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脚本会議でのちょっとしたテクニック

こんにちは!simpleshow(シンプルショー)には2人のコンセプター(脚本ライター)がいます。今日は、そのかたわれの私がブログを担当。複雑なメッセージを誰にでもわかりやすく伝えることができる、解説動画の脚本担当として重要なスキルについて、特に会議でのコミュニケーションテクニックという観点から、自分なりの考えを書いてみたいと思います。

(現在、コンセプターとして一緒に働いていただける方を募集中です。興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。)

取材力

脚本制作で大切なことはいくつもありますが、最も必要なスキルは、お客様との会話から必要な情報を引き出す力だと思います。これを一言で表せる単語は思い浮かびませんが、近しい言葉としては「取材力」などでしょうか。

新聞や雑誌、テレビなどの記者にとっての取材力は、足で稼いだり、良いネタ元を持っていることも大切なポイントなので、少し文脈が違うかもしれません。ただ、文章を作る上で不可欠な情報を相手から引き出すという点は共通しています。

simpleshowの制作過程では、最初にコンセプターがお客様に動画テーマについて根掘り葉掘り聞くための脚本会議が設けられます。(会議で交わされるやりとりについてはこちらのブログで紹介していますので、ここではもう少しマニアックな話を...)

私たちの解説動画は、いつも物語形式

ざっくり、以下のような流れのストーリーです。

主人公の登場

→主人公が抱える疑問・悩みの説明

→解決策の提示

→主人公がハッピーに

視聴者が自身を主人公に置き換えながら動画を見ることで、話に共感できる、という仕組みです。

なので脚本会議では、いつも「主人公=視聴者」という設定を頭に置きつつ、視聴者にとって有意義な情報を聞き出します。

下調べはほどほどに


コンセプターによってやり方や考え方は違いますが、私は脚本会議に臨む際、ガッツリと下調べするのを意識的に避けることがあります。もちろん、自分に馴染みの薄い業界の情報などは前もって勉強しておきますが、それも必要以上にはしません。

というのも私は以前、新聞記者をしていましたが、経験上、事前に調べ過ぎると思い込みが生まれやすいと思うからです。すると、本当は重要なポイントなのに「ここはわかっているからいいや」と触れないまま、会議が終わってしまうこともあります。

ただこの手法は、ややもするとお客様から「そんなことも調べてないの?」と思われる危険性もはらみます。そこでちょっとしたコツ。

例えば会議の相手が、Aという製品の良さを伝えたいと思っているお客様なら、こんな風に聞きます。

私の方で事前に調べたところ、従来の製品Bのこんなところが改善されたのだと理解しましたが、この認識は合っていますか?その辺りをもう一度詳しく教えていただけますか?

これなら「下調べはしている」ということをアピールしつつ、詳しく情報を聞き出せます。

また「事前に色々と資料を読んだりしたのですが、よくわからなかったので、改めて教えていただけますか?」といった聞き方もありです。

ちなみに、脚本会議は大体1時間程度ですので、質問し、話を聞いて、メモをしつつ、常に腕時計をチラチラする必要もあります。上段で「ここは分かっているから」とスルーするのは良くないという旨を書きましたが、時間的制約がある中で、質問に優先順位をつける必要も実際はあるのです。

これらは脚本会議で必要なスキルの、ごく一部。また、会議以外でもコンセプターの活躍の場はたくさんあります。それはまた別の記事で...。

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