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入社する1週間前まで「AVのモザイクがけ」のバイトをしていました

株式会社ソシオコーポレーションに入る前

 高校卒業後、そば屋でバイトをしながら、某アニメ系専門学校の「夜間プロ漫画家要請コース(週2で1年間)」に通っている最中に調理師免許取得。その後、卒業を待たずに、人生の師・クーロン黒沢氏らと『暗黒アジアンハッカーズ(太田出版)』を1999年に上梓し、漫画家&ライター&イラストレーターとしてプロデビュー。

 デビュー後は主にグラビア誌(ようするにエロ本)のサブカルコーナーを主戦場に、“どんな仕事でも引き受ける” をモットーに数々の連載を抱える。最も得意としていたのは危険地帯への潜入ルポ。最盛期は、レギュラーの仕事だけで月に〆切が10本以上、イレギュラー仕事を入れたら20本以上もある地獄絵図。鬱病になる。

 精神病院に通いながら約3年間ふんばるも、本格的に心身に異常をきたし「このままでは死ぬ」と確信したため、仕事を全て円満に終了させてから海外放浪の旅へ出発。しかし、放浪中もお金を稼ぐ稼ぐために月4本の漫画&コラムなどの連載仕事を抱え、インターネットも満足にできない世界の僻地で週1の〆切と戦いながら2年半かけて13カ国を放浪。

その間、「中国北京でのアジアカップ反日暴動」や、「インド・デリーでのイスラム過激派テロ爆破事件」、「陸路でネパール入り → 反政府勢力の活動により厳戒令で全道路封鎖 → 〆切ヤバイ → 国境からヘリで首都カトマンズへ」などの危機的状況にごくごく自然と巻き込まれ、これまた何度も死にかけるも、運が良いのか生き延びる。

標高5000m以上のヒマラヤ山脈で日本からの催促電話を受けたり、ネット速度が10k以下のブッダガヤで漫画の画像データをネット入稿するなんて日常茶飯事。遠く離れた日本の読者を楽しませようと、カンボジアではロケットランチャーをぶっ放し、ネパールでは高度世界2位のバンジージャンプで鳥になる。とにかく、すべての経験を雑誌連載のネタにしつつ生き延びる。

 旅を終え帰国すると急転直下の出版不況。主戦場であったエロ本のサブカルコーナーが壊滅状態で、海外放浪中よりも仕事が激減。ネタのための潜入取材も、より危険な場所へ乗り込むようになる。しかし作家活動だけでは生きていけないため、エロサイトの制作業務や、AVのモザイクがけのバイトをしながら生き延びる。

 そんなある日、モザイクがけをしている最中、株式会社ソシオコーポレーションからのお誘い電話が来て、その日のうちに入社の返事。2010年、4カ月ほどMSN編集部で修行をする。その後、ロケットニュース24編集部に合流すると同時に副編集長に就任。漫画家活動も続行。2014年に編集長に昇格。そして今に至る。

現在

 ロケットニュース24編集部を何かに例えるならば、「カツオ一本釣り漁船」に近いです。あまり大きな船ではりませんが、少数精鋭、甲板にはプロフェッショナルな漁師が揃っています。

 みなそれぞれ良く言えば個性的で、悪く言えば癖がある。しかし、物書きの世界にでは、その “癖” こそが “持ち味” だったりもします。癖のない人は、この世界では生き残れないと私は思っています。

 とにかく、癖のある人が集まると、まるでプロレスラーの控室のような状況になります。でも、みな “腕” もピカイチ。どこに出しても恥ずかしくない戦士たちが揃っています。ちなみに、ロケットニュース24のライター陣には、本物のマサイ族の戦士(ルカ)もいます。

 そんなプロ意識の高い仕事人たちの士気を高めつつ、最高の仕事ができるようにまとめていくのが、私、編集長の仕事です。常に世の中の “関心事” という名のレーダーには注意しつつ、船が沈まなようにも気を配り、チャンスとあらば私自身も甲板に飛び出て、竿を垂らして一本釣りを狙います。たいてい、私はボウズですが。

 この仕事の魅力は、“誰にも釣ることのできない唯一無二の魚” を釣り上げた時にだけ感じられるエクスタシー(快感)だと私は思っています。他の船と同じ魚を釣っても、他の船より上にいくことはできません。だから、カツオを狙うふりをして、実はリュウグウノツカイを狙っているのです。自分らしさを大切にしつつ、自分にしかできない仕事で、世界中の読者を「アッー!」と言わせたいのです。

 船に乗っている全員が協力して、伝説の巨大魚「タキタロウ」ばりの、果てしない大物を釣ろうとする時もあります。みなで汗だくになりながら、誰も見たことのない魚を釣り上げた時の快感と経験は、ある意味、エクスタシーによるエクスタシーを超えたエクスタシー。10倍界王拳ならぬ、3倍ジミー大西という感じですが、話を戻して、戦場において最も大切なのはチームワーク。そして信頼関係です。

株式会社ソシオコーポレーションについて

 ずっとフリーの物書きで生きてきた私にとっての初就職がソシオコーポレーションなので、他の会社と比較できないのが恥ずかしいかぎりですが、チャレンジ精神も旺盛で、自由度の高い会社だと思います。

 だってだって、30過ぎて会社に務めたことのない私のようなアウトローな人間を採用してくれたのですから。

今後どういうことをしていきたいか

 インターネットの世界は、リアルな「海」と同じく、刻一刻と状況が変わっていきます。いつ船が転覆してもおかしくないような大波や、突風が吹く時もあります。

 私の仕事は、どんな状況になろうとも、仲間たちが生き残れるように船を舵取りすることです。尊敬すべき仲間たちからも学び、ともに戦い、快感を得ながら生き残る。素晴らしい仲間たちと一緒に、素敵な航海をし続けたいです。

 仮に、たとえ船が沈んだとしても、船員たちが自力で泳いで生還できるだけでなく、サーフィンしながら余裕のヨッチャンでカツオを一本釣りしちゃうくらいのスーパー漁師に育て上げることも目標です。

 しかし私は、空中浮遊しながらリュウグウノツカイを一本釣りすることを目指します。とにかく修行あるのみ。そして、どんな戦況になってもサバイブする(生き残る)こと。そして限界まで楽しみながら生きること。ようは人生をJOYすることです。オレセリ!

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