサービスを使うだけでしたが、今は作る側にいて見えてくるものがあります。実際の裏側を見られているので、そこを改善していきたいです。あとは、社内で従業員が使う業務ツールがサービスの進化に追いついていない気がします。効率的でない運用が発生してしまっているんです。本当は自動化したほうが良いことが人手で対応しないといけないときがあって。神経を費やしますし、他の仕事に取り掛かれなくなってしまうという運用的な負の連鎖を感じています。

U-NEXTに入って良かったと感じることは何ですか。

会社の風土が好きですね。やる気があるのに阻害されるということがありません。「自分が出来ていない」という苦しさはあっても、「やらせてもらえない」という不満は感じない。自分ではどうしようもないところでストレスを感じることがありません。

ありがとうございました。

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