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養殖に加え、牡蠣の種苗生産をスタートした理由。


こんにちは、株式会社リブルです。
徳島県海陽町の美しすぎる海で牡蠣の養殖をしています。

リブルは早川と高畑、そして岩本の3人でスタートしました。当面の事業計画は、岩本が始めていた牡蠣の養殖をメインに進めていく予定でした。しかし、すぐに種苗(貝の養殖に使う稚貝)の生産も始めることになりました。

岩本の前職の会社は、真珠や牡蠣など海産二枚貝の種苗(貝の養殖に使う稚貝)の生産と販売がメイン事業でしたが、その会社の組織や事業が変わったりしたこともあって、元同僚が次々とリブルに合流することになりました。元同僚は種苗生産に関わるスキルを持っています。

リブル立ち上げ当初は牡蠣の養殖に専念しなければならないだろうと思っていましたが、将来的には種苗生産もやるつもりだったんです。

農業と同じで、“タネ”を持っていることは大きなアドバンテージです。

資金調達もできたので、人のスキルとともにインフラも整え、種苗の生産と販売も予定よりも早くスタートすることができました。

美しすぎる海は、“タネ”の品質の証明。

種苗を生産販売しても、その後の養殖を自社でしていない場合、お客さんの「どうやって育てれば良い?」の質問に答えることができません。

しかしリブルは、生産した種苗を使って牡蠣を養殖しているので、その答えを持っています。

そして、この“タネ”を使えば、海陽町の綺麗な海でも、こんなにおいしい牡蠣ができる!というデモンストレーションにもなっています。

牡蠣のエサであるプランクトンが少ないため、透明度が高く綺麗な海陽町の海は、牡蠣の養殖には向いていません。それなのに、ここまでおいしい牡蠣ができるということは、リブルが生産している“タネ”という商品の質の高さの証明になります。

美しすぎる海は、養殖技術の高さも証明してくれる。

“タネ”の質の高さに加えて、もうひとつ証明されているのが私たちの養殖技術の高さです。

これまで綺麗な海では、栄養不足で牡蠣は養殖できないと言われてきました。リブルの漁場では通常の方法(筏垂下式)で牡蠣を養殖すると全て死んでしまいます。しかし、私たちの養殖技術を使えば、海陽町のような綺麗すぎる海でも牡蠣を養殖することができるんです。

ちょっと話がそれますが、牡蠣は本当に日本人が大好きな食材で、室町時代から養殖が始まったそうです。だから、一度は牡蠣養殖にチャレンジしたことがある海は、とても多いです。

作れば、確実に売れますからね。日本人の食へのこだわりは恐ろしい(笑)。

牡蠣の養殖は、筏(イカダ)から吊り下げられる「垂下式養殖法」で行われることが多いです。海中に吊り下げられていれば、栄養豊富な海はたくさんのエサがあるので、そのまま口を開けていれば栄養を取り込んでスクスクと育ちます。

しかし、海陽町のように透明度が高くて綺麗な海では、牡蠣は海中で口を開けていても、そんなにエサがあるわけではありません。結果、栄養不足で死んでしまいます。

実は、海陽町で牡蠣の養殖を始める時、「昔、海陽町でも牡蠣の養殖をやろうとした人がいたけど見事にダメだった。ここでやるのは難しいのでは?」と言われました。やっぱりチャレンジした人はいたんですね(笑)。

栄養不足の海陽町の海では、始めるときに垂下式養殖では無理だとわかっていたので、最初から垂下式は選びませんでした。私たちが選んだのは、牡蠣をカゴに入れて1個ずつバラバラで養殖する「シングルシード式」です。

シングルシード式は、日本ではマイナーですがオーストラリアなどでは当たり前の方法です。

考えてみれば、オーストラリアの海はめちゃくちゃ綺麗ですよね。
(グレート・バリア・リーフ行きたい!)

そんな綺麗な海でも、素晴らしい牡蠣が生産されています。そこにヒントを得て、牡蠣の養殖をスタートするときに「シングルシード式」を採用しました。


牡蠣養殖をしている企業は他にもありますが、リブルは

・種苗生産も手掛けていること

・シングルシード式で養殖していること

このふたつが特徴的だと思います。

現在、リブルでは自治体への営業担当に加え、種苗生産の担当者も募集しています。日本全国の海に巣立っていく牡蠣の赤ちゃん(種苗)を一緒に育ててみませんか?

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