はじめまして、デザイナーの小太刀御禄(こだちみろく)です。
普段はキャラクターデザイナーやイラストレーターとしてのイメージが強いのですが、新卒からIT企業でデザイナーとして働いています。
業界歴10年選手となってくると、肩書きもwebデザイナーからUI/UXデザイナーに進化してきました。
2018年6月に出産し、2019年春からフルタイムで復帰。現在はVRコンテンツを編集、管理ができるクラウドソフトを開発しているSpacelyで働いています。
Spacelyはいわゆるスタートアップというやつでございまして、私がジョインした時は20人弱。
ちょっとした大家族くらいの人数の会社でした。(少しずつ人は増えてきましたが、今も大家族くらいの人数の会社です)
スタートアップとは短い期間で、イノベーションを起こしたり、新たなビジネスモデルの構築や市場の開拓を目指す動きのこと。
こういった目標がある職場は一般の企業とは違う部分も多くあります。
そんなスタートアップで働き始めてそろそろ6ヶ月目になります。
そんなスタートアップの1人目デザイナーになった私のひとりごとを書いていきます。
スタートアップの1人目デザイナーに求められる役割
スタートアップという状況の中、メンバーに求められるのは突破力やよしな力など、色々あります。(個人的にはよしな力がある人はめっちゃ強いと思ってる)
そんな中で1人目デザイナーに求められる役割はバランサーなのではないでしょうか。
突破力がありつつも調整ごともやりつつ、臨機応変に物事を遂行していく。
能力的には一部特化というよりも、全体的にスキルを求められてきます。(もちろん強みがあるのは大事ですが)
サービスの超初期のデザイン状況
webサービスを運営しているスタートアップにおいて、創業メンバーにデザイナーがいる場合をのぞいて、デザイナーが社員になることはエンジニアよりもあとになることが多いです。
なぜならサービス開発においてエンジニアはサービスを保守&開発をするために必要な番人であるため、早い段階で社員としてフルコミットしている場合が多いです(または創業メンバーの誰かが行うことも多い)
では、サービスの超初期段階のデザイン段階はどのような感じなのでしょうか。
デザイナーはフリーランスや制作会社がスポットで入って随時デザインを行っている場合も多いのではないでしょうか。
結果、デザインがバラバラであったり、デザインファイルが散らばっている状況が往往にしてあります。
サービスが軌道にのり、そろそろデザイナーを入れようかと思ったころにはデザインのサグラダファミリア状態が出来上がっているのです。
スタートアップの一人目デザイナーはパズルのピースを探しながら、パズルを組み立てていく
サグラダファミリア化したサービスにジョインした一人目デザイナー。
まずやったことは、散らばっているピースである、デザインファイルの回収です。
そこから大枠のデザインコンセプトをすくい上げ、スタートアップの成長速度に合わせてアウトプットを行っていきます。
スタートアップにおいて、成長速度を維持することはとても大事。
何なら維持ではダメで、成長速度を早めないといけません。
悠長にデザインをしている暇はない状態なのです。
それはまるで、パズルのピースを探しながらパズルを組み立てていく状況でもあるし、抜けているパズルのピースは自分で作るという状態です。
スタートアップの一人目デザイナーに求められること
20人規模のスタートアップにおいてデザイナーの重要な役回りは、カオスの中で状況を把握し、必要なものを集め、優先順位をつけてアウトプットしていく。
そしてもしかしたら、他の業種が見つけられていないデザイン業務(またはデザイナーが兼任することが可能な業務)を見つけ出さなければならないかもしれません。
そうしてデザインが関わっている部分全てにアンテナをはり、優先順位を考えてアウトプットしていく。
そんなバランス感覚が重要なバランサーが役割なのだと思っています。
※こちらの記事は小太刀が個人的にやっているnote「スタートアップの一人目デザイナーのひとりごと」よりリメイクの上、転載したものとなります。