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クリエイターから監督に。新たなステージ。
TikTokをはじめとするショートムービー領域で数多くのプロジェクトを手掛けるstudio15株式会社(以下、「studio15」)。
その制作現場には、多くの若手クリエイターたちが集い、刺激を受けながら次の一歩を踏み出しています。
今回は、「イケメンズ(改名予定あり)」で役者兼クリエイターとしてstudio15に所属し、アルバイトとして働きながら新作ショートドラマ「狂隣人-トナリサイコ」で初めて商業作品の監督としても活動を始めたあべけんにインタビュー。
役者と監督との違い、そして未来への展望をじっくりと伺いました。
――― まずは自己紹介をお願いします。
福島県出身のあべけんです。もともと演劇が好きで、高校時代から舞台に立つことを夢見てきました。
現在は3人組のクリエイター「イケメンズ(改名予定あり)」として役者とクリエイターの活動を続けながら、studio15でショートドラマの脚本、最近では監督業にも取り組みはじめました。
――― クリエイターとしての道を歩み始めたきっかけは何でしたか?
もともとは高校卒業後、就職しようと思っていたんです。
「石油を掘りたい」と思ってそういった企業を受けていました。
ただ、志望の企業には受かることができず…
別の企業から内定はいただいたのですが、やりたいことじゃないと思い、結局就職をしませんでした。
そこから、元々ドラマが好きだったこともあり、役者の養成所に進みました。イケメンズは、舞台で出会ったきっかけから結成したんです。
――― 今は専属クリエイターとしてだけでなく、studio15でアルバイトとしても勤務されてますよね?きっかけは何だったんですか?
studio15で働く前は、ガソリンスタンドで8年働いていて。8年って小学校よりも長いじゃないですか。
流石にこのままではあかんだろうと思っていたところ、「イケメンズ(改名予定あり)」のリーダー・くぼけんと、プロデューサーの高橋から「脚本家が足りないのでやってみないか」と声をかけてもらったのがきっかけです。
2人はstudio15の自社メディア『ドラマみたいだ』の創設にも関わっていて、今ではSNSで合計4億回再生されるアカウントになってきていました。
初期の脚本家の人たちも皆さん活躍していながら、通常投稿だけでなく企業からの案件もたくさん舞い込むようになっているので人手が足りない状況でした。
そこからは演者として出演するのはもちろん、脚本を中心に制作をしています。
―――今回の作品「狂隣人 -トナリサイコ-」では初めて商業作品の監督を務めていらっしゃいますよね?商業作品に挑戦しようと思ったきっかけは?
もともと、『ドラマみたいだ』の通常投稿(案件ではない投稿)ではおなじく「イケメンズ(改名予定あり)」のメンバーであるしのけんや、クリエイターの「丸顔は世界を救う🌏🍻」さんに演者として出てもらって、私は監督をやっていました。
ただ、「狂隣人 -トナリサイコ-」では監督としては最初は起用されていませんでした。
結果的に初の商業監督作品となった「狂隣人 -トナリサイコ-」の重要人物である岡田吾郎役での出演は決まっていたのですが、原作者さんと脚本家とのやりとりに半年以上かかっていて、監督はギリギリまで決まっていなかったんです。
なんと台本が来たのも撮影開始の3-4日前だったように記憶しています。
結果的にとても素晴らしい脚本になっていたのですが、プロジェクト全体がギリギリになっていたことや、出演者として物語のキーとなる重要人物を演じる予定だったこともあり、監督も併せて打診されました。
正直戸惑いながらも、脚本を見たときから「これは絶対面白くなる。」と思っていて「ぜひやらせてください!」と言って監督を務めることになりました。
やはり、studio15はベンチャーなので大変なことも多いですが、その代わりチャンスもごろごろ転がっているので逃さないようにしたいですね。
―――制作の裏話や役作りについて教えてください。
準備期間は3日だったので役作りはあまりできませんでした。ただ、劇中の役と同じように
スマホを舐めたり、壁に耳を立てて隣の家の声を聞いてみる、とか変態行為はやってみました笑
正直、この役の正解は私ではない。
圧倒的に年齢も技量も足りない、と思いながら正解ではなく、私なりの表現でやろうと決めました。
だから岡田吾郎に近づけるというよりも、岡田吾郎をあべけんに近づけたというのが正しいかもしれません。
――― 監督として心がけたことなどを聞かせてください。
キャストの個性を最大限に活かすことを心がけました。
例えば、あるキャストの演技が予定していたものと違っても、役者さん自身の良さが出ていればOKとしました。
今回は特に時間がなかったのでそのやり方しか無かったというのもあります。
ちなみに芝居の世界ではフィードバックのことを、良くても悪くても“ダメ出し”というんですよ。
今回はダメ出しの時にいいすぎず、それぞれの個性に合わせるようにはしていました。
例えば、主演の成田さんはリアクションがうまいというか、相手の感情の波に呼応して動ける方なのでそこは大事にして、私の妻役を務めた椎葉さんはピュアさがあって、今回はそのピュアさ故に、物語が進んでいくごとに狂気を孕んでいくところが役にハマったと思います。
他にもナチュラルな演技のガムシャラ倶楽部のゆうと君など、あくまでも監督としては役者さんの演技に塩を振るくらいの感覚でやりました。
――― 役者と監督を兼任したことで得たものは?
監督としては全体を見る冷静さが必要ですが、役者としてはキャラクターになりきることが求められます。この両立がとても難しく、現場では試行錯誤の連続でしたね。
監督と役者って180°違うんですよ。
役者って“一人称”で、いかに世界に入り込んでやれるか。演出を気にしないのが良い役者さんだと思ってます。
でも、演出は第三者視点、よく“神の視点”と言われますが、その世界をどうつくっていくのかを考えるんです。
だから役者兼監督ってめちゃくちゃ難しかったです。ただ、視点を切り替えることで、物語全体の流れを考える力が鍛えられました。
脚本決定から公開まで1ヶ月しかなかったので現場も怒涛でしたが、結果的に役者さんの良さを引き出せた作品になったと思います。
とはいっても後悔があるとすれば役者としての自分自身に対してですね。
ネタバレになるので言えないですが「狂隣人-トナリサイコ」では衝撃のクライマックスシーンがあります。
役者としてはもっとやりたかったけど、監督としては「20話構成とはいえ1話3分のショート動画作品だからやりすぎるな」という自制が効いてしまって、あとから見返した時にやっぱりもっとやれば良かった・・・と後悔することも色々ありました。
――― studio15の制作現場で感じた魅力とは?また、いつもの現場との違いは?
studio15の現場は、何よりも『情熱』で溢れています。予算や時間の制約があっても、メンバー全員ができる限りの工夫を凝らし、妥協しないものを作ろうとする姿勢がすごいんです。プロジェクトの最終日、みんなで成功を分かち合ったときに、『これがチームで作るということか』と実感しました。
撮影期間は5日、編集に1週間というタイトスケジュールながら、同じチームの社員2名が編集して、私がテロップ付けて、プロデューサーがフィードバックしながら自ら曲まで作って・・・と、本当にチームとして最高な動きができたと思います。
でも、監督業に限らず周囲のサポートがあるからこそ今があると思います。studio15の皆さんは本当に良い方ばかりで、監督としてだけでなく様々な場面で温かく支えてくれます。
それと特に今回の作品で監督をやっていてよかったなと思うこともありました。
初日は他人の雰囲気があったカメラマンと出演者の方が、最終日には仲良く雑談している姿を見て、「あっ、ちゃんとあべけんのチームができたんだ」と思うことができました。
いつもの通常投稿の撮影現場はその日初めて会って、撮影して、さようならというのも多いので今回のようにある程度長い期間同じ人達とずっとやっているからこその感覚かなと思います。
――― 今後挑戦してみたいことは?
今はショートドラマを中心に活動していますが、ゆくゆくは長尺のドラマや映画にも挑戦したいです。特に、個々の役者が『この作品に出られて良かった』と思えるような、出演者やスタッフ全員が納得できる作品を作りたいですね。
――― これから監督業に挑戦する方へのメッセージをお願いします。
ショートドラマはもちろんのこと、古典映画などの作品もたくさん見てください。新しい表現を追求するのも大事ですが、先人たちが築いた基盤を学ぶことはさらに重要です。自分が作るものの背景にある知識や文化が深ければ深いほど、作品も豊かになると思います。
まとめ
役者から監督へと新たな一歩を踏み出したあべけん。
その挑戦の軌跡は、studio15という環境と仲間たちの支えがあってこそ生まれたとのこと。
今後、彼が仲間たちとどのような物語を紡いでいくのか、私たちも楽しみにしています。
ショートドラマ制作に興味のある方へ
「ショートドラマ」は、わずか数秒から数分の映像で人々の心を動かし、記憶に残る物語を紡ぐ特別なクリエイティブジャンルです。
studio15では、TikTokやInstagramだけでなく、「狂隣人-トナリサイコ」が配信されているBUMPをはじめとするショートムービーのプラットフォームを舞台に、視聴者の共感を生み出す作品作りに日々挑戦しています。
「短い時間の中で最大限のストーリーを伝えたい」「多くの人に感動や笑いを届けたい」と考えている人は、私たちと一緒にその夢を実現しませんか?
studio15では、出演者やクリエイター、映像ディレクター、プロジェクトマネージャーなど、幅広い役割で新たな才能を求めています。経験者はもちろん、情熱を持って挑戦したいという意欲ある方のご応募も歓迎します。
さあ、あなたのクリエイティブな力で、新しいエンターテインメントの形を共に作り上げましょう。
興味のある方は、ぜひ応募フォームからお問い合わせください!
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<studio15事業概要>
TikTokを中心としたショートムービー(短尺動画)領域で広告代理店事業・プロダクション(事務所)事業を展開しています。2019年1月に設立し、現在、所属クリエイター数210組、総フォロワー数約7,100万人のTikTok公認のMCNに成長し、創業以来、美容・コスメ、ファッション、食品、アプリ等、多くの企業のTikTokにおけるプロモーションをサポートしてまいりました。ナショナルクライアントを含む累計300社以上のPR案件や企業アカウントの運用代行やTikTokコンサルティング、SNSマーケティング支援を行っております。2023年には年間で600件以上のTikTokを中心としたショートムービーの案件を行った実績があります。
■studio15会社概要
所在地:〒150-6221 東京都渋谷区桜丘町 1番1号 渋谷サクラステージ SHIBUYAタワー21階
設立:2019年1月23日
代表者:代表取締役 岩佐 琢磨
親会社:株式会社セレス(東証プライム市場上場:3696)
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