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AI、IoT、ロボット、3Dプリンター。何をやっても構いません。好きなだけ失敗してください。

<SoftBank “Change the World” Story #8>

テクノロジーユニット IT統括 IT本部
ネットワーク統括部 ネットワーク企画部 R&D課 課長
Technical Meister ※
小島 一憲

■AI、IoT、ロボット。何でもやってみる

 高校時代は電気科に所属していたのですが、ネットゲームを見たときにこれからは通信の時代が来ると感じ、大学では情報通信工学科へと進路変更。それからずっとネットワークやサーバー関連に関わり続けています。2005年に大学を卒業後、ソフトバンクに入社。まだホークスやボーダフォンを買収する前で、今ほどの知名度はありませんでしたが、孫さんのビジョンの大きさに胸を打たれました。「その実現に貢献することで、自分も面白い人生を送れるはずだ!」とワクワクしたことが入社の動機です。ただ、当時は今のように整った会社ではなく、面接官の方に「御社のセキュリティは甘いです」と率直に伝えたら採用してくれました。懐の深い会社で良かったです(笑)。

入社して14年目になりましたが、ずっとインフラ基盤関連の仕事をしてきました。今は、社内ネットワークのR&Dをリードする組織に所属して、マネジメント兼エンジニアを担当しています。大学や業界団体と協業することで、まだ世に出ていない技術を導入し、サービスのプロトタイプをつくり実用化していく組織です。AI、IoT、ロボットなど、数々のジャンルのプロジェクトを、計7名の社員で推進しています。たとえば、AIの活用であれば、ネットワークログ分析システムをイスラエルの企業と共同開発したり、IoT領域では、電子ペーパーを用いた付箋システムや、社内のトイレの空き状況を見られる「トイレIoT」などもつくりました。「面白い!と思ったことは何でもやってみよう!」というチームです。

■3Dプリンター x IoT で生まれた失敗

私たちの組織で最も大切にしているのは、「失敗を歓迎する」というスタンスです。開発テーマの発案は各メンバーに委ねており、熱量があればGOを出します。当たり前ですが、挑戦を重ねる中では、多くの失敗を経験することになりますが、私はその一つひとつを「学びの機会」と捉えているのです。前のめりでの失敗であれば、本人にとっても組織にとっても残るものは非常に大きく、この積み重ねこそがイノベーションにつながります。ですので、失敗自体を恐れるのではなく、むしろ楽しむことを私たちの組織のカルチャーの「核」に置き続けるべきだと考えています。同時に小さな失敗を重ねれば、大きな失敗を抑えられると考えています。

失敗事例を一つ紹介します。「トイレIoT」のデバイスケース製作に3Dプリンターを使ったのですが、この取り組みが大失敗に終わりました。デバイスをむき出しにして、天井に設置するわけにはいかないので、それを覆うカバーが必要になります。プラスチックで普通につくればよいのですが、それでは面白くない(笑)。せっかくだから今までやったことない3Dプリンターでスタイリッシュなケースを作ろうと考え、外部の業者の方と金型を制作し、金属を型に流し込んで成形しました。

金属を流し込む鋳造業者の方は、「こんなの何に使うんだろ?」とソフトバンクから変な注文が来たと不審に思いながらも納品してくれたのですが、これが頑丈な鉄製で異様に重くて(笑)。僕たちの作りたかったイメージとはかけ離れたものが出来ました。

もしこれを天井に設置して落下した場合は大けがにつながる恐れがありますので作り直しましたが、このカバーが納品されたとき、落ち込むことはなく、その場にいた皆で声を上げて大笑いしました。普通の職場では、上司が「なんでそんなものをつくるんだ!ふざけるな!」「時間の無駄なことをして」って怒ると思うのですが、私たちのチームは「失敗を歓迎する」カルチャーのもとこの状況を楽しみました。私としても「これは大きな学びになった!」と逆に嬉しかったのを覚えています。常に楽しく挑戦をして、常に学び続ける組織でありたい。そう願っています。

■常務からは「もっと面白くやれ!」

私たちのR&Dチームでは、ソフトバンクの社内向けだけでなく、社外に対しての活動も推進しています。その一つの例が「SoftKids」というEdTech(education × technology)関連のアプリケーションです。ヤフーのメンバーと一緒に開発し、子供向けのプログラミング教室と教材開発を展開しています。なぜ、私がこの事業を立ち上げたいのか。私たちソフトバンクは、通信デバイスの進化や、AI、IoTの導入を進めることでライフスタイルの急激な変化を主導している存在です。おこがましいかもしれませんが、「世界を変えている会社が果たすべき責任」もあると思っており、私自身、「社会の技術的な進化に取り残される人を減らしたい」と心の底から考えたのです。

この「SoftKids」は、常務執行役員の鬼頭に私が直接プレゼンして、スタートしたプロジェクトです。通信会社の常務に対して、「教育をやりましょう!」と提案しているわけですから、「お前、何を考えているんだ!本業のネットワークをもっと突き詰めろ!」と怒られてもおかしくはありません(笑)。しかし、鬼頭の第一声は、「小島、玩具メーカーと組むとか、もっと面白くやれないのか?」というものでした。私としては、かなりの勇気を振り絞ってプレゼンしたのですが、予想を裏切る反応が返ってきたことを忘れられません。新しいことを否定するのではなく、まずは応援してくれる。立場や肩書きに関係なく、そういう社員が多いのがソフトバンクの魅力の一つだと思いますね。

常務の承認を得た後、ソフト開発面でヤフーのメンバーと協業し、2017年8月にβ版サービスをリリース。2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されることもあり、非常に多くの方に支持をいただいています。東京都内だけでなく、大阪などでもイベントを開催しているのですが、毎回「満員御礼」です。現地で直接、私もお客様とふれ合うこともあるのですが、「ああ、こうやって使ってくれるのか」「こういうところに困っているんだ」と学びが非常に多いですね。

■「好き」を突き詰めたい人、歓迎

私たちの部署では採用活動を行っていますが、一緒に働きたいのは、「やりたい何かを持っている人」ですね。もちろん、技術力も大切ですが、情熱さえあれば、大抵の新しいモノは形にできると思っています。手を動かしてモノをつくるのが好きな人は、より向いているかもしません。外部のベンダーに発注するのではなく、どんなに小さいモノでも自分でつくることに喜びを見いだせる方と働きたいですね。仮に周囲とのコミュニケーションが苦手だとしたら、会議で話したり、資料をつくったりする作業は、私が代わりにやってもいいです(笑)。今後ジョインいただける方には、とことん好きなことを突き詰めることで、社会にイノベーションをもたらして欲しいですね。

※「Technical Meister」とは今年新設された制度で、突出した知識やスキルを持つ第一人者を認定し、さらなる能力の飛躍を後押しし活躍の機会を提供するものです。初年度となる今回は、15名が認定されました。

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