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適度な緩さ、心地よい泥臭さ。ITっぽくないIT企業でコンテンツ消費の未来を作る仕事。

シナプス株式会社に入る前

長野県更埴市(現千曲市)に生まれ、高校生まで長野市で育ちました。実家の本業は建築業ですが、昆虫ショップや駄菓子屋、飲食店など種々手がけており、虫屋の店番や経理処理を小さな頃から自然とやってました。今思えばそれが商売とコンテンツサービスに関心を持った原体験です。

大学5年生時、デザインファーム、株式会社イキゴトで正味1年間学生インターンとして働きました。web/リアル関係なくあらゆるサービス設計に通じる考え方を厳しく叩きこまれた経験で、今の僕のマインドセットの原点。サービス利用者に感じて欲しい感情から逆算したサービス設計の考え方は、今でもあらゆる仕事の型としてブラッシュアップし続けています。

その後、当時ファッションへの関心が高まったこともあり、文明開化以降日本でのファッションのメインストリームとなっている西洋ファッション、の基本であるスーツの文化を学ぼうと、新卒で株式会社AOKIの新宿西口本店にて一般販売員として従事。大企業の独特の社風に染まり切り、働きました。最終的にお客様が満足して帰られるように期待値をコントロールし、同時に利益率を計算しながら取るコミュニケーションの機会が毎日ひっきりなしに訪れる素晴らしい環境でした。接客スキルはそのまま営業に活きているし、ファッションにおける「崩し」の作法のロジックは、グラフィックデザインへの助言が必要な際に大いに役立っています。

1年間のAOKI生活を経て退職、ヒキニートの自分は、facebookでたまたま発見したシナプスの代表田村に連絡を取りました。 「ここで働かせて下さい!」と言ったら「今は代表の田村僕だけ。給与は出せない、それどころじゃない。それでもよければ是非!」と言われ、「なんて意味の分からない会社なんだ。最高!」と思い即決。(今は給料でます笑)

本当のところをいうと、シナプスというサービスの考え方は、今(当時バイラルメディア最盛期)はあまり大きく伸びなくとも、将来的にはメジャーになると感じ、信じられたからです。代表田村の、ニッチコンテンツにかける愛情と、コンテンツを持つ人に対する敬意がそのまま形になったサービスだと感じたから、ですね。心の底から共感してコミットできる会社って、企業の大小やサービス関係なくそうそう無いと思います。

現在

シナプス立ち上げメンバーの稲着もKADOKAWA・DWANGOから帰ってきまして、その他メンバーもぞくぞくと増えた今、企画、営業、サロン運営サポート、CS、イベント企画と運営、ビスネスサイドのオペレーションを見ています。

サロンとユーザーが増え、裏の仕組み化が喫緊の課題に。自分で手を動かしながら、平行して、管理する仕組みを考えて作る作業を行っています。 そういうところからやりたい方には、マジでおすすめな環境です。

最近は、企画や営業を行うビシネスサイドの視点から、プロダクト設計にも首を突っ込みつつあります。目指すサービス使用感から逆算したデザイン、ユーザーフローの設計。難しく、エキサイテングです。

シナプスらしく好きなコンテンツの話をすると、僕は歴史・地理が好きです。歴史と地理を平行して眺め、歴史的事象を地理的要因に求める作業がたまらなく好きです。また文化的には、日本の江戸時代の文化が好きです。 趣味で、ヴィオラという楽器を、主にオーケストラで演ります。 あとは、落語が好きでよく聞きます。本流の古典、少し外れたアレンジともに好きで、最近一番好きな噺家さんは、柳家喬太郎さん。「歌う井戸の茶碗」が最高です。古典だと、同じく柳家で、落語協会会長の柳家小三治さんは、声も枕も最高です。小三治の枕は、一番トランスに入りやすくて、あ、落語は、僕に言わせればトランスの体験なんです、、長くなるのでこの辺りにしておきます。

こんな感じで、編集部それぞれの深く考えられる興味範囲の中で、企画を練り、営業をしています。

シナプス株式会社について

チームメンバーとそのバランスが良い、これに尽きると思います。 感情的に怒るよりも最善の解決策を探そうとする人、一緒に仕事がしやすいデザイナー、定時に来て定時に帰れるきっちりした人、意思決定が早い人、コアタイムは夜中、という人。

皆、何らかのコンテンツ愛を持っているところも最高です。 シナプスはただマージンを取るだけのサービスでもなく、ただ企画をするだけの会社でもなく、作り手にはより良いコンテンツの世の中への届け方を、受け手にはより良いコンテンツの楽しみ方を、それぞれ提案し、追求し続ける会社です。だからこそ、メンバーにはコンテンツへの愛と理解が必要、ということです。 正直「IT企業」という言葉から想起されるある種洗練された感じは微塵もなく、はたまた、ビジネス的な結果が全て、というようなバリキャリ系の雰囲気もなく。割と適度にゆるく、また自分が好きなコンテンツが相手なので心地良い泥臭さの中でやっています。

弊社の稲着の、Google Mapのストリートビュー機能の話が印象に残っています。 「単に地図サービスを作るなら誰でもできるが、自前で世界中に車をボコボコにしながら走らせて、写真を取って合成してストリートビューを作るのはGoogleにしかできなかった。あれで地図サービスの天下を取った。」と。 確かに。AOKIで働いていた時、看板と店内の写真を取らせてくれ、とGoogleの社員が店まで来て、正直、ここまでするのか、と思ったことを覚えています。

テクノロジーは急速にオープン化され、今やそれだけではサービスの競争優位性を保てない時代、仮に巨大資本が類似サービスを始めたとしたら、僕らがそこにうち勝てる部分は、その泥臭さをどこまで持てるかだと考えています。

シナプスは、より良いコンテンツ流通と楽しみ方を世の中に提案する会社として、テクノロジーを利用し仕組みを整え、その上で、泥臭く行くところはどこまでも泥臭くいく、ちょっと古き良き昭和感がある会社ですね。少なくとも、「IT企業」とは括れない気がします。

今後どういうことをしていきたいか

■コンテンツの作り手に対して セミクローズドなサロンだけではなく、テキスト、音源、動画、あらゆる情報を発信できる個人メディアとして、拡張していく可能性や、サロンという場に課金をしていただくという形、また単発のコンテンツに課金をかける形とは違うマネタイズ方法の提案の可能性が考えられます。また、今はコンテンツにはなり得ない、と認識していることが、テクノロジーの進歩と同時にコンテンツになる世界が訪れ、マネタイズできる、ということはこの先必ずあると考えていて。そんなイノベーションを起こしていきたいと思います。

■コンテンツの受け手に対して 自分が好きなコンテンツを、それを好きな他の人と交流しながら楽しむ。自分が好きなアーティストの新しいコンテンツの楽しみ方が生まれたら、そこには熱狂が生まれると思います。その支援を全力でやっていきます。そこにwebもリアルも関係ないと思っています。もちろん相応の反発も生まれると思いますが。

マーシャル・マクルーハンが提唱した「グーテンベルグの銀河系」と、その後の「グローバル・ビレッジ」時代が今だとしたら、僕らはもう一度、グーテンベルグの銀河系以前の世界、古代ギリシャ時代、吟遊詩人がアゴラで話す周りにファンが集まり真剣に聞き入っている世界観を目指しているのかもしれません。

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