HINOKO
HINOKOは個性的な自然と触れ合う機会を提供する会員制のアウトドア施設です。 私たちは火を起こすといった原始的な行為を通じて、人々が自然の叡智をさずかる瞬間を創り出します。 現在は大地に佇む小屋HINOKO SHELTERのみ利用可能ですが、今後は拠点を自然なペースで拡大予定です。
https://hinoko.jp/
※この記事は2025年に書かれたものです。
こんにちは、HINOKOディレクターの増田です!
トレイルヘッズが運営する、会員制アウトドア施設「HINOKO」。
今年3月に移転しHINOKO SHELTERとしてオープンしました!
HINOKO SHELTERは、雄大な岩壁と秋川が織りなす大地に静かに佇んでいます。
自然の中で過ごす特別な夜をどう再現するのかを考えたとき、思い浮かんだのはフィンランドでの社内研修で出会った簡素な休憩小屋でした。そこでの体験をもとに、火を焚き、大地に溶け込むミニマムな小屋をつくり、「小屋」を意味する「SHELTER」と名付けました。
ここでは、美しい秋川の他に「焚き火」「暖炉」「薪ストーブのサウナ」の3つの火の体験を味わうことができ、まるで東京、あるいは日本ではない別の場所にいるような自然を感じることができます。
このようにフィンランドでのインスピレーションをもとに作られたHINOKO SHELTERで、フィンランドのカルチャーや食文化とコラボレーションしたオープン記念イベントを5月に開催しました。
今回はその様子をお届けします!
なぜ「フィンランド」とコラボ?
雨の滴る中迎えた朝…
「Kippis!(乾杯)!」
北欧で親しまれるグリーンウッドワーク
焚き火料理&フィンランド
大自然&フィンランドサウナ
東京で最もフィンランドを感じられる場所
東京とは思えない手付かずの自然に囲まれた場所で、自らの手で薪を焚べて、薪ストーブのアウトドアサウナや焚き火料理などを楽しむことができるHINOKO SHELTER。
薪ストーブのアウトドアサウナ
雄大な自然を全身で楽しめます
フィンランドに関わるお仕事をされ、そして今回イベントを一緒に企画いただいた沼田さんや、以前のHINOKOから交流のあるフィンランド出身の会員様からも、『東京でもっともフィンランドを感じられる場所』とお墨付きをいただきました🎵
SHELTERで沼田さんとご一緒した際、「フィンランドに行ったことがある人は特に、またフィンランドに早く行きたい、と禁断症状がでる人が多い気がする」という情報をいただき、それならばこの場所でフィンランドをテーマにしたイベントを開催しよう!とHINOKOのサウナ室で話が決まりました。
当日の5月10日は、雨の滴る中朝を迎えました。
都内では大雨でしたが、同じ東京都内でも檜原ではうっすらとした雨・・
これは問題なく開催できるのでは?!と祈っていたら、願い通り無事雨も上がり、一同ホッ。
実はHINOKOで開催されたイベントは、これまで雨天で中止をしたことがなくメンバーには絶対晴れ女・晴れ男がいると私は思っています。
朝イチは増水確認を兼ねて魚チェック
いよいよイベントスタート。
今回はフィンランドで有名なジン「KYRO」や、HINOKOオリジナルクラフトビール「BACK TO RIVER for Takibi」などを用意しました。
左からBACK TO RIVER for Takibi、KYRO
参加者が揃ったところで、飲み物を片手に乾杯!
フィンランド語で乾杯を意味する「Kippis!」と声を揃えて、イベントがスタートしました。
「Kippis!」
イベント内のコンテンツの一つとして実施したのは、北欧で親しまれているウッドワーク。
フィンランドは国土の中で森林が占める割合が世界一で、木材を使った工業が盛んです。
森に隣接した生活だからこそ、ナイフを使って身近な道具を作る文化が根付いているそう。
*2022年にフィンランドを訪れた際、フィンランドの国民は大体みんなが木材の種類をクイズしたら答えられると聞いたことにとても驚きました!
今回行ったワークショプの「グリーンウッドワーク」とは、
グリーンウッド(=生木)をナイフで割ったり、削ったりしてものづくりをすることを言います。
以前から興味があったものの、自分で体験をしたことがなかったグリーンウッドワーク。このタイミングで私たちも体験してみたいという思いから、講師の方を呼んでワークショップを開催することになりました。
イベントではワークショップでお箸を作り、その後ご飯を食べる時に使おう!という趣旨のもと実施。
北欧を中心としたアウトドアブランドの取り扱いをされているUPIさんにご協力をいただき、二見さんに講師にきていただきました。
講師の二見さんが即興で作られたウッドワークのお花・・素敵です。
皆さん実際に作業を開始すると、
モクモク・・・
コツコツ・・・
めちゃくちゃ集中して作業を進めていました!
お箸が見えてきました!
HINOKOで焚き火料理といえば、『旅する料理人 Nao Mikami』さんです!
焚き火を使いながら毎回ワイルドな料理をみせてくれます。
今回はフィンランドの食文化とNaoさんの焚き火料理のコラボレーションが実現!
【ケサケイット フィンランドの夏野菜スープ】
フィンランドの伝統的な野菜スープで、「夏のスープ」という意味があります。
冬が長いフィンランドでは、暖かくなってやっと新鮮な野菜が収穫でき、その野菜をふんだんに使ったスープです。
今回は日本の春野菜をふんだんに使った恵のスープに。
朝まで雨が降っていたので、少し下がった気温の中でも温まる〜!
フィンランドのライ麦パンと一緒に召し上がれ。
【鹿の薪焼き マッシュポテト&リンゴンベリー】
朝イチから、焚き火にかけられていた大きな塊の正体は・・鹿肉。フィンランドではトナカイが多く生息し、レストランでもよくステーキやグリルで提供されています。
日本ではなかなか食用トナカイが流通していないので、
今回はトナカイの仲間である鹿のお肉を使って、じっくり焚き火で火を通しながらアレンジ料理を作っていただきました。
じっくり火にかけられた鹿の解体ショーはよだれを飲み込みながら思わずカメラを向けたくなる瞬間。ゴクリ・・
様々な種類のベリーがよく採れるフィンランドではお馴染みの、ベリーソース。
主食になるのはマッシュポテト、おまけにエルダーフラワーの葉っぱで可愛げにおめかし。
【マッカラ】
フィンランドの人々は、サウナの前後に屋外での料理やバーベキューを楽しむことが多いようです。その中でも有名なのはマッカラ(=ソーセージ)。
私たちも現地でご馳走になり、シンプルではありますがサウナ後の体に沁みました。
今回は森の中で自ら取ってきた枝にソーセージを刺し、最後に炙っていただきます。
Naoさんの声かけのもと、みんなで枝の採集!
各々個性的な枝を持って、どこまで焼けば良いかな?とワクワクした顔で最後の炙りを楽しみました。
【プラッティ ブルーベリーとイチゴを添えて】
フィンランドでは、サウナの合間や普段の生活の中で、パンケーキを作るそうです。
私は食べたことがなかったのですが、それもそのはず、家庭でざっくり作るようなものなので、お店で堪能する機会がなかったのです。
パンケーキと言いますが、実際にはクレープのような薄いものに、ベリーなどを乗せたりサーモンを巻いたりして楽しむ、ラフな料理。
今回はこれをイメージして、参加者自ら焚き火で生地を焼いて作るところから楽しみました!
クレープ作りは難しいイメージがあったのですが、実際には焚き火でも簡単に作れて、皆さん良い焼き加減でした。
いい焼き加減♩
2019年に訪れたフィンランドでインスピレーションを得て作られた、アウトドアサウナが楽しめるHINOKO。
薪ストーブで自分の好きな温度に調節しながらロウリュができるサウナに、透き通る秋川に身を任せるという体験は、5月に最高の季節を迎えます!
サウナの中では会話を楽しみ、初めましての人同士でもグッと距離が縮まるのが、HINOKOサウナの面白いところ。
そんな距離感は、私たちがフィンランドの現地のサウナで感じた面白さでもあります。
温まったらいざ川へ!
川に身を委ねて、
自然に溶け込むこの瞬間が最高にたまらない。
ふと見上げると圧倒的な自然が広がっています。
なんだかだんだん、フィンランドにいるように見えてくるかも・・?
1日もあっという間に終わり。
美味しくワクワクする料理に、ワークショップにサウナ、とても素敵な時間となりました。
参加者の皆様、ありがとうございました!
なぜHINOKOがフィンランドを感じられる場所と言えるのか。
一緒にイベントを企画していただいた沼田さん・フィンランド出身の会員様が初めてHINOKOに来てくださった時のことや、
今回の企画の中で沼田さんと交わしたキーワード、そしてイベントを振り返りながら考えてみました。
自然体
私たちは、自然体 『BACK TO NATURE = 自然、自然体、自分らしさ』という考え方を大切にしています。
場所選びから建築、インテリア、メンバーシップのあり方まで、HINOKO SHELTERを作る過程で常に意識しました。
主役は建築ではなく、自然のフィールド。新しくこの場所に作る人工物だからこそ、唐突に現れるデザインではなくできる限り調和した建物にしたいし、作り込みすぎず、看板なども建てたくない。
それらの空間デザインがフィンランドに通ずるものがあるのかもしれません。
エブリマンズライト(自然享受権)
自然に対して謙虚な姿勢を保ちながらも、新しいチャレンジを忘れない。
これらがHINOKO SHELTERにも今回のイベントにも取り込まれました。
簡素な小屋はあるけれど、グランピングではなく寝袋で寝る、そして自分たちで火を焚き暖をとる体験ができる、HINOKO SHELTERという場所。
今回のイベントでは、自分たちで食事のツール(箸)を作ることで、美味しいご飯がいただけるというワークショップも組み込みました。
そんな体験が、エブリマンズライト=みんなで自然を最大限に楽しみながら、守り共生することに通ずるのではと思います。
これからも多くの方に、HINOKOならではの魅力、そしてフィンランドのような体験を味わっていただければ嬉しいです。
Writing/ Photo: Momoko Masuda(TRAIL HEADS)
Editing: Yuri Ishiguro(TRAIL HEADS)