株式会社ストライクは東証プライム上場企業として、約2000件以上(2022年12月末時点)のM&Aを成約に導いてきました。1997年にM&A仲介会社として創業して以来、中堅・中小企業を支えてきました。事業承継に悩む企業が増え、M&Aのニーズは高まり続けています。
今回紹介するのは、2022年に新卒でストライクに入社した小幡勇人さんです。30歳までにどれだけ成長できるかを重視していた小幡さんがストライクを選んだ理由、入社から1年経った今、ストライクで働くやりがいについて聞きました。
小幡 勇人
株式会社ストライク
事業法人部 第一チーム
アドバイザー
大学院卒業後、2022年ストライクに入社。学生時代は学業の傍ら、ECサイトで生活雑貨を販売し、月間50万円以上の売り上げ実績を出す。M&A業界やストライクの成長性、評価制度にひかれストライクを選ぶ。
30歳でどのくらい成長できているのか。年収を自分の成長を測る指標に
──小幡さんは、どのような軸で就職活動をしましたか?
業種は絞らずに幅広く会社を見ていて、企業選びの軸は3点に絞っていました。1つは業界の成長性、もう1つは会社の成長性や雰囲気、そして最後が個人の評価制度です。
その軸を決めた意図としては、30歳までに圧倒的に成長したいと思ったからです。年収を自分の成長を測る指標にしようと思いました。
というのも、学生時代に中国で仕入れた生活雑貨をフリマアプリで販売していて、お金を稼ぐことの面白さと大変さを経験していたからです。当時はフリマアプリにあったライブ配信機能を活用して、1日10時間以上ライブ配信をしていました。月間50万円以上稼いだこともありました。
──最終的にストライクに入社した決め手を教えてください。
ストライク以外では、半導体メーカーや不動産会社、IT系のコンサルティングファームから内定をいただきました。最終的に、就職活動の3つの軸に最も合致する会社がストライクでした。
市場の成長性という点では、後継者不在の会社が多い現状からM&A仲介の業界は今後も伸びていきます。会社の成長性や雰囲気という点では、ストライクは右肩上がりに業績が伸びていて意欲の高い社員が揃っている印象でした。そして、業績に基づいて上限なしでインセンティブが支給され、個人が評価される風土に惹かれました。また、面接でされた質問が他の企業とはまったく違った点も印象的でしたね。
──どのような質問でしたか?
「もし、あなたがストライクの社長なら、どこを伸ばしますか?」という質問でした。ストライクの決算報告書を読み込んだり、ストライクを紹介するYouTubeなどを見て情報収集していた私は、ストライクがあまり広告宣伝費用を使っていないことに気づいていました。そこで「広告宣伝費を使っていけばいいと思います」と答えたことを今でも覚えています。
ただ、答えられたところまではよかったのですが、「どんな広告手法がいいと思う?」とさらに突っ込んだ質問もされて戸惑ったことも印象に残っています。
一番のギャップは仕事が楽しいこと。想像以上の裁量に驚いた
──現在は、どのような仕事をしていますか?
私の所属している事業法人部は、M&Aの売り手となる企業を探しています。自らアプローチする業界や企業をリサーチし、電話やDMなどで連絡。アポを獲得した際は上司と一緒に面談に伺い、M&Aに関するさまざまな提案を行っています。最近は1人で面談に行く機会も増えてきました。
──どのような業界にアプローチすることが多いですか?
現在は自転車の卸を行っている企業、建築資材を扱う企業や運送業など幅広く行っています。業種が違うとビジネスモデルがまったく異なり、マネタイズのポイントが違うことが面白いです。
譲渡を考えている売り手の企業にどのような強みがあるのかを、競合と比較して探していきます。
例えば、卸売りの企業なら全国に拠点があることが他社にない強みだと考えたりします。他社と拠点数が同じくらいの場合は、自社で保有している不動産なのかどうかで比較をするといったように、その企業の強みを徹底的に掘り下げます。
──入社前と入社後でなにかギャップを感じていることはありますか?
一番のギャップは、仕事が楽しいことです。正直に言うと、入社前は「なんだかんだ言っても、上司に言われたことをやるのかな」と思っていました。しかし実際は、入社研修が終わってすぐに想像以上の裁量で仕事をさせてもらっています。
例えば、アプローチする業界や企業はもちろん、案件の進め方も自分で考えたうえで、上司と相談しながら進められます。
ほかの会社なら上司がアポを取って来て、新卒はその案件の資料作成だけを手伝うことも多いと思うんです。ストライクの場合、私がアポを取ったなら新卒だろうと私がお客様のM&A戦略を考える主担当になります。
──仕事でやりがいや喜びを感じるのは、どんな点ですか?
ストライクの特徴として、1人のM&Aコンサルタントが売り手と買い手、両方の企業を担当します。買い手企業の情報は社内のほかのコンサルタントから提案を受けますが、基本的に1人で一気通貫で担当できるのが面白いところであり、やりがいです。
喜びを感じる瞬間は仕事のフェーズごとにあります。例えば、アポを初めて取れたときや、お客様との面談で提案内容が刺さったとき。今は自分でできるフェーズが増えていくことが面白いです。
これまでで一番うれしかったのは、M&A仲介依頼契約を結んでいただいたとき。ストライクにM&A仲介を任せるという内容の契約です。売り手の経営者さんが「ストライクさんに任せるよ」と言って押印してくださいました。
──お会いした経営者のなかで、印象に残っている人はいますか?
入社して1年でおそらく100名以上の経営者の方にお会いしました。特に印象に残っているのは、電話で何度アプローチしても「会わない」と言われた社長です。その方が書かれた本を読んだところ、「この本を読んだ人は、ぜひ一度お茶をしましょう」と書いてありました。これだ!と思い、「本を読んだので会ってください」と再度アプローチしたところ、会っていただけたという出来事がありました。
──専門知識が必要とされる仕事ですが、どのように知識を身につけていますか?
新卒入社の社員は、毎年3つの資格取得に関わるサポートを受けられます。具体的には、受験費用や通信講座の受講料などを会社が負担してくれます。
1年目で取得を目指すのは、銀行業務検定の財務3級、税務3級、ビジネス法務検定です。2年目では銀行業務検定の財務2級、税務2級、中小企業診断士です。
中途入社の方はすでに実務で経験している人が多いため、資格取得サポートはないですが、新卒の場合は手厚いサポートがあります。
私は内定者の段階で簿記2級を取得していたので、損益計算書や貸借対照表など会社の決算書は一通り読めるようになりました。
お客様から厚く信頼されるコンサルタントを目指す日々
──入社から1年が経ち、自分自身が成長したと思うことはありますか?
お客様が何を考え、何を求めているのかを想像する力が身についてきたと思っています。ただ、最初の頃はなかなか難しかったです。お客様との面談に同席した上司に、面談後に「売り手さまが考えているのは〇〇でしょうか?」と質問をするのですが、「そうじゃなくて本当は●●と考えているんだよ」と毎度フィードバックをもらっていました。
私は売り手が話されていたことを言葉通りに受け取っていましたが、経験豊富で洞察力の高い上司は売り手の言葉の奥にある秘めた想いを理解していました。
今では経験を重ねることで、少しずつですがお客様の本当の望みを理解できるようになってきました。
また、いつの間にか自分の興味のベクトルが「自分の成長」ではなく「お客様のために頑張る」という方向に変わってきたように思います。売り手はどんな提案を求めているだろう、どんな買い手を見つけたら喜んでもらえるだろう、今はそれだけを考えて仕事をしています。
──仕事で、壁にぶつかったと感じたことはありますか?
大きな壁にぶつかった経験はまだないのですが、小さな壁は日々たくさんあります。解決の糸口は面談に向かう道中で上司に投げかける質問です。上司とのやり取りの中で、社会人なら誰もが通る道で悩んでいたのかと気付けたり、「ちっぽけなことで悩んでるんじゃないよ」と励ましてもらえたりするので、心が軽くなることが多いです。
上司も日々忙しいので、質問や相談したいことはリストにし、移動中の長く話せるときを狙ってたくさん質問しています。
──理想としているM&Aコンサルタント像について教えてください。
私が目標としている上司は、多くの企業から「〇〇さんになら、安心して任せられる」と厚く信頼されているコンサルタントです。その理由は、寄り添いや気配り、そしてお客様の求めていることにマッチした提案をしているからだと思います。
さらに洞察力を磨き、理想のコンサルタントへと成長していきたいです。
──どんな学生さんが、ストライクに合うと思いますか?
3つほど合う要素があります。1つは社会貢献性の高い仕事をしたい人。2つめは人との会話が好きで営業に興味のある人。3つめは実力主義の環境で力をつけていきたい人です。
M&Aの仕事は、1社の売り手に1社の買い手を見つけるマッチングの仕事です。マッチングのビジネスはさまざまありますが、動く金額がもっとも大きいのがM&A。動かす金額が大きいということは、それだけ難易度が高い仕事とも言えます。
百戦錬磨の経営者の方々を相手にする難易度の高い営業をしてみたい人は、ぜひ一緒に働きましょう。私はストライクに入社して本当に良かったです。ストライクの良さは選考を受けたらきっと伝わると思いますよ。