こんにちは。TSUNAGARUの根本です。
みなさんはここ数年でプラスチックフリーという言葉をだいぶ耳にするようになったのではないでしょうか。毎日相変わらず海に流れ込むプラスチックや、燃焼時に排出され続けるCO2。ただこれらの情報だけ見ても、人ごとに感じてしまうこともあるのではないでしょうか。私たち個人個人で何ができるか、今回はオフィスで身の回りからできることをご紹介します。そう文房具です!
TSUNAGARUは基本リモートワークなので、オフィスに出勤する事はほとんどありません。
こういう時代だからこそ、大人の身だしなみの一つとして文房具の見直しをと思ったのです。これだけデジタルな世の中になっていますが、たまにミーティングで出かけたり、勉強会に顔を出してみたり。そこでセンスのいいアイテム(しかもプラスチックフリーという特典付き)を忍ばせてみてはどうでしょう。
⒈ 素材で選ぶ
万年筆
どこのオフィスでもセットで買うと安いからとか、得意先や景品でもらうからとボールペンを使うことが圧倒的に多いですよね。しかもどんどん使っていないものが溜まっていったり、、、。長い間放置されて、インクが出なくなってしまったなんていうこともあるのでは。 ボールペンはプラスチックでできていて、ほとんどの場合リサイクルされず焼却されているそうです。
ならば。これからは万年筆に変えていきませんか。
ヨーロッパでは子供の頃から、教育として使い方を学びます。私の父もヨーロッパ出身で、いくつかの万年筆を何年(多分、何十年)も大切に使っています。
物によりますが安いものでは1万円をきるものもあります。素材やブランドにこだわるのなら、上はいくらでもあります。
インクは長持ちする上に補充ができるので、ボールペンを何本も買うより経済的なんです。
例外として。
最近ではプラスチックに代わる素材からできるボールペンもあります。
TBM社によって開発された石灰石から作られた「uni LIMEX」です。これは2019年9月27日に発売されました。見た目もおしゃれですね。
https://www.mpuni.co.jp/news/pressrelease/detail/20190902105738.html
鉛筆
すでにお察しかと思いますが。
環境問題を考える上では、シャーペンより鉛筆を選びましょう。中身を変えれば使えるシャーペンよりなぜ木でできている鉛筆なのか。
理由の一つはシャーペンのほとんどはプラスチックからできています。もちろんリサイクルという選択肢もあります。今ある物をリサイクルして使用する分にはいいかと思いますが、あえてこれから生産する必要がないということです。
鉛筆は北米から輸入されるインセンスシダーというヒノキ科の植物からできています。この木は柔らかすぎて、他の製品にしづらいそうです。またその他の木から作られる鉛筆は木の廃材を利用されることがほとんです。
鉛筆を選ぶポイントですが、PECF認証などエコ認定のある木を使用したものを選びましょう。これらの認証を受けている製品はパッケージに表示があります。無駄に伐採された木からできていないことを証明しています。
またシャーペンの芯に比べて約5.5倍も鉛筆の方が長持ちします。
消しゴム
特に意識したことはないかもしれませんが、消しゴムもプラスチックからできています。
昔は天然のゴムから作られたものが主流だったようですが、1959年くらいから日本は世界に先駆けてプラスチックの消しゴムを開発したそうです。プラスチックの方が従来の天然ゴムよりも良く消せることが理由だったようです。
ここで一つ重要な事は、この消しゴムに使われるプラスチックにはPVC(ポリ塩化ビニル)が使われている事です。このPVCは最も有毒なプラスチックの一つと言われています。そして柔らかさを出すための可塑剤フタル酸エステルが40%使用されますが、こちらには生殖機能やホルモン異常、アレルギーや発達異常などの病気を誘発すると言われています。
話は少しそれますが、このコンビネーションは消しゴム以外におもちゃやラップ、シャンプーボトルにも含まれます。
ここ最近ではフタル酸やPVCフリーで、合成ゴムなどからできたしっかり消せるものが出ています。合成ゴムも天然素材ではないですが、燃やした時にCO2が出ない事で環境への負担を減らすことができます。
その他
文房具業界は環境への対策を昔からしているところが多く、日本では1990年代頃からこの傾向が見られるようになりました。
紙でできたファイルの留め具は今まで鉄製のものが多く、捨てる際にわざわざ外さなければいけませんでした。最近のファイルはパッと見ると、プラスチックに見えるような留め具も全て紙からできています。
このようなアイデア商品が次々と開発されています。長く使える自分にあった文房具を見つけて見ましょう。
⒉ 寄付する
未使用の文房具が溜まってしまっている、、、。これをすべて使い切るのは気が遠くなりますよね。
もしほとんど使っていないのなら、寄付をするということもできます。世界には筆記用具を私たちほど自由に買えない子供達がたくさんいます。日本にも海外の子供達に向けた支援団体が多数あります。その他にも盲導犬支援のために寄付ができます。自分に合った支援団体を探してみるのもいいですね。
下記の団体でも文房具を受け付けているようです。
参考までに。
他にも受け付けているところがあると思います。興味がある分野からはじめてみましょう。
一般財団法人 NGO時遊人
https://jiyu-jin.org/stationery/
国際社会支援推進会 WORLD GIFT
https://world--gift.com/kihu/bunbougu-1.html
Eco Trading
https://eco-friendly.site/stationery/
公益財団法人 東日本盲導犬協会
http://www.guide-dog.jp/
⒊ 受け取らない
難しい場合もあるかと思いますが。笑
贈呈品などに入っているボールペンなどを、「すでにたくさんあるので必要な方にどうぞ」と柔らかく断るというのもオススメです。
このような行動は今後の贈呈品や粗品などの案に生かされるはずなので、環境も考えつつ相手の方(会社)のためにもなります。SDGsなどの取り組みをしている会社が増えてきているので、今後このようなものは配られない可能性もありますね。
各筆記用具ブランドはそれぞれに環境に配慮をした商品を発表しています。仕事をする環境だけでもたくさんのプラスチックは存在していますね。これを知っているだけでも、少しづつ行動が起こせますね。
大人になってからは鉛筆やノートを使うことがだいぶ減ったと思います。素材のいい文房具だけをデスクの上に置いておくだけでも、モチベーションアップにつながるのではないでしょうか。
ではまた。