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「スピークバディは自分が英語を学んでいたときに欲しかったサービス」スイスで孤軍奮闘したエンジニアがAI英会話アプリを作る理由



*会社公式noteより転載

スピークバディには、英語を苦労して習得した人がたくさんいます。彼らは、どのように英語を習得し、どのような人生を歩んでスピークバディにたどり着いたのでしょうか。今回、そんなスピークバディメンバーへのインタビュー企画「Behind the Scene」。

初回にインタビューしたのは、スピークバディでバックエンドエンジニアを務める横川晃。スイス留学時に、日本で英語を学んでいたときにはなかった「ある気づき」を経て、英語を習得したといいます。これまでの半生から、どんな思いでアプリを開発しているのか、思いを聞きました。

横川晃(Akira Yokokawa)研究開発会社、楽天を経て現職。現在はサーバーサイドグループマネージャーとして開発、外国人メンバーも多いサーバーサイドグループのマネジメントに携わる。大学時代に独学で英語を勉強した後、スイスでイタリア語を習得。TOEIC満点、TOEFL110点、筑波大学大学院卒。趣味は登山、スキー、スキューバダイビング。

目次

  1. サービスづくりに携わりたい思いでスピークバディへ
  2. 「喋らないと生活できない」環境でがむしゃらに英語を学ぶ
  3. スピークバディは、自分が英語を学んでいたときに欲しかったアプリ
  4. 最終目標を見据えると、まだまだ足りない

サービスづくりに携わりたい思いでスピークバディへ

ーーまずはスピークバディに入社した経緯を教えてください。

2017年に入社しました。当時、まだ自分でサービスを作る経験がなかったので、サービスづくりに携われるような会社を探し始めたのがきっかけですね。Wantedly経由で立石さんから声をかけていただきました。

現在はバックエンドエンジニアですが、コードを書くよりもマネジメントを中心に行っていますね。エンジニアメンバーのメンタリングやタスク管理といった通常のマネジメントから、外国人のメンバーも多いので確定申告などのサポートや、ちょうど近々入国規制が緩和されるので、海外から入国するメンバーの日本での家探しなどもサポートしています。

「喋らないと生活できない」環境でがむしゃらに英語を学ぶ

ーー海外メンバーとは英語でやりとりされていると思いますが、どのように英語を習得されたのでしょうか?

英語の勉強を始めたのは大学生のときですね。大学に留学生が多かったので、彼ら/彼女らとコミュニケーションを取りたくて、英会話教室に通っていました。

ですが発音がおかしくて笑われたり、学んだフレーズを使ってみても通じなかったり、フレーズを使うタイミングがおかしくてバカにされたりと、けっこう恥をかいてました(笑)うまくいかなかった経験の方が多かったので、世界と話をするのは難しいなあ、とそこで感じましたね。

ーー苦労して学ばれていたんですね……その後は留学されたとお聞きしました。

日本で修士まで学んで、その後スイスでコンピューターサイエンスの博士課程に進みました。結局、挫折して2年で帰ってきたんですけどね。日常生活に関しては、文字通り「外国語を喋らないと生活できない」環境だったので(笑)とにかく体当たりで、死にものぐるいで勉強していた記憶があります。

スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語のほかに、第4の国語としてロマンシュ語という人口の10%ほどしか話せない言語もあり、私は大学の留学生向け講座でイタリア語を学んでいました。もちろん、イタリア語も英語で学ぶので、外国語で外国語を学ぶという状況にはじめて遭遇して、なかなか辛い思いをしました(笑)

帰国して就職した会社では、外国人も数名いたので、英語を多少は使う環境でした。その後、楽天に転職しました。ちょうど社内公用語を英語に置き換えていく渦中でしたが、配属された部署がほぼ日本人だったので、英語を使う頻度は前職と比べてむしろ減りましたね。ただ、上司が外国人だったので会話で英語を使う機会はここでもありました。

ーー英語に触れる機会が多かったと思いますが、一番英語が伸びたと感じるのはどの時期でしょうか?

個人的には、日本を出てスイスに渡った時期ですね。こういうと語弊があるかもしれませんが、スイスに渡って、はじめて英語が自分より下手な外国人を見たんです。でも、誰も間違っているところを咎めたり、バカにしているところを見なかった。

残念ながら日本では、文法など些細なところでも間違っていると指摘したり、マウントを取る人も見ます。スイスで自分より英語が下手な外国人を見て、いい意味で安心したんです。そんなに細かいところを気にしなくてもいいのかなーと。そこからは急激に伸びた気がしますね。

スピークバディは、自分が英語を学んでいたときに欲しかったアプリ

ーー苦労して英語を習得された経験が、今のアプリ開発に活きていると感じる場面はありますか?

やっぱり、自分が英語を勉強していたときにこんなサービスがあったらよかったのに、と思いますね。実装する機能についても、こういう機能があったら当時の自分は喜ぶだろうな、という考えで作っているつもりです。

私が英語を学んでいたときは、どのシチュエーションで何を言えばいいのか/言うべきでないのかという情報を仕入れるのがすごく難しかった。当時は、使えそうなフレーズをネットで大量に検索して調べたりしていました。スピークバディでは、シチュエーションごとに使えるフレーズが色々なところに散りばめてあるので、そんな苦労をする必要はありません。

音声認識による発音のフィードバックなども、これまでは発音のフィードバック自体が英会話学校にお金を払わないとできなかった。それが今ではスマートフォンに話しかければフィードバックをもらえる。そもそも私が学んでいた頃はスマホもなかったのですが(笑)、心おきなく英語をしゃべって、フィードバックをもらって失敗を繰り返せるのは、すごい強みなんじゃないかな、と思っています。

ーー心おきなく失敗できること、すごく大事ですよね。心おきなく失敗を繰り返せると、上達も早い気がします。

私はAndroidユーザーなんですが、スピークバディ入社時には、まだAndroidアプリがなかったんです。iPhoneも持っていなかったので、面接するまでアプリに触れなかったんですよね。なので、面接時に立石さんに初めてiPhoneアプリを触らせてもらいました。

その瞬間、「あ、これすごいわ」と直感したんです。昔の英語学習の記憶がバーッと蘇ってきて、ああ、こういうものが当時あったらよかったのにな、とフラッシュバックしてしまって。だからこそ、自分が欲しかったものを作るという感覚は大事にしています。

なのでこの機能、コンテンツがよかった、などのフィードバックをいただけると、すごく励みになりますね。もちろん、ネガティブなフィードバックをいただくことも多いですが(笑)すみません、がんばります!

▲横川お気に入りのバディSteven。ゴールド・グループ・ジャパンIT部のエンジニア。アメリカ出身。知識豊富でなんでも解決。

最終目標を見据えると、まだまだ足りない

ーー今後、スピークバディをもっとこうしていきたい、などのビジョンがあれば教えてください。

そうですね……これまで開発を続けていて、それなりに英語を学べるアプリになったと思います。ただ、最終目標は、ユーザーの方々がこのアプリで英語が話せるようになることだとすると、まだまだ足りない部分が多いと感じています。

まだどうなるかはわかりませんが、アプリでたっぷり練習して、自信がついたら人とつながって実際に話せるところまで提供できるといいな、と思いますね。対人間とのコミュニケーションと同等の体験を提供できるよう頑張っていますが、最終的にそこまで提供できるのが理想だと考えています。

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