リビタの社員をよりよく知っていただく機会として始まった社員インタビューシリーズ第3弾。今回もリビタ社員の過去、現在のシゴト、考えなどを掘り下げていきたいと思います!
今回インタビューをした社員は、入社後、プロパティマネジメント部の配属を経て、現在は地域連携事業部でプロジェクトマネージャーとして活躍する新卒入社(入社9年目)した綾村さん。リビタへの入社経緯や普段の業務、仕事のやりがいなどたくさんお話を伺いました。
平塚:よろしくお願いします!綾村さんは、リビタ社員ページの自己紹介欄に「リノベーションをするために建築学科に入った」と書いてあるのですが、高校時代からリノベーションに興味があったのでしょうか?
綾村:そうです。高校は情報学科だったのですが、父がリフォーム業を営んでおり、現場の手伝いを通して自分自身も建築に興味を持つようになりました。当時(2006年頃)、リノベーションという言葉はまだまだ浸透していなかったのですが、蔵や古民家を改修してカフェなどにコンバージョンする取り組みが流行り始めていた時代でした。大学でそのようなことを学びたいと思い、調べていたところ、地元金沢の大学で学べる研究室があったため、建築学部に進学しました。
平塚:2006年頃というと、リビタ設立(2005年)と同時期ですね。進学をして、大学時代に何かリノベーションの活動をされていたのですか?
綾村:そうですね。大学2年生のときに株式会社ブルースタジオの方が講演会に来てくださり、そこでリノベーションという言葉を初めて知りました。そこで、もともと電気系のオフィスだった物件にあった搬入用の大型エレベーター設備を活用して、バイクなどの愛車を部屋の中で眺める暮らしが実現できる住宅へのコンバージョン事例を伺い、新築物件ではできないリノベーションの可能性や面白さを感じました。そして、大学3年生時に学生アパートのリノベーションプロジェクトが始まり、関わり始めるようになりました。
平塚:もともとの建物の特性を活かして、自分の理想の暮らしを実現できるところがリノベーションの魅力の一つですね。リノベーションと関わりのある学生時代を過ごし、リビタへの入社の経緯はどのようなものだったのでしょうか?
綾村:リビタとの出会いは大学院2年生の時です。当時、リノベーション住宅推進協議会(現:リノベーション協議会)が学生のアイデアコンペを実施しており、後輩含め4人でコンペに参加しました。そこで東海代表作品に選出され、名古屋での表彰式典の際にリビタの役員と出会ったことがキッカケでした。その後ご縁もあり、12月中旬から3週間ほどリビタで短期インターンをすることになりました。そのインターンでは、SHARE PLACE浦和に滞在しながらリビタに通い、当時企画段階のSHARE PLACE(以下、SHP)の資料作成などをしていました。
平塚:3週間のインターンが終わった後、入社が決まったのでしょうか?
綾村:そうですね。インターンが終了したあとに採用面接を実施してもらい、入社が決まりました。
平塚:それまで、他に検討していた業界や企業などはありましたか?
綾村:リノベーション業界は、当時まだまだ小さい業界で、新卒採用をしている企業はほとんどなかったです。したがって、近しい業界としてディスプレイ系や内装系の業界も注目していました。
平塚:その中でリビタに入社を決意した決め手は何ですか?
綾村:一番の大きな決め手は、幅広く事業を展開している会社だからです。「リビタにいれば、面白そう!」と思ったことが一番大きいです。また、リビタにはチャレンジングなベンチャー企業の気風がありますが、親会社があり、組織としてしっかりしていることも魅力の一つだと感じました。しっかりした組織というベースの上で、いかに面白いことを仕掛け、世の中や会社に還元していくかを考えることができる環境は魅力だと思いました。
平塚:入社後、配属先の部署と業務は具体的にどのようなものでしたか?
綾村:最初はプロパティマネジメント部(以下、PM部)に配属になりました。具体的な業務としては、SHPの入居検討者のご案内から契約までリーシングを担当していました。また、1年目はシェビア恵比寿の立ち上げも担当していました。
平塚:PM部の所属期間はどのくらいだったのでしょうか?
綾村:3年間です。PM部のあとは企画推進と法人営業を行う部署に異動となり、そこから今まで企画営業を担当しています。
平塚:異動してからはどんな物件の企画を担当されたのですか?
綾村:最初に担当した物件は、THE HARBOUR SHIBAURAという物件です。東京の芝浦にある築約40年ほどの古ビルをコンバージョンする企画が一番最初の企画業務でした。また、同年にSHPの企画も担当しました。
平塚:企画とは、一言でいうと事業の中ではどのような役割なのでしょうか?
綾村:様々な関係各所、ステークホルダーと調整しながら、クライアント(事業主)の要望に応えていくプロジェクトマネージャー(以下、プロマネ)の役割です。
平塚:リビタに入社されてからしばらく経つと思うのですが、入社前と入社後のギャップなどはありましたか?もしくは、入社前に期待していたことなどもあれば伺いたいです。
綾村:期待していたところでいうと、「リビタにいれば、面白そう!」と入社前に思っていたところは期待通り、楽しく仕事に取り組めています。あとは、自分が担当していたものが形になり、自分もこだわりを持って作ったところを、お客様が価値を感じながら楽しんで使っていたり、「いいところですね」と声をかけていただいたりすると嬉しいです。また、それがビジネスとしてもしっかり売り上げにもつながっていたり、社会性と収益性のバランスをうまく取れた企画にできた時はとてもやりがいを感じますね。
また、イメージと違ったところは、マイナスギャップではないのですが、関係者がとても多いということは実際に業務に携わってみてから気づいたところです。だからこそ、全体の調整をするプロマネはとても重要な役割だと感じています。
平塚:自社で設計や施工をやらないことで、プロジェクトにおける外部パートナーや関係者が多くなっていますよね。綾村さんは建築専攻出身というところで、リビタ入社前の建築知識の必要性などについては、どう感じていらっしゃいますか?
綾村:もちろん、知らないよりは知っていた方がいいとは思います。しかし、最初から知っている必要はないと思います。リノベーションは、建築と不動産、金融等、複合的な要素で成り立つものだと思っています。いくらかっこいいものを作っても、お金が回収できなければ事業としては失敗ですし、事業として良くても人々の心に響かなかったり、社会的意義が無かったら失敗です。もちろん、「どこに成功を置くか」という話だと思うのですが、そこのバランス感覚が重要なポイントだと思うので、入社前の建築的な知識は十分条件ではありますが、必要条件ではないと思っています。どちらかというと、入社後に学ぶ姿勢や好奇心の方が重要だと思います。私もまだまだ勉強中の日々です。
平塚:リビタは自社で設計や施工はやりませんが、逆に綾村さん自身は、建築出身として「仕事で設計をやりたい!」という想いなどはありましたか?
綾村:それは学生のときから半分諦めています(笑)大学時代、同じ学科に約200人の同期がいたのですが、設計の課題やコンペで入賞したこともほぼ無く、設計やデザインの領域はセンスの良い他の人に任せた方が良いと早い段階から考えていました。そんな中、町家で九谷焼を展示するプロジェクトで友人がデザインをし、私が企画全体のプロジェクトマネジメントを担当する機会があったのですが、そのような経験を通して企画やプロマネに興味を持ち、このような仕事がしたい思うようになりました。
平塚:そして入社してから、「やりたい!」と思っていた企画業務に実際に携わっているのですね。
綾村:そうですね。それでも、「設計したい」「デザインしたい」という気持ちが出てくるときもありますが、仕事外のプロジェクトで図面を描いたり、最近購入した自宅マンションのリノベーションの際に自ら設計するなどで解消しています。また、リビタの外部パートナーの設計者の方々とは、職能が違うからこそ対等にお話ができますし、自分は到底かなわないようなセンスを持っている方々と一緒に仕事ができることはとても刺激的です。