「プロンプトを書く仕事」は終わる?エンジニア全員でAIの未来を本気でディスカッションしてみた
「プロンプトエンジニアリングはもう終わりらしいですよ。」
社内Slackに流れた、たった一言。
そこから始まったのが、今回の社内勉強会でした。
教材は、YouTubeで公開されている「AIに指示する時代の終わり|ループエンジニアリング徹底解説」。
動画を全員で見て、その場でディスカッションする。
ただそれだけの勉強会でしたが、終わってみると予定時間を大きくオーバーするほど議論が白熱しました。
※当日の勉強会の雰囲気
「AIに指示する」時代から、「AIが動き続ける仕組み」を作る時代へ
ここ数年、AI開発はものすごいスピードで進化しています。
動画では、その変化を4つの世代で整理していました。
- 第1世代:プロンプトエンジニアリング
AIへ上手に指示を書く時代 - 第2世代:コンテキストエンジニアリング
指示だけでなく背景や前提まで渡す時代 - 第3世代:ハーネスエンジニアリング
AIが安全に動ける環境や制約を設計する時代 - 第4世代:ループエンジニアリング
AI自身が考え、検証し、改善し続ける「仕組み」を設計する時代
印象的だったのは、
「プロンプトを書くのではなく、プロンプトを書き続けるループを設計する」
という考え方でした。
つまり、人間が毎回細かく指示を出すのではなく、
- AIが実装する
- テストする
- 失敗を見つける
- 修正する
- もう一度確認する
この一連の流れを自分で回し続けられるように設計する。
これが「ループエンジニアリング」です。
AIは「天才」ではなく「粘り強い新人」
今回、一番メンバーの共感を集めたのがこの例えでした。
動画では、
AIは何でもできる天才ではない。粘り強いジュニアエンジニアだ。
と表現されていました。
確かにAIは優秀です。
でも、
曖昧な指示をすると迷子になる。
確認しないと平気で間違える。
止めるルールを決めないと延々と頑張り続ける。
だから必要なのは、
「もっと頑張れ」
ではなく、
ちゃんと仕事ができる環境を作ること。
この考え方は、人材育成にもどこか似ています。
「これ、振り返り会と同じじゃない?」
動画を見終わったあと、一番最初に出たのはこんな声でした。
「結局これって、AIにも振り返り会をやらせてるってことですよね?」
なるほど、と全員が頷きました。
AIは
- 実装して
- 動かして
- 問題を見つけて
- 改善して
- また試す
このサイクルを回しています。
これって、
私たちが案件で毎週やっている
振り返り(レトロスペクティブ)
そのものです。
最先端の技術に見えて、
実は普段の仕事と考え方はかなり近い。
ここが一番印象に残りました。
「AIが失敗するところを見せてもいいの?」
ディスカッションでは、こんな疑問も出ました。
「AIが試行錯誤してる姿を、お客様に見られたら困りません?」
すると別のメンバーがこう返しました。
「でも、それってリリース後に失敗するんじゃなくて、リリース前に失敗してくれてるってことですよね。」
この一言で空気が変わりました。
AIは失敗しない存在ではありません。
むしろ、
どれだけ早く失敗して、どれだけ早く学習できるか。
そこに価値がある。
そんな見方ができるようになりました。
「これ、会社の組織にも似てるよね」
議論は技術だけでは終わりませんでした。
あるメンバーから、
「これって会社の組織と同じじゃない?」
という話が出ます。
例えば、
社長が方向性を決める。
マネージャーが役割を分ける。
バックオフィスがサポートする。
現場が実装する。
レビュー担当が品質を確認する。
それぞれが役割を持って動くことで、組織全体が回っています。
AIエージェントもまさに同じ。
「一人の万能AI」を作るのではなく、
役割を分けたチームを設計する。
技術の話が、そのまま組織論へとつながっていった瞬間でした。
人間の仕事はなくなるのか?
今回の動画で一番考えさせられたテーマです。
コードを書く仕事が減る。
実装の多くをAIが担う。
それは、おそらくこれから加速していきます。
でも、
だから人間が不要になる。
という話ではありませんでした。
むしろ求められるのは、
- 何を作るのか決める
- ゴールを定義する
- AIが迷わない仕組みを設計する
- 品質を判断する
- 最終的な責任を持つ
そんな、
プレイヤーからディレクターへ
という役割の変化です。
SESとして様々な現場を経験しているメンバーが多いSOZOだからこそ、この変化は非常にリアルに感じられました。
SOZOが勉強会を続ける理由
SOZOは2024年設立の、まだ新しい会社です。
ジュニアエンジニア
も多く在籍しています。
だからこそ、
「知っている人が教える」
だけの勉強会にはしたくありません。
全員で同じ一次情報に触れ、
全員で考え、
全員で議論する。
正解を覚えるのではなく、
自分の考えを持てるエンジニアになること。
それが、私たちが勉強会を続ける理由です。
AIはこれからも進化していきます。
今日の常識が、半年後には変わっているかもしれません。
だからこそ大切なのは、
変化を追いかけ続けることではなく、変化について考え続けられること。
今回の勉強会も、そのための時間でした。
次はどんなテーマで議論しようか。
すでに社内では、次回の教材探しが始まっています。
もし、
「こういう環境でエンジニアとして成長してみたい」
そう思っていただけたら、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。