「カベルネ」と聞くと、赤ワインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
今回の新商品勉強会に登場したのは、その名も**「カベルネ・ブラン」**。
名前の通り、白ぶどうから造られるワインです。
さらに、複数のぶどう品種を同じ畑で育て、一緒に収穫・醸造するウィーン伝統の**「ゲミシュターサッツ(混植混醸)」や、イタリアのコーヒーづくりを背景に持つコーヒーリキュール**まで。
新しく取り扱う商品について、産地や歴史、造り、味わい、そして料理との合わせ方まで学びました。
まずは、ワインが生まれる場所を知る
前半のテーマは、オーストリアのワイン。
スクリーンに地図を映しながら、産地について確認していきます。
今回学んだワインのひとつが、ウィーンの伝統的なワイン「ゲミシュターサッツ」です。
ウィーンは、都市の中にぶどう畑が広がり、ワイン居酒屋「ホイリゲ」で自家製の新酒を楽しむ文化が育まれてきた場所。
ゲミシュターサッツも、そんなウィーンのワイン文化とともに親しまれてきました。 オーストリアSB新商品
では、ゲミシュターサッツとはどんなワインなのでしょうか。
「ブレンド」とは違う?同じ畑から生まれる「混植混醸」
ゲミシュターサッツの大きな特徴が、「混植混醸」です。
一般的なブレンド(アッサンブラージュ)は、ぶどうを品種ごとに栽培・収穫し、それぞれ醸造したワインを後から調合します。
一方、ゲミシュターサッツは、同じ畑に複数のぶどう品種を植え、一緒に収穫し、一緒に発酵・熟成させます。
さらに「Wiener Gemischter Satz DAC」には、最低3種類の白ぶどう品種を使用し、最も多い品種でも50%以下、第3の品種は10%以上。という条件があります。
ひとつの品種だけが主役になるのではなく、複数のぶどうが影響し合うことで生まれる味わい。
資料では、リンゴやナッツ、ハーブ、柑橘類などの香り、伸びやかな酸味や果実味、ほのかな苦味など、多面的な味わいとして紹介されました。 オーストリアSB新商品
「カベルネ」なのに、白ぶどう?
続いて登場したのが、カベルネ・ブラン。
名前だけを聞くと、カベルネ・ソーヴィニヨンを思い浮かべてしまいますが、こちらは白ぶどうです。
資料によると、カベルネ・ブランは1991年にスイスで交配された品種で、カベルネ・ソーヴィニヨンの血統を持っています。 オーストリアSB新商品
そして今回、もうひとつ新しく知った言葉がありました。
「PIWI(ピーヴィー)」です。
PIWIとは、うどんこ病やベト病などの病害に対して強い自然耐性を持つぶどう品種のこと。
病害に強いことで、農薬や銅剤の散布を減らしたり、薬剤費や重機の燃料費、畑での作業負担を抑えたりすることにもつながります。
新しいワインを知るところから、ぶどう栽培の現在まで。ひとつの商品をきっかけに、学びがどんどん広がっていきます。
味わって、料理との組み合わせまで考える
もちろん、座学だけでは終わりません。実際にワインをグラスに注ぎ、香りや味わいを確かめながらテイスティングしていきます。
勉強会では、料理とのペアリングについても紹介されました。
ゲミシュターサッツなら、ウィーンの伝統料理であるシュニッツェルだけでなく、天ぷらや刺身、出汁巻き玉子などの和食、タイ料理や中華料理などもペアリング例に挙げられています。
カベルネ・ブランには、魚介のカルパッチョやセヴィーチェ、野菜のグリル、ハーブチキン、フレッシュチーズなど。
「どんな味なのか」だけではなく、
「どんな料理と合わせられるだろう?」まで考える。
飲食店のお客様へ商品をご提案する柴田屋酒店にとって、大切な学びのひとつです。
ワインの次は、イタリアのコーヒーリキュール
そして後半は、ワインからガラッと変わります。登場したのは、イタリアの「トルチッロ コーヒーリキュール」。
資料では、トルチッロの歩みとして、1950年の創業から、コーヒースクール・トレーニングセンターの開設、海外への輸出、新工場の稼働までが紹介されました。
今回学んだコーヒーリキュールは、本格エスプレッソコーヒーとアルコールを組み合わせた商品。アルコール度数は25%で、冷やして楽しむ飲み方も資料で紹介されています。
ワインとはまた違ったカテゴリーのお酒を知ることで、提案できる選択肢も広がっていきます。
知る。味わう。考える。そして、提案する。
柴田屋酒店の商品勉強会で学ぶのは、商品名やスペックだけではありません。
どこで生まれたのか。
どんな歴史があるのか。
どんな造り方をしているのか。
実際にどんな味がするのか。
そして、どんな料理やお客様に提案できるのか。
ひとつのお酒をさまざまな角度から知ることで、単なる「商品知識」が、お客様にその魅力を伝えるための「提案力」へと変わっていきます。
今回も、伝統的な混植混醸から新しいぶどう品種、そしてコーヒーリキュールまで、幅広い学びのある時間となりました。
柴田屋酒店には、こうした勉強会をはじめ、日々の仕事の中でお酒について知り、味わい、考える機会があります。
知識を、提案力に変える。
そんな学びを重ねながら、生産者とお客様をつないでいくのも、柴田屋酒店の仕事のひとつです。