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創業時、そして起業への想い。

株式会社Roseau Pensant(ロゾパンサンと読みます)は、今から4年11か月ほど前の2012年12月12日に、今でもまだありますが六本木3丁目にあるマルマン六本木ビルという建物に入っているレンタルオフィスのわずか5畳ほど小さな机が4つあるだけのK号室というスペースを借りて、資本金100万円で設立しました。

社名の意味は、「考える葦」です。フランス語です。
※由来はこちらからご確認ください → https://roseaupensant.jp/about/message/
※事業内容はこちらからご確認ください → https://roseaupensant.jp/business/

(写真:創業の地、マルマン六本木ビルK号室。部屋は狭く、そして窓の向こうから常に騒音が。。。)

資本金は、その年の6月にこの世を去った母方の祖父が孫たち1人1人に100万円ずつ遺産を残してくれており、その遺産100万円です。

起業前の僕の貯金はゼロ円、むしろクレジットカードの利用額分、常にマイナスでした。。。

(写真:祖父が住んでいた山口の銀行の帯がついた100万円。)

会社設立時、僕は30歳でした。

30歳になる誕生日の前々日に、山口県にある病院へ入院していた祖父の見舞いに行きました。
30歳になり、そして祖父が亡くなりました。

僕は20歳の時に、30歳で起業すると決めていました。
その道へ、亡くなった祖父が背中を押してくれました。

生前、5人いる孫たち1人1人に大きく深い愛情を注いでくれた祖父が、自身の死後も孫たちの幸せを願い5人全員に100万円ずつ残してくれたその想いを僕は背負って会社を興しました。

正確に述べると、その100万円を元手に前職を辞めて会社設立までの間(2012年9月から11月までの3ヶ月間)、前職の経験や繋がりを活かして結構大きいパーティーやイベントを6つくらい個人で制作して資金を膨らませ、300万円ちょっと手元にお金がある状態で会社を作りました。

(写真:個人事業主時代に制作したウサイン・ボルト ウェルカムパーティー。左僕、真ん中ボルト。)

(写真:個人事業主時代に制作したadidasのイベント。NYから著名ドラァグクイーンが大勢来日。)

創業した時のメンバーは、僕と、設立前の準備段階から手伝ってくれていた慶應義塾大学大学院を中退したばかりで社会人未経験の元ギャルの女の子との2人です。

ただ、彼女は持病の影響で設立してすぐに実家がある静岡に帰ることになり、早々に僕は1人になってしまいました。

1人だった僕を助けようと考えてくれたのか、設立1ヶ月後に、僕からの誘いに何をするのかも分からないまま、パソコンも簡単にしか使えない業界未経験で前職で同僚だった川村が、ほとんど迷うことなく決断し入社してくれました。

そんな実質2番目のメンバーである川村は、今やロゾパンサンの大黒柱です。

(写真:僕と川村と虎)

(写真:2013年4月にレンタルオフィスを無事脱出。2番目のオフィスは最初何もなく、川村と2人で敷き詰めた紺色の絨毯ばかりが目立った。)

そして、設立して7か月後にこれまた何をするのかもよく分からないまま鹿を追う者は山を見ず状態だった元フリーター井上が、僕と川村の誘いを断れなかったのか入社してくれて3名になりました。

(写真:何もなかったオフィスも人数が増え徐々にそれっぽく。)

(写真:元ルバロンメンバー。このメンバー以外にも会社設立前からの友達・仲間たちが何名も入社。辞めた者も含めるとこれまで10人以上、昔からの知り合いが入社してくれた。そして、設立時の唯一のメンバーである元ギャルも復帰。)

そんな感じで僕も含め右も左も分からない者たちで毎日それこそ文字通り右往左往しながら会社をなんとかなんとか作っていったその当時を思い出すと、この4年11か月でなんだか会社らしくなったなぁと感じますし、言葉では言い表せない喜びを感じます。

当然、大変なこと、上手くいかないこと、きついこと、悲しいこと、辛いこと、苦しいこと、葛藤などなど、はらわた煮え繰り返ることは僕の性格上ありませんが、ネガティブなことはしょっちゅうです。

でも、ネガティブな出来事から学ぶことも多いですし、ポジティブに繋がることも多々あります。

むしろ、後から振り返ると右往左往もネガティブな出来事も、この上なく価値のあるものであったと感じています。

先日も、新卒入社した古巣の会社との取引でうちが大きなミスをしてしまいお詫びの電話を元上司で昔大変お世話になった方(香川さん)にかけた際に「俺はお前を信頼してるから仕事を依頼してる。会社をやってるお前をスゲーなって思ってるよ。頑張れ」とお詫びの電話をしたつもりが励ましの言葉をいただき、家で一人目頭を熱くしました。そして、頑張るエネルギーをいただきました。

そんなことも含めて、様々な経験をしていくことが起業の、そして会社を作っていく醍醐味なんだと感じています。

また、嘘でも偽りでもなく関わってくれている(関わってくれた)全ての方々に感謝しています。

一緒に働く仲間たち、これまで働いた仲間たち、クライアントの皆さま、パートナーの皆さま、ありがとうございます。

(写真:2014年12月、初めての社員旅行でバンコクへ)

(写真:2015年12月、2回目の社員旅行で香港へ)

(写真:2016年12月、3回目の社員旅行で上海へ)

僕はロゾパンサンを、強靭な組織を作って、組織で世界で戦うため、世界の舞台で挑戦し、そして大活躍するために設立しました。

僕はロゾパンサンを、高い志を抱き、情熱を持って難題に挑戦し続ける集団にしたいと考えています。
そしてその結果、社会に貢献できれば素敵だと思っています。

僕はロゾパンサンを、世の中に特別な価値を提供し続ける会社にしたいです。

そんな妄想とも言える志だけは頭の中で膨らんでいるのですが、常に現れる目の前の大小さまざまな難題を乗り越えるために、失敗を繰り返しながらなんとか前に進んでいるのが現実です。

スタートアップというフェーズもあり、かなり限定された条件下で戦わなければなりません。

ロゾパンサンは、ベンチャーキャピタルなど投資家からの出資は受けていません。

運転資金として多少の銀行からの借り入れはありますが、基本的には自分たちで稼いだお金でご飯を食べており、次のステップのために新しい事業への投資(挑戦)もしています。

大手企業やベンチャーキャピタルから出資を受けて世間の注目を帯びているスタートアップ企業に比べると短期間での急成長は難しいかもしれません。しかも、資源が限られ選択肢がほとんどない中で突き進んでいかなければならない状況です。

でも、自己資本で様々な壁を乗り越えながらしっかり成長していくことは会社の根幹を成す足腰の強化に繋がり、そこで得るものは会社の力強い成長を生み出す源泉そのものを作り出すことになると僕は信じています。

これからも外部からの資金提供を受けないという話をしているのではありません。特に今のフェーズでは、成長のための源泉の創出がとても重要だと捉えているということです。

僕は、今年4月入社の新卒内定式で『まだ設立4年の途上段階で、さまざまな制約があり、だが志が高い会社で働くということは、多くの難題に立ち向かっていくことを選んだということです』という話をしました。

また、『僕が皆さんに約束できること、それは、深く考えて、積極的に行動すれば他社にはない力強い成長が出来、自己目標にも近づいていける環境を作ること、そして会社としてそういった環境、価値観を持ち続けることです。』という話もしました。

さらに、『高い志と情熱を持って難題に挑戦し続けためには、戦い続けることに意義を見出さないといけません。皆さんには卒業までの間、自分はどういう人になりたいのか、どういう人生を送りたいのか、どういう価値観を大切にしているのかなど、これまでの人生を振り返りながら、きちんと自己への認識を作っておいてほしいと思います。』と付け加えました。

(写真:2016年11月に開催した2017年4月入社新卒内定式。手作り感満載!)

(写真:2017年10月に開催した秋採用の2017年10月入社新卒入社式。皆、ラフ、そして笑顔!)

僕自身は、戦い続ける意義を「人は喜怒哀楽を味わうために生きている」「ならば喜怒哀楽それら全てを楽しんでやる」という価値観から見出し続けています。

僕と同じ価値観を他人にも持ってほしいとは思いません。
自己を見つめ、自身の価値観で意義を見出してくれたら良いと考えています。

ただ、難題を乗り越えた時の喜び、充実感、そしてそのプロセスからもたらされる自己の成長、これらを皆で分かち合いたい。その想いは、強烈に、強烈に持っています。

(写真:今年のハロウィン。この集合写真を撮影した後、皆でディズニーシーへ!)

我々はザ・スタートアップ企業です。

先を読んで、先の価値を明確化することはできません。
価値とは、後で振り返って初めて感じるものだと思います。

夢や目標と表現しても良いと思いますが、志を持ち、一生懸命努力する。
そうすれば後から振り返ってみるとその価値が非常にはっきりと見えてくると信じています。

自分を信じる。

今自分が取り組んでいるものが将来につながると信じなければならないし、この姿勢が、捉え方がきっと大きな違いを生み出してくれます!


挑戦し続ける。これが僕が起業した理由です。

我々は挑戦者です。



僕たちは、一緒に挑戦してくれる志ある仲間を探しています!!

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