■多くの家庭のHappy Money Lifeを目指して!
初めまして!スマートアイデアの江尻と申します!弊社は『世界の人々の人生を豊かにする便利なアイデアを提供する』『Happy Money Life』を目標に、世界の人々と協力してアプリ開発を行うFintechベンチャー企業です。提供している家計簿アプリは、現在シリーズ累計450万DLを突破し、ベトナムに開発スタジオを開設し、日本だけではなくグローバルなマーケティングを展開しています。
今回は、前回の続きで、後編をお届けいたします。
■自分を突き動かす3つの理由とは(後編)
前回、外資系の携帯電話メーカーでサービス企画に運よく携わらせていただき、成功体験を積むことができました。今回は、その続きで、起業するにあたって、もう少し自信と確信を付けたいと思い、慶応義塾大学のMBAに入学するところから、お話できればと思います。
③【ユーザードリブンに】~MBA~1社目の起業・現在~
社会人5年目にMBAに入学し、2年間みっちりしごかれました(笑)。夜中3時まで論文作成、それはもうまさに夜な夜な、ずっと自分のテーマに向き合っていましたね。
--何を、テーマとして研究されていたんですか?
領域としては、マーケティングなのですが、消費者の購買行動までの意思決定プロセスを専門とし、心理学とマーケティングの分野から、各種調査・研究を重ねました。結構大変だった記憶しかないのですが(笑)、スキル云々というよりテーマに対する自信が湧いたのがとても大きかったですね。
そして、起業し、携帯電話を元にしたアンケート調査会社を立ち上げることにしました。
--こちらが、今のスマートアイデア社の前の1社目の起業ということですか??
そうなんです。今のスマートアイデアの印象が強いのですが、実は2社目なんですよね。当時は、マクロミルさんがやっと出始めたばかりでしたので、結論から言うと、「時代が早すぎた」結果になりました(笑)当時はPCにての調査が認められてきた矢先だったので、モバイルはまだわからなかったんですよね。
ただ、企業としてのビジネスモデル上は「生活者を取り巻く価値あるデータを収集し、消費者行動分析が可能な①アンケート調査事業」とその分析をもとに「②コミュニケーション戦略の企画立案・実行」をしてまして、結構な規模感になっていたのですが、ガラケーがなくなり、ビジネスはシュリンクしていきましたね。
--そんなストーリーがあったのですね!そこから、スマートアイデアに行きつくのですか?
はい。そうですね。
「これからスマホでやらなければいけない。アプリをやろう。」
そこで立ち上げたのが、スマートアイデア という会社になります。さて、まだ何をやるかも決まっていなかったのですが(笑)、どう開発していこうか考えていた矢先に、知り合いがベトナムにビジネス視察に行くってことで、いろんな開発会社を訪問する予定だと。そこについて行ったんですよね。
そうしたら、「お。やれそうだぞ。」と。(笑)直観でいいなぁと思いまして、結果的に、開発をベトナム拠点に移し、進めてみることにしたのです。
(当初のベトナムエンジニアを撮った写真)
そして、最初にリリースしたのが、まさに今のアプリになりまして、「おカネレコ」です。
--ここから、今のアプリになるのですね!でも、なぜ家計簿アプリで勝負しようと思ったのですか?
それは、もちろん、自分の幼少期の体験も大いに影響がありまして、それは前編にて述べていった通りですが、スマートアイデアを立ち上げた当時、実は1食が200円だったんですよね!(笑)
--えっ!?!?
そこで家計簿をいっぱいつけていたんです。ただ、全然いいのがなかったんです。当時は難しいアプリが多かったったんですね。つまり、あらかじめ、金融知識がいるアプリの構成設定だったのです。自分の予算は?とアプリで聞かれても、それを設定している人ってやはり全体からみたら少数だと思うんですよね。
「自分のような知識がなくとも、めんどくさがり屋でも、長く続くアプリを作れないか」と。
そう思ったのです。そうすれば、使ってくれる人が多いんじゃなかなと思って、開発しまして、すぐ1万人まで広がりました。これはやはりニーズあるなと思って、本格的に機能追加をかなりのスピードで行っていったのです。そうしたら、50万DL・・・・100万DL・・・・・200万DL・・・・400万・・・・ときまして、「これはすごい、世のためにもなる。」そう思いましたね。多くの人が求めている事業なんだなと。
そして、今の450万DLに至ります。
■アプリに思いやりを。ユーザー志向を徹底的に追及する「共感力」を。
--すごい。ここまで結果を残すことができた要因はなんでしょう?
そうですね。「ユーザーの声を徹底して聞いていた」からに尽きるかと思います。前の事業で培ったマーケティングを活用し、細かくユーザーニーズを拾い上げることが地でできていたのもあるでしょうけども、やはりユーザー第1でということは譲りたくなかった。だからこそ、ユーザーさんに直接きてもらい、「どういう風に使っていますか?」「何が必要な機能で、何がいらない機能ですか?」というのを直接聞いていったのです。
アプリ開発はユーザーの声が見えなくなっていく・・・ということが多々あるんですよね。サービスにおいての制限だったり、ビジネスモデル上だったり、組織としてのしがらみだったり、いろんな背景がかみ合っているのですが、やはり、大事なのは
「作る側がユーザー目線を取り戻す」
ということに尽きるんだと思います。自分は、ちょっと変だったのか、クレーム体質だったのか(笑)、家電とか、パソコンとか、実際に自分がユーザーとなった場合に、不満に気づいてしまうんですよね。そのたびに、「もっと声を聞いてくれればいいのに」と思っていました。
私はものづくりは、思いやりだと思います。
そうした、ユーザーへの共感力が私の、そしてスマートアイデアの強みだと思います。
(現在のベトナム子会社開発チームと一緒に。ベトナムメンバーとも共感力を高めています。)
■多くの家族が安心して暮らせる"Family Space”を!
--今後の目標はありますか?
多くの家族が安心して、お金の苦しくない世界を作りたいです。まだまだお金に苦しんでいますよね、お金に縛られてしまっている人も多い。人生が豊かになっていないなぁと思います。私が昔そうでしたから、とても気持ちがわかります。
そのためには、このアプリを通じた家計簿カルチャーを創るもそうですし、サポート、知識移管も課題だと思います。
日本の多くの家族が安心できるような、そして、より自分の人生を生きるような、そんなあたたかな場所、これを私は"Family Space”と呼んでいるのですが、そういった世界を作っていきたいなと思います。
江尻さん、本日もありがとうございました!
◾️おカネレコ公式サイト
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