【社員紹介#13】デザイナー 江本美和子
こんにちは!ブランディング&マーケティング担当の小坂です。
今回はサービス(web / アプリ)から各種販促ツールなど幅広くデザインを担当しているデザイナー・江本美和子をご紹介します!大学院を卒業後、時計のセイコーグループ、セイコーインスツルに入社した江本。携帯電話から歩数計、複合機、アプリなどさまざまな商品デザインを手掛けてきました。
新卒から10年勤務した老舗企業からスタートアップである弊社に転職した理由をはじめ、現在の業務内容、2児の母としての働き方など、幅広く話を聞いてみました!
“リモコンのデザイン”に違和感を持ったことが、工業デザイナーを目指すきっかけに
―江本さんは大学院までデザインを学び、工業デザイナーになったそうですが、そもそもデザイナーを志したきっかけは何だったんですか?
実は高校3年の夏まで部活漬けの日々で、そこからの進路をまったく決めていなかったんです。そろそろ決めなきゃいけないというタイミングでふと目に入ったのが、自宅のテーブルに置いてあった“テレビ用のリモコン”でした。それまで普通に使っていたものなのに、「すごく複雑で分かりにくいデザインだな」と急に違和感を覚え始めて。
「こういう商品って一体誰がデザインしているんだろう?」……ふと気が向いて調べてみたら“工業デザイナー”という職種があることを知って、それから興味を持ち始めました。
その後、高校の先輩に、地元の千葉大学に進学し、のちに著名なグラフィックデザイナーとなった女性がいて、その方に直接大学やデザイナーの仕事について、話を聞くことができたんです。それで具体的なイメージが湧き、デザイナーになる決意を固めました。
父は建築系、母は服飾系の職業に就いていたので、もともと“ものづくり”とは近しい家庭環境だったことも、その決断に少なからず影響を与えていたかもしれません。
―新卒入社したセイコーインスツルでは、非常に幅広い商品のデザインをしてきたとか。
はい。時計以外のデザインを全て担う部署で、歩数計、業務用の複合機、携帯電話やアプリ、SEIKOロゴのVI管理など、大先輩のサポートを受けながら、主担当として、さまざまなデザインにチャレンジさせてもらいました。
多様なプロダクトのデザインに携わりましたが、すべてのデザインには「ユーザーがいる」という共通点があるんです。大きな業務用の機器でも、手のひらに収まるようなパーソナル機器でも、その製品の先には「人」がいます。それを意識するようになってからは新しいジャンルの製品でも臆することなく、デザインに取り組めるようになりました。
逆に、その製品ならではの「作法」を求められるものもあります。その作法を侵すと、ユーザーにとって使いづらいものになるため、デザインそのものの美しさを磨く前に、まず商品ごとの特性や使い心地、注意すべきポイントを踏まえて形にしていく。このことをつねに意識していました。
「ユーザーとの距離が近いデザイン環境」を求め、転職を決意
―セイコーインスツルでは在籍中に結婚、出産、育休を経験されたそうですね。働きやすさという観点では良い職場環境だったと想像します。なぜ転職を考えたんですか?
工業デザイナーとしてある程度の経験を積み「もっと仕事を突き詰めたい」と思った時、その商品を実際に使っている方(ユーザー)からのフィードバックが必要だと考えました。ですが、前職は代理店営業だったり、企画や営業が外部の会社だったりで、容易にエンドユーザーの声を得られる環境ではなかったんです。会社の方針転換の時期に重なったこともあり、転職を考え始めました。でも最初は、本当に軽い気持ちで。
求人を探し始めたタイミングで受け取ったのが、代表の藤本さんからのスカウトメールでした。
―藤本さんと面談した時、どんな話をしましたか?
一番の関心ごとだった“サービス上でのユーザーとの接点”について聞きました。
藤本さんは「『ストアカ』はオンライン上ではユーザーの動きを数値で把握することができるし、オフラインですぐに会いに行ける環境にある。双方の情報を読み解きながら、デザインに落とし込める」と話してくれて。
オンラインとオフラインを行き来しながら、ヒントを得て、数値やユーザーの声で実証につなげ、デザインに落とし込む。本来は解を見つけづらいのがデザインの世界なのですが、この一連のプロセスが「まるでパズルのようだ」とワクワクしながら聞き入りました。
さらに話を聞いていくうちに、週1回のリモートワークや副業推奨制度など魅力的な制度が整っていることも知り、最終的には安心して入社を決めることができました。
『ストアカ』では自発性・多様性が最大限に活かされる
―10年勤めた老舗企業からスタートアップへの転職、入社当初は戸惑うことも多かったのではないですか?
そうですね。前職では、長い期間同じメンバーと共に仕事をしてきたので、日々体制や状況が変わることになかなか慣れることができず最初は苦労しました。
求められるスキルも前職でも経験していたプロダクト・UIデザインだけではなく、ディレクションやコーディングなど領域がぐっと広がりましたし。
入社から1年半が経った今では、新たなスキルを身につけたり、これまでなかった思考を磨いたり、自発的に動くことが当たり前に思えるようになりましたね。
ちなみに、コーディングは『ストアカ』で開催されているHTMLやCSSの講座に通い、イチから勉強しました。子育てで時間がない中、第一線で活躍する先生の教える講座を活用することで、短時間で実践に使えるスキルが身についていると感じています。
―自発的に、と言えば、ストアカ初のデザイナー向けイベント「UI/UXデザイナーからはじめる新しいものづくり 最先端デザインツールFigmaで、職種を超えたコラボレーションが生まれる!」の発起人は江本さんでしたよね?
そうです!今注目されているデザインツール「Figma」をテーマにしたイベントを考案し、企画から運営までトータルで携わりました。多くのデザイナーさんたちに、私たちが大切にしていることや体制づくりを知ってもらうことができましたし、みなさんと交流することで気づきも生まれました。当日は私も登壇したんですが、大人数を前にしたプレゼンが久しぶりだったので、ここでも『ストアカ』の講座を活用しました。1回の受講でマインドセットが大きく変わり、リラックスしてプレゼンすることができました。
右脳発想を“ユーザーの声”“データ”で立証。デザインにプラスされる説得力
―『ストアカ』の講座に度々足を運ばれているようですが、そこでユーザーのみなさんとコミュニケーションは取っているんですか?
はい。毎回接点を持つようにしています。
初めてユーザーの方にお話を伺った時は、目からうろこが落ちました。当然、受講する動機や理由はさまざまなんですが、自分が考えていたよりもずっと自然に、そして気軽に“まなび”と接していたんですよね。その、サービスの根本ともいうべき大切な部分を知ってから、仕事との向き合う姿勢が変わりました。
また、最近判明したのは、同じ先生の講座を何度も受講するユーザーが結構な割合で存在すること。講座で感じたことを仮説として持ち帰り、数値を調べてみたらそれが事実だったんです。小さな気づきがきっかけで1つの仮説が生まれ、それを検証していくプロセスはワクワクしますね!
―最初の面談で藤本さんに聞いた話の通りになっていますね!そうした気づきを業務にどう活かしているんですか?
現在、「まなぶ人のLTV(ライフタイムバリュー/顧客生涯価値)向上を目指す」というプロジェクトチームに加わっています。そこでは企画や構想を立てる、アプリやWebサイトのデザインをする、実装に向けエンジニアをサポートするなど、複数の業務に関わっているんですが、今回の気づきは、そのすべてに活かされると確信しています。
一デザイナーの「右脳的発想」にとどまらず、ユーザーの声やデータで立証できるようになったことで、自分自身の価値も以前より上がってきたと思います。
“日本一ユーザーに近い”デザイナーになりたい
―会社が掲げる「自由に生きる」というミッションは、転職する上で共感したポイントの1つになったと聞いています。入社して1年半経った今、この言葉をどう解釈していますか?
現在、4歳・8歳の子育て中ということもあり「時間と場所に制約されない」ことが、私が考える自由です。それは入社前も今も変わりませんね。
ストリートアカデミーは、リモートワークや時差出勤などの制度が充実しているので、それらを活用しながら、自分なりの“自由”を享受できているかと。
また、『ストアカ』の先生やフリーランスのデザイナー・エンジニアさんとの接することで「自由に働く」こと自体の視野が広がったとも感じています。オフィスに1日中こもって仕事をしていた頃とはまったく違う世界観ですね。
―以前と180度違う環境に飛び込んでみて、自分の将来像みたいなものは変わりましたか?
『ストアカ』を盛り上げていくために、リアルな交流の場があると良いな、と入社時から思っていて、そこのオーナーができたらな、と考えています。講座をやっている傍で、ユーザーさんとたくさん話をしながららサービスやプロダクトをデザインできればと思っています。“日本一ユーザーに近いデザイナー”それが私の今の夢です!
―江本さん、ありがとうございました!
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