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【取締役CTOインタビュー】芝原悠介



RYDE株式会社取締役CTO
芝原悠介

▼経歴
慶應義塾大学環境情報学部卒。在学時からITベンチャーに参画しエンジニアとして活躍。卒業後はフリーランスエンジニアとしての活動を経てRYDE株式会社に参画。以来、CTOとして多くの開発プロジェクトを担う。

▼RYDEへの参画理由
●代表・杉崎が語る未来や危機感に共感でき、パートナーとして信頼できる。
●ワクワク感を与えられるサービスを開発したい。RYDEにはその可能性を感じる。
●事業を通して、「世の中がより良くなる」ことに貢献したい。

▼本文

——RYDE株式会社(以下、RYDE)に参画されるまでの経歴について教えてください。

「大学在学中に、OBが起業したWEB系開発会社にて業務委託としてWEBシステム開発に携わり、大学卒業後はそのままその会社に就職しました。そこでは自社サービスの企画から開発まで担当し、Android販売開始に合わせて音楽系のサービスをリリースするなど、さまざまな自社サービスや受託の開発案件を任せてもらいました。

その後はフリーランスを経て、代表の杉崎の誘いでRYDEの前身となる会社(ニューロ株式会社)の創業時から入社しました。ここではファッション系などの自社サービスや、受託システム開発などを手掛けながら、開発環境や方針など含めて、エンジニアチームの体制の整備まで経験しました。

RYDEにも立ち上げから参画しており、役割も前身会社を踏襲していますが、取締役となったことで広範囲な環境整備や、会社の方向、戦略展開についての業務により重きをおいています」


——さまざまなサービスに携わり、多様のキャリアをお持ちの芝原さんですが、RYDEのサービス内容について魅力に感じていることは?

「RYDEは自社モビリティプラットフォーム「RYDE PASS」を通じ、鉄道をはじめバス、路面電車、旅客船などの二次交通の乗車券のデジタル化と、事業者向けマーケティング・CRMソリューションの提供を行っています。このサービスの魅力は、1アプリ/1アカウントで、ユーザーがさまざまな事業者様の乗車券やサービスを簡単に購入できるところですね。現状でもトップレベルの商品数で、今後も更に増えていくので、いずれ日本全国RYDE PASSひとつで旅行が楽しめるようになるのではないかと思います。

提携事業者様としては、RYDE PASSを用いた乗車券のデジタル化はシステム開発が不要で、初期費用や保守費用が少なく抑えられることも利点のひとつです。また、商品を販売までこぎつけて完了ではなく、その後の運用にも力を入れているのも良いところではないでしょうか。購買データなどをもとにマーケティング支援を行って、より魅力的な商品開発が行えます。

個人的には、UI/UXがほかのどのアプリよりよいと感じていて、ユーザー様や事業者様にも同様の声をいただき、会社としても注力して誇りにしているポイントです」


——ただ乗車券をデジタル化するだけでなく、顧客分析やマーケティングもサポートしていくというわけですね。直感的にわかりやすく使いやすいプラットフォームで、ユーザーと事業者を繋ぐRYDE PASSですが、開発体制はどのようなものですか?

「社員7名と業務委託のメンバーで開発を行っています。関連システムの数が多いため、システムごとに専任は設けず、ある程度のまとまったユースケースや機能単位で担当をアサインしています。

多くの機能は、フロントエンド、バックエンドをまたがるので、一人の人間がこれらを一貫して担当することが多いです。また複数のシステムを横断的に担当することになるため、各システムで採用する技術は基本的に揃えるようにしていて、現在はAWS、Rails、Reactなどで揃えています。

開発自体は、GithubでIssue、PRを作り、レビューして、と一般的なの流れで、個人の裁量に委ねている部分も多々あります。設計については、Issueを作成して設計案をチームで壁打ちして揉むことが多いです」

——業務委託の方もいる中で、社員に求められるものとはなんでしょう?

「ドメインの理解と中核のロジックの理解ですかね。コアとなる部分を社員が担当できるように、業務委託のメンバーと協力していきたいと考えています。

また、監視やインフラ運用などで、各種マネージドサービスを積極的に利用していて、エンジニアチームが本質的な業務に専念できるようにしています」


——代表の杉崎さんが信頼をおく芝原さんは、RYDEのCTOというお立場です。RYDEで働くことについて、どのような魅力を感じていますか?

「代表の杉崎の人となりによるものも大きいと思いますが、RYDEはいい意味で経営陣とエンジニアとの壁がないんです。CTOという技術的なことを含め全体を俯瞰して見なければならない立場ではありますが、1プレイヤーでもいられるというところに居心地の良さとやりがいを感じます。私は『1万円稼いだら1万円分、世の中が良くなって欲しい』と思っていて、RYDEの事業は地域の事業者様に必要とされていて、社会的な問題の解決にも繋がっていると考えています。そういった社会貢献にも繋がるサービスを、社員一丸となり楽しみながら作り出す喜びも感じています」

——RYDEで働くエンジニアにとっては、どのようなところが魅力なのでしょうか?

「我々が進めているプロジェクトはまだ前例が少なく、この分野の黎明期とも言える時期だと思います。社会から求められ必要とされるシステムを『自分たちが未来を作っているんだ』という思いの中で、あーでもないこーでもないと試行錯誤して生み出していくのが楽しいところなのではないでしょうか。

RYDEは少数精鋭でまだ人数が少ないこともあり、Slackなども活用し社内で活発に意見交換をしていて、どの立場の社員もアイディアを出しやすい環境だと思います。また、『提携事業者様が増えました!』などと報告すると、みんなで盛り上がって喜び合うようなところがあり、社内の雰囲気は明るくて過ごしやすいと思います。

業務は裁量に任せているところも大きく、課題や問題に対してどうすればいいのかを考え解決に向けて領域をまたいだことも行いますし、企画段階から参加してデザインを考えたりと、通常のエンジニアの仕事より幅広く、さまざまなことを経験できると思います。ここも少数だからこそのメリットだと思いますね。

環境面でも、支給するパソコンもその時に必要な最高スペックを揃えているので、環境的にもストレスは少ないと思います」

——RYDEの事業の中で、一番厳しかった、大変だったことはありますか?

「RYDEとしては、RYDE PASSを始める前に自転車系や旅行系など他の事業をいくつか立ち上げましたが、それが鳴かず飛ばずで(笑)。手応えのなさが辛かったですね。ですが、その際に試行錯誤した経験がRYDE PASSに集約されていっているので、無駄ではなかったとは思います」



——今、着々と事業を拡大されているRYDEですが、今後の目標やビジョンはありますか?

「まずひとつはRYDE PASSの『全国制覇』ですね。全都道府県すべてにRYDE PASSを導入したいと考えています。提携事業者様が増えれば増えるほどユーザー様にとって便利になりますし、ユーザーが増えれば提携事業者様にとっても利益に繋がります。

あとは、現在、RYDEPASSが手がけているのは一日乗車券などの『企画券』が中心なので、今後は普通券や定期券などにもサービスを広げ、よりユーザーにとって利用しやすい環境を作りたいですね。また、自転車だったりタクシーなどのモビリティとの連携などにも繋げていきたいです」


——最後に、RYDEが求める人材について教えてください。

「まず、技術が好きなのは前提として、ジェネラリスト思考を持ったフルスタックエンジニアを求めています。また、エンジニアを超えて企画とかデザインができるところに喜びや楽しさを感じられて、ここまでの領域をこなしたら終わりということではなく、プロダクト思考といいますか、成果まで責任を持てる方がいいですね。そういったすべてに“こだわり”を持てるほうが向いていると思います。あとは、仕事を通して、『世の中にいいことをしている』と喜べる人がいいですね(笑)」


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