豊かな未来のために | リノベーションの株式会社リビタ
リビタはリノベーションで、暮らしとコミュニティをデザインする集団です。企業社宅や中古マンションなどの既存建物を再生し、お客さまの本当に住みたい住まいをご提供します。
https://www.rebita.co.jp/vision/csv.html
リビタでは、これまで/これからの様々なプロジェクトやリビタが定める「くらしのスタンダード‐ReBITA Sustainability Standard‐」に関する分野について、いろんな角度から学び考える場として「リビタの夜会」を2024年8月より毎月開催しています。こちらのイベントは、リビタ社員だけでなく、日ごろからお世話になっているお取引先の方々や、卒業生、内定者など様々な方々も招待し、トークと懇親会をセットに、共に学び会話を楽しむセミオープンな場です。
記念すべき第1回目となる8月は、「Local environment 街や地域とくらすこと」にまつわるテーマとして、「新潟・大地の芸術祭 地域とつながる芸術祭のとりくみ」について「大地の芸術祭」を運営するNPO法人越後妻有里山協働機構の佐藤あゆさんと、株式会社リビタ・地域連携事業部の原田智子さんをゲストにお話をお伺いしました。
リビタは、2020年9月にオープンしたJR新潟駅直結の複合型シェアスペース「MOYORe:」の企画と運営に関わっています。なんと当日は、企画当時のクライアントご担当者の方にもご参加いただきました!
佐藤 あゆ|NPO法人越後妻有里山協働機構(写真、左)
新潟出身。大学卒業後、旅行会社、スペースシェア関連のベンチャー企業を経て現職。 「大地の芸術祭」の多様な人々の協働の在り方や、アートと旅に よる地域づくりの取り組みに共感し、2020年に地域おこし協力隊 として十日町市に移住。大地の芸術祭を運営するNPO法人をにて、芸術祭の運営全般、サポーター事務局に関わる。
原田 智子|株式会社リビタ ローカルコーディネーター(写真、右)
札幌市出身。バックパッカーが集まるゲストハウスのマネージャーを務めた後、リビタに入社しホテル運営を経て、2021年からはシェアスペース「MOYORe:」のコミュニケーションマネージャーとして地域のネットワークづくりやイベント企画を推進。現在、ローカルコーディネーターとして新潟駅を拠点に様々な地域と新潟を繋いでいる。
原田さんは、まだまだ繋がりがない新潟で「MOYORe:」を開業した当初、「MOYORe:」のお客様や地域のお店の人との会話で話題に挙がった場所には、積極的に出向いて情報を聞きまわったそう。人伝えに「大地の芸術祭」や佐藤さんについて紹介いただき、たまたま同時期に、佐藤さんも「『MOYORe:』でイベントをしたい!」と相談していたことがきっかけで、2人は一緒にイベントを企てる仲になったのだとか。
「気になる人にはすぐに会いに行きます。会ったことのない人でも、連絡をしてみると案外人を紹介してもらえたり、思わぬ機会に繋がったりします」と語る原田さん。飛び込んだ先での出会いを次の機会につなげていくことで、「MOYORe:」に人が訪れ、地域の人を交えたイベント企画を継続的にできるようになりました。
(佐藤さんのスライド資料より抜粋)
佐藤さんが関わる「大地の芸術祭」は、「地域の人が大事にしてきた里山の原風景を現代アートによって際立たせ魅力を再発見する」という考え方を大切にしています。美術館のように1か所に作品を集約するのではなく、そこで暮らす人の営みの中に作品を点在させることで、人が地域を巡り、地域に触れる経験となることも目的としているそうです。
佐藤さんは、「毎年、住民一人ひとりと会話を重ね、信頼や協力を得ることで、継続した開催につながっています」とおっしゃっていました。
細やかなコミュニケーションの先に、繋がりが生まれ、訪れた人に地域の魅力が伝わる。そんな循環を大切にしたお二人の思いや共通点が垣間見えたトークでした。
トークを聞いた後は、感じたことを参加者同士で話し合いました。
様々な属性の参加者のみなさんが意見を交わすことで、新しい気づきの共有にもなっていたようでした。お二人への質問もたくさんあがり、関心の高さを感じることができました。
参加者の感想をいくつかご紹介します。
「人に会いに行ってみるなど、細やかな1つ1つのアクションが新しいことを生み出すきっかけになるのだなと気づきをもらいました」
「現代アートを制作するアーティストが地域の人から農業など地域の生活文化を学ぶきっかけにもなるということに驚きました。アーティストにとっては、これまで関わることのなかった地域に出向くことで、新たなインスピレーションを得ているということが興味深いです」
「『大地の芸術祭』は芸術を見てまわる以外に里山の風景をめぐるため、都市部で開催される芸術祭とは一味違った体験になるのだろうと感じました」
今回は、大地の芸術祭で販売しているビールやお米、おかず味噌などを用意し、新潟にゆかりのある料理人の方にケータリングに来ていただきました。新潟名物の車麩をつかった料理など新潟の味を楽しみました。握りたてのおむすびも大好評でした。
温かい食事を介して、会場はより盛り上がっていた様子でした。
初めましての方も久しぶりの再会の方も「新潟」や「リビタ」を共通に集まり、会話を通してそれぞれの学びを深められた時間となりました。
今年から、7月~11月10日まで開催中の「大地の芸術祭」。全87日と長期開催にあたり、季節が移り変わっていく姿も楽しみの1つとなると佐藤さんは教えてくれました。
新潟で行われている「大地の芸術祭」、ぜひ足を運んでみてください。
今後も、さまざまなテーマで「リビタの夜会」を開催していきます。リビタの人たちが興味を持っているテーマや、進行しているプロジェクトについてなど、リビタの今を感じられる企画を実施してまいります。レポートの発信もしていきますので、お楽しみに!
●「越後妻有 大地の芸術祭」についてはこちら
●「MOYORe:」についてはこちら
●「大地の芸術祭」佐藤さんと原田さんの対談記事はこちら