前回のメンバー対談 は、テレビ業界を取り巻く様々な課題をキーに、TVISIONが目指すテレビ視聴質データで実現したいこと、未来のテレビの世界について語らせていただきました。
今回は、TVISIONのデータを支えるインフラについて、テクノロジー担当役員の中島と開発マネージャーの古屋に紹介してもらいます。
中島:今回は、テクノロジーチームの執行役員の中島と、TVISIONのインフラを作り上げた開発マネージャーの古屋でお話していきたいと思います。
古屋:よろしくお願いします!
中島:簡単な自己紹介をさせていただくと、私はこれまで、黎明期のネットリサーチ会社で新規事業開発や、スタートアップで新規事業の立ち上げ、決済提供企業のインフラの再構築などを担当してきました。TVISIONへは、2017年からジョインしています。
古屋:今TVISIONは創業5年目ですが、2017年はまだまだ黎明期だった当社にジョインされたのはどうしてなんですか?
中島:そうですね。以前勤めていた会社でTVISIONの技術の実証実験に協力したことがあったんです。技術の進歩で、個人の視線を追いかけると言う、今までできなかったことができるようになり、それを実際のビジネスで活かしていくということ、そしてやってるメンバーに惹かれてジョインを決めました。
古屋:私のことは、 こちらでも 詳しく詳しくお話させて頂いておりますが、直近はゲーム会社で開発マネージャーをしていました。その時に自分がまだ経験していないことってなんだろうと考えて思い浮かんだのが、『スタートアップの会社や、少人数の会社など、まだ0に近い状態のところから何かを生み出し、うまく成果が出せるか』という思いなんです。そこから転職活動を経て、最終的にTVISIONにジョインすることになりました。
まずデータ会社って? 中島:そうでしたね。TVISIONの事業を聞いて、どんなところに興味を持ちましたか?
古屋:ゲーム会社にいると自然とプレイヤーの膨大なログが集まります。データをいかに扱うかということはエンジニアとしても重要なミッションだったことから、データ会社には興味がありました。 そうして調べていくと、データ会社と一言で言っても、色々あるんだなと気づかされました。
中島:そうですね。データ分析の受託、データ分析ツール提供、DMP(Data Management Platform)、自社でデータ収集している会社など様々あります。その中で、TVISIONは テレビがどの様に見られているか、自社でデータを集めて分析しているデータ会社です。 同じようにテレビのデータを集めて分析している会社としては、老舗のビデオリサーチさんやインテージさん、そしてスイッチ・メディア・ラボさんなどが該当すると思います。
古屋:さらに自社データも大きくは二分できるのではと思います。 1つは、店舗やサービスを運営したり、ECサイト、コンテンツ配信やゲームや動画の配信などメイン事業の活動の結果生まれるデータと、もう1つは当社のようにデータ自体を集めて価値あるものにしているものですね。
中島:はい。TVISIONはAIを使って人物を認識することでフルパッシブで視聴態勢データの収集を行っています。IoT(Internet of Things(モノのインターネット))でビッグデータを収集しているとも言えるかもしれません。また、データ自体が現在唯一無二のものですので、お客様もどう扱っていいかわからない場合もあります。そのため、データの価値の説明や、より価値の高い切り出し方の研究が必要になってきます。
当社のデータと他のデータを組み合わせて、お客様の課題に応える手法を見出したり、よりお客様が知りたいことを分析できるように切り口を考えたり、といった部分は独自データならではと思っています。
TVISIONのデータができるまで 古屋:AI、IoT、ビッグデータ・・・バズワードがいっぱい並んでいますね。 お客様に対して「AIやIoTを導入しませんか?」「ビッグデータを分析します!」と言った、それぞれ技術トレンドでのスタートアップはあるとおもいますが、TVISIONはその技術を自社のビジネスのために活用して、唯一無二のデータを作り出しているので、そこが本当に素晴らしいと思います。
中島:そうですよね!では、どんなふうにデータを収集して価値あるものにしているのか、インフラ面を詳しく紹介してもらってもいいですか?
古屋:はい。 まず当社のことを簡単にお話ししますと、現在関東と関西合わせて約900世帯のテレビに、センサーと調査機器を設置してもらっています。このセンサーはそのご家庭が、今 どの放送局の番組を見ているか?また その時テレビの前には誰がいるのか?といったデータを、毎秒取得しています。 そのセンサーが吸い上げたデータをAWSに送り、AWSの様々なサービスを処理の特性に合わせた基盤を構築しています。
おおまかな流れとしては、 データ取り込み
ご協力頂いているご家庭に置かれた調査機器から視聴ログを収集 データのクリーニング・補完などの前処理 DWHであるRedshiftへ投入 TVISION Quick(Web BIツール)用にデータを集計 データ利用では、
お客様がECS上で稼働しているTVISION Quick(Web BIツール)を使ってデータを参照する カスタマーサクセスがRedash経由でRedshiftからデータを取得してレポーティングする データサイエンティストがRedshift上でデータを分析する となります。 こちらを現在エンジニア2名で運用と新規開発を並行して行っています。TVISIONのビジネスの独特な部分として、「データ自体がプロダクト」である点があげられます。利用している技術の詳細はまた別枠でお伝えできればと考えています。
TVISIONのデータのバリュー
中島: ありがとうとうございます。 では、続いてTVISIONのデータ提供までの流れについてお話ししましょう。 TVISIONのデータは、当社が開発したWEBツールでの提供(定額課金)と、データサイエンティストとカスタマーサクセスチームが、クライアントの課題に応じたデータを個別で抽出して報告書を作成する、アドホックプロジェクトの2つの提供方法があります。
古屋:そうですね。上記の図のように、パネル・エンジニア・データサイエンティスト・セールス・カスタマーサクセスのチームを横断したコラボレーションで、唯一無二のデータを使ってお客様へ価値を提供しています。
【各チームの役割】 - パネルチーム: 代表性を持ったパネルを構築し、安定したデータ収集ができるよう、 登録いただいているご家庭のフォローを行う - エンジニア: データ基盤の安定運用、仕組み化。データ基盤・プロダクトを提供する - データサイエンティスト: データの価値の向上や新発見を行う - カスタマーサクセス: お客様の課題や、やりたいことを深堀りして、届ける価値を最大化する - セールス: TVISIONとその価値を知ってもらって、お客様になってもらう
中島:データの価値を引きだしてコンサルティングもふまえて、お客様が必要とする価値を提供できるのが、TVISIONのバリューですね。 今後、TVISION以外の方が持つさまざまなデータと組み合わせた研究を行ったり、新たなデータを取得したりすることで、データ自体の価値をさらに向上していきたいですね。
古屋:そうですね。 エンジニアチームとしては去年から今年の頭にかけて取り組んでいた基盤の再構築も完了し、よりよいプロダクトや新しい価値を届けられる基盤ができました。今後は、この基盤を使ってより付加価値の高いデータの利用方法を作っていけるようになると思います。
また、他社が持つデータとのデータフュージョンも、来年に研究を進めたいと思っています。データサイエンティストチームが中心に進めているR&Dも、アウトプットも今後楽しみですね!
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