こんにちは。笑屋の田辺です。
皆さんは普段、どのようなコミュニケーションツールを使っていますか?
LINE、Instagram、Twitter、facebookなど、さまざまだと思います。
笑屋もコミュニケーションツールを制作しております。
同窓会専門のSNSで、出欠確認や、案内告知など、
イベント開催向けの、利便性の高いコンテンツを用意しております。
今回は、そんなコミュニケーションツールを作っている
社内エンジニアのkateさんにインタビューをしてきました。
文系でもエンジニアになれたきっかけはあの映画から!
田辺:本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます!
笑屋でのエンジニア経験について色々教えてください。よろしくお願いいたします。
kate:よろしくお願いいたします。
田辺:kateさんは文系出身だと思うのですが、笑屋のエンジニアになりたいと思ったきっかけは何でしたか?
kate:きっかけは自分の先輩が笑屋で働いていたので、その紹介からでした。
あとは、学生時代に、Twitterでサマーウォーズの
某仮想空間を作りたいと思って作ったのが、
自分がエンジニアをやり始めた発端だったかと思います。
Twitterのアプリ連携で余計な権限までユーザーに許可させようとしまっていて、
ユーザーからお叱りを受けたり、
Twitter APIの使用方法を間違えていて1時間以内に100程度のリクエストがあると、
Twitter APIのリクエスト制限がかかってしまいまともに使えなかったりしていたので、
それをユーザーのフィードバックを受けて修正したり、
ソフトウェア開発でありそうな体験を一通りできたように感じました。
田辺:あの映画は誰しもが憧れるITの世界ですよね。
Twitterでそんなことまでできるということに驚きました!
社会人になる前と後だと、専門性も変わってくるのではないかと思いますが、
それに関して、何かギャップはありましたか?
kate:文系でも論理的思考ができれば、基礎は数年でマスターできると思います。
自分の時は、はじめはPHPを見よう見まねで勉強し、その次にJavaScript。
これを書くことができたら、これが返ってくる。
仕様を理解することで、「動く前にこういう動作をする」という、
英語で言う文法のような学びを追求していきました。
<PHP>
動的にHTMLデータを生成することによって、動的なウェブページを実現することを主な目的としたプログラミング言語、およびその言語処理系
<JavaScript>
Webブラウザ上で動作し、動的なWebサイト構築やリッチインターネットアプリケーションの開発に用いられる言語
目には見えないけれど、大きなことをしています。
田辺:現在ですとどのような開発実績がありますか?
kate:SEOの改善に努めました。
何かできることはないかと探していたときに、
笑屋のWebサイトが重いという課題を発見し、その原因を探りました。
当時、SEOはGoogleのスピード計測サイトでスコアを上げることで、
改善することができるのではないかという仮説を立てておりました。
以前からその課題はあり、改善ツールの作成などの取り組みはあったものの、
具体的な着手がなく、本環境では使えそうにありませんでした。
そこで、その改善ツールの状態をアクティブにした時と同時に、
SEOも改善するということで、マークアップの修正やレスポンシブ対応を行いました。
アセット(静的コンテンツ)の軽量化に大変苦労しましたが、
元々SEOを改善さえすれば、検索結果で上位に来るくらいの実績やポテンシャルを持っていたWebサイトだったので、結果として最上位になったことは嬉しく思っています。
<SEO>
検索エンジン最適化
検索エンジンのオーガニックな検索結果において特定のウェブサイトが上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整すること
<アセット>
デジタル・アセット
使用権のある、バイナリソースへと変換した文章またはメディアの全てのアイテムのこと
なお、ここで言及されているアセットとはWebサイトで使用されるファイル群のこと
田辺:実際に笑屋の問い合わせもWebの検索結果からの問い合わせが多いみたいですね。
すぐに目には見えないとしても、大きな貢献だと感じました。
コミュニティ専門SNSの開発をなさっていると思いますが、そちらはいかがですか?
kate:現在はフロントエンドを担当しており、UIの作成に携わっております。
現状ではデザイナーの仲介をしていないので、マテリアルデザインを元に、
デザイン構成に関しても考案しています。
長い時は1日かけて、1つのUIを作ることもあります。
田辺:一つのものに1日もかかるなんて、難しさとこだわりがあったんでしょうか。
kate:そうですね、スピードというところに重視しています。
お客様にとって閲覧速度は高いに越したことはないので。
例えば、一覧ページから詳細ページを開くためのAPIは別なのですが、
使っているデータは同じなので、出来る限り両方のページで同じデータを使用するようにしたり。
何も表示されない空白の状態を作らないようにするために、こだわっていますね。
例えば、他社メディアサイトとかでも、CDNを使って、コンテンツを速く配信したりしています。
<CDN>
コンテンツデリバリネットワーク
ウェブコンテンツをインターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのこと
田辺:確かになかなか次のページに移らない時は、モヤモヤします笑
kate:そうですよね。
早いことは良いことなんです。
社員の向上心とお客様の満足度を合わせていく
田辺:さて、改めて笑屋の環境についてお伺いしたいのですが、どんな組織だと思いますか?
kate:お客さんのためになることであれば自分のやりたいことをとことんできる組織だと思います。
自分がやりたいだけでお客さんのことを全く考えていないのはただの自分勝手ですが、
自分がやりたいこととの方向と、お客さんの満足度を高める方向を合わせていくことに重きをと思います。
田辺:例えば、どんな時にそう思いますか?
kate:SPAと呼ばれるWebサイトの仕組みを採用した時にそう思いました。SPAはコストは掛かると思うのですが、技術的に自分が成長できると思います。
1年くらい前まではSPAとモノリシックなWebアプリケーションは
ユーザー体験としてはそれほど差異がなかったかもしれません。
それはユーザーがモノリシックなWebアプリケーションの速度に慣れているので、
Webサイトの速度にそれほど期待していないからです。
しかし、現在ではSPAが一般的になってきているので、
色んなサイトが高速に使いやすくなっています。
今後ますます、ユーザーがWebサイトに求める水準は高くなっていくと思います。
今度作るSNSも飽きられてしまっては元も子もないので、
UIのところで満足感を満たせないといけないと思っています。
そういうところに対して、みんなで議論できるような向上心のあるメンバーが社内にはいると思います。
<SPA>
シングルページアプリケーション
単一のWebページのみから構成することで、デスクトップアプリケーションのようなユーザ体験を提供するWebアプリケーション、またはWebサイト
田辺:確かに目的意識の高い社員が多いというのは、エンジニアさんだけでなく、
ビジネスサイドの社員にも多い様に感じます。
今後はどんな取り組みをしたいと思いますか?
kate:次のSNSが使われだしたら、ユーザーの反応を見てUI改善をしていくのが楽しみですね。
ユーザーの反応と言っても、ただ来た問い合わせに対応していくだけでは
プロダクトとして一貫性の無いものになりかねません。
問い合わせをしてきた人にとっては良くなるかもしれませんが、
機能が複雑になり、人によっては使いづらくなる可能性もあります。
どのボタンがクリックされているかなどの定量的なユーザー動向に加えて、
プロダクトの方向性などを考慮した上でUIを作っていく必要があります。
問い合わせをしていただけるユーザーの意見ももちろん大事ですが、
長期的な目線でのユーザーの課題解決をしていきたいです。
やっぱり同じことをしていると寂しくなってくるんですよね。
田辺:なるほど、次のSNSが世に出るのが待ち遠しいですね。
最後に一言あれば、教えてください。
kate:お客さんにとってサービス的にも技術的にも面白いことをやっていることは重要だと思います。
古いことではなく、新しいことをしている会社にいくと成長にもつながると思います。
エッジの効いたことに挑戦して、Win Winを築くことが大切ですね。
田辺:エンジニアさんのお話は毎回刺激的で話していると時間を忘れてしまいますね。
本日はありがとうございました。