アナログ技術者が不足しています。
アナログ技術というと無線やオーディオのアンプ、スピーカなどをイメージする方も多いのではないでしょうか?アナログとは時間経過に伴うエネルギーの連続量を使いこなす技術です。光や音、温度、速度、ノイズなど自然界には多く連続量で表現できるものが存在します。電気エネルギーも連続量としてとらえることが出来、どのように電気エネルーギーを届けるかはアナログ技術なのです。自動車の自動運転もロボットもドローンも、これまで職人でなきゃコントロールできなかった高度な溶接でさえ、今やアナログ技術で電気エネルギーを高効率に届け、電気化され自動化が進んでいます。高齢化や人口が減少していくと考えられる日本社会においては今後ますます自動化に進みますし、必要だと考えられています。そのような市場環境の変化の中で、従来から特殊な材料を販売し、その材料を特殊な技術で加工し世界一のものを製造している大企業でさえ、これからはその特殊な材料と特殊な加工技術をより活かすためにアナログ技術を用いた新たな製品開発が求められています。このような時代を背景にアナログ技術者がますます必要とされているというわけです。
ただアナログ技術者ってそんなに簡単に一流になれるものでもありません。
連続量を扱うわけですから設計を始めるとグレーな領域ばかりだということに気が付きます。ここがデジタルと違う部分です。グレーな領域を要求される特性に合わせて使いこなす。これが出来ると一流なんだと思います。そもそも、グレーな領域を可視化できるよう、正しく測定できる技術も必要ですし、ここに知識、経験、想像力が必要になってきます。これらの技術は教科書を読んでも身に着くものではありません。やはり「造って、使いこなして、創ること」を繰り返し、連続量で積上げることでのみ成し得る技術です。知識と経験値を連続量で積上げ、要求に対して人間しかない創造性を発揮し、解決策を導き出していきます。
当社はそんな一流のアナログ技術者が育つ事業環境にあり、今後もそうあり続けたいと考えます。