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【新しい旅の選択肢】街まるごとホテル?「まちごとホテル」を知ってほしい!

旅行といえば、普段味わうことができない非日常を求めて特別な時間を過ごすための選択肢。歴史を肌で感じるものや、自分へのご褒美としてのリゾート、国内であれば温泉旅行も人気。

そして最近では「旅先の人と触れ合う」というような新しい選択肢も人気急上昇中。SEKAI HOTELはそんな新しい旅の選択肢を日々研究・発信しています。

今日は注目の街まるごとホテル、「まちごとホテル」について解説していきます。

まちごとホテルとは

「分散型ホテル」「街まるごとホテル」とも呼ばれ、海外ではイタリアにあるアルベルゴ・ディフーゾが有名なホテル形態。まちごとホテル®︎であるSEKAI HOTELもここに属します。

①客室が街に分散している

一般的なホテル・旅館などはひとつの大きな建物の中に全ての客室があります。チェックインを済ませると、「お客様のお部屋はそちらのエレベーターをご使用いただいて6階になります」などと案内されますよね。

一方まちごとホテルは客室が街に分散しているので、チェックインした後にフロント施設の外に出て、街を歩いて客室に向かうのが特徴です。

SEKAI HOTEL Fuseでは商店街に客室が分散しているので、客室を一歩出るとそこは商店街。

商店街というホテルの廊下を歩いて客室へ。まちごとホテルならではの体験です。

また、その地域の特色を活かした施設デザインになっていることが多いのもまちごとホテルの特徴。

商売人の街であり、町工場の多いモノづくりの街でもある布施にちなんで、SEKAI HOTEL Fuseの客室デザインは「泊まれる町工場」になっています。

②夕食会場は人気の飲食店

温泉旅館などの夕食だと、お部屋でゆっくり地元ならではの料理を楽しむという特別感があります。また、ホテルのビュッフェ形式の夕食が楽しみという方も多いですよね。

しかし、どこの街にも必ず地域の名店があります。まちごとホテルでは、ガイドブックなどを頼りにお店を探すのとは違って、スタッフ一押しの飲食店と協力して夕食会場として楽しんで頂けます。

遠方から訪れた人にとって、夕食はその地域の特色を体感する一番の時間ではないでしょうか。

食材も調理方法だけでなく、接客スタッフとのコミュニケーションや店内の地元常連客賑わう雰囲気も全て旅先でしか味わうことができない特別。美味しいだけじゃない旅先のひとときをぜひ体験してください。

▼SEKAI HOTEL Fuse夕食

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③大浴場は昔ながらの銭湯

宿泊先の大浴場に期待度が高い人も多いのではないでしょうか。まちごとホテルの多くは、地元民も集まる昔ながらの銭湯が大浴場となります。

昭和レトロが今大人気のトレンドワードでもありますが、年々減っていく銭湯施設では、まさにどっぷり昭和レトロに浸かることができます。

馴染みの地元民同士が世間話に花を咲かせているシーンにもなんかほっこり。銭湯は正式には「公衆浴場」と言って、“地元民にみんなにとってのお風呂”という施設です。ここに訪れることであなたも立派な街の一員ですね。

SEKAI HOTEL Fuseにご宿泊いただく方には、オリジナル桶を無料で貸し出しております(数量限定)。この桶を銭湯で使用していると、「SEKAI HOTELに泊まってるん?」と声をかけられる確率がぐっと高くなります。

銭湯に行く時の入れ物として活用いただくために用意した”オリジナル桶”でしたが、結果として『オケのおかげで、銭湯で地元の人に話しかけられました』というリアクションがかなり増えました。

④朝食は常連客にぎわう喫茶店で

翌日の朝は、すぐ近くの喫茶店で朝食を食べます。

SEKAI HOTEL Fuseでは、地元で一番のモーニングをぜひご賞味ください。煮抜き卵か焼き卵が選べるサンドウィッチが人気。

▼SEKAI HOTEL Fuseの朝食


布施【池田屋珈琲】美味しい朝食と布施の日常
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旅先の日常に触れる

まちごとホテルの最大の魅力といえばやはり、地元民の日常生活を体験できるところではないでしょうか。

旅先の日常に飛び込もう。

「日常=ORDINARY」という価値をもっと味わってほしい。SEKAI HOTELではより多くの方にこのメッセージを届けていきたいと考えています。

ORDINARY.01 方言こそエンターテイメント

旅先で初めて聞くイントネーションに思わずハッとした経験はありませんか?

その地域ならではの方言は訪れた人の感度をぐっと押し上げる効果があると思います。少し聞き取りにくい時もあるかもしれませんが、なんだかテンションも上がってしまいますよね。

会話のテンポ感も地方ごとに随分と違うもの。ゆっくり話す心地良さもあれば、テンポよく会話が弾んでいく楽しさもあったり、旅先のキャラクターを直視できるエンターテインメントかもしれませんね。

ORDINARY.02 地元ならではのアクション

SEKAI HOTEL Fuseのある大阪では、大人が子どもに飴をあげる風景がよく見られます。

「飴ちゃん持っていき!」「飴ちゃんやるわ!」が合言葉です。

その地元にしかない“よく見かける光景”は良い思い出になりますよね。それが地元民とのコミュニケーションに紐づくものであればなおさら。

日常でのさりげないやりとりの登場人物のひとりとして体験することで、まちごとホテルならではの「暮らすように旅をする感動」を体感することが可能です。

さらにSEKAI HOTEL Fuseでは、宿泊ゲストに「SEKAI PASS」を発行します。

これを提示すると商店街のお店でおまけをもらえたり、首にかけて商店街を歩くだけでも、地元民が「SEKAI HOTELゲスト=初めてその街を訪れてくれた人」と認識して優しく声をかけてくれます。

ORDINARY.03 おやつはもちろん地元由来のもの

ネット通販が便利になった世の中ですが、やはり旅先でしか変えないおやつは格別。

旅館の客室に置いてある茶菓子や、大阪でいうたこ焼きのようなその地域の代表的なおやつも欠かせませんが、まちごとホテルであれば「地元民にとって欠かせないおやつ」にも手を伸ばしたいものです。

▲SEKAI HOTEL Fuseの近所にある創業100年を超えるパン屋

ただのスイーツなどではなく、地元民と同じものを同じ感覚で食べる「おやつ」という体験もまちごとホテルならではです。

誰かの日常はあなたにとっての非日常

今まで旅先の日常生活に飛び込んだり、地元民と仲良くなることを目的とした旅行は少し選びづらい選択肢でした。

家族連れや友人同士では選ばない、いわゆる個人のバックパッカーなどが求めるものとして、特別な旅行体験だったのかもしれません。

知らない土地で、美味しいお店を聞いたり、文化・習慣に触れるためには地元民に聞くしかありませんが、なかなか勇気がいるものです。

しかし、まちごとホテルの出現によって非常に選びやすい旅行体験になりました。旅行客と地元民というまったくの他人同士の間にホテルスタッフがいることで、旅先の日常へ飛び込むための案内人の役割を果たします。

リゾート目的の旅行や、温泉旅行などとは違う「旅先の日常に飛び込む」という新しい旅行の選択肢と言えます。

旅先を第二の故郷に

みなさん、旅先での一番の思い出は何でしょうか?

美味しい料理や、息を飲むほどの絶景などいろいろあると思いますが、「旅先で出会った人と仲良くなったこと」が一番の思い出という人もとても多いです。

まちごとホテルに訪れると「また会いたい人」が増えます。一度訪れた旅先が帰りたくなる場所になるのも大きな魅力かもしれません。

SEKAI HOTEL Fuseに宿泊されたゲストに聞くと、「食事に行ったお店で、常連客の方に一杯おごって頂いた」「道を尋ねたら、次々行き交う人が会話に混ざってきた」など、いかにも気前の良い大阪人、気さくな大阪人らしいなぁという人に出会った人も多いようです。

そして、SEKAI HOTELではご宿泊いただいた方にも街の担い手になっていただく取り組みを実施しています。

Social good 200というこの取り組みは、お支払い頂く宿泊料金のうちの200円が地域の未来、もしくは子どもたちの未来に使われるというものです。

また、このSocial good 200で集めたお金の使い道についてはSEKAI HOTELゲストによるオンラインコミュニティイベント「SEKAI HOTEL TOWN」にて随時報告しています。

まちごとホテルはまさに宿泊客も一緒にその地域を盛り上げていくホテルです。

地元民、宿泊客、SEKAI HOTELの三者がひとつの大きなコミュニティを発展させていきます。

従来、多くの観光地では「観光公害」と呼ばれるようなトラブルも多数見られてきました。SNSやテレビなどをきっかけに、多くの観光客が訪れ、地元民は少しでもおもてなしをするために疲弊する。

街にゴミが増えたり、交通機関の混雑によって地元民の生活が阻害されたりなど、観光客が支払う費用の対価として地域の大切なものが浪費されてしまうような感覚です。

このような「消費する観光」に対して、まちごとホテルは「共存する観光」と呼べます。

なので、SEKAI HOTELスタッフ内ではホスピタリティーという言葉ではなくフレンドシップという言葉を大切にしています。

観光客(宿泊客)と地元民が、地域をひとつのコミュニティとして共創していく手助けをホテルが担う。ここには目には見えない幸福感がたくさんあふれています。

SEKAI HOTEL次のステージ

大阪下町の商店街にSEKAI HOTEL Fuse、そして今年は富山県高岡市にSEKAI HOTEL Takaokaがオープン予定です。ここから僕たちSEKAI HOTELは「旅先の日常に飛び込もう」のレベルをさらに一段階あげる取り組みに移る計画です。

詳細はまだ公開できませんが、「地元ならではの空気感を旅アトまで持って帰る」という取り組みです。

SEKAI HOTEL Fuseでは、えびす様見守る商人の町で、こんな暗いご時世でも底抜けに明るく、景気良く暮らす大阪人の空気感を。

2022年12月にオープンしたSEKAI HOTEL Takaokaでは、柔和で寛容的な地元民と、そこから生み出される繊細で色彩豊かな空気感を。

ぜひみなさんには、旅先の日常を“纏って帰る”という体験をして頂きたいです。

まとめ

まちごとホテルは地域のありのままを大切にするホテルです。

新しい建物を建築するのではなく、歴史あふれる建物をリノベーションして再利用したり、新しいサービスや商品を開発するのではなく、地元由来のものを利活用しています。

多くの地元民が「ここには何もない」と言いますが、そんなことはありません。地元民の日常が、遠くの誰かにとっての特別な非日常だということが少しずつ広がってきているとSEKAI HOTELは考えています。

新しいものをどんどん作り出し、消費していくような大量生産・大量消費を連想させる観光ではなく、地域の歴史ある「ありのまま」がこれからのサスティナブルな社会にとってもぴったりの観光コンテンツではないでしょうか。

日本にとどまらず、世界中にまちごとホテルが広がっていけば、観光の選択肢がますます増えていきそうですね。



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