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REALITY 人事の斧(おの)です。2020年10月1日に株式会社Wright Flyer Live EntertainmentはREALITY株式会社(以下、REALITY社)へと社名変更をしました。また、同日付で、森 晃平さん、水谷 誠也さんが取締役に就任しました。今回はその一人、バーチャルライブ配信アプリ「REALITY」の事業責任者である森 晃平さんに話を聞きました!
数々のキャリアを経て、「REALITY」事業責任者に。
ーグリー株式会社(以下、グリー)に入られて12年以上経ちますよね。まずは入社の経緯を教えてください。
大学3、4年あたり当時勃興してきた渋谷のネットベンチャーでアルバイトしてました。それはそれで楽しかったんですが、それだけが理由じゃないですが、結果として何度か大学を留年しまして(笑)。今考えると、そこで人生を誤りましたね。
ーなんと。
その後、新卒で大手企業のセキュリティ部門に就職したのですが、正直長い視点で見たときに、自分がおもしろいと思える職場ではなかったんですよね。そんな中、ネット系ベンチャーの集まりがあって、その場のノリで転職の誘いをいくつか受けたのですが、飲みの席にも関わらず解散後の夜分遅く丁寧にメッセージを送ってくる人がいて。
それがグリーの共同創業者の山岸さん(現、グリー株式会社取締役)でした。その後、会社訪問などを経て、もともとベンチャーに抵抗感がなかったのもあって、2008年5月にグリーに入社しました。
ーグリーに入られてからはどんなことをしていたのですか?
グリー入社後はいろんなことを経験しましたね。
入社直後はログチームという当時SNSだったGREE全体の分析基盤を作ってるチームに始まり、その後、GREE自体のPlatform化だったり、海外展開を経て、GREE Platformを扱う組織の副本部長等を経験。市場がスマホアプリゲームにシフトしていく中での組織運営を責任者として担当しました。
その後、株式会社WFSのゲームスタジオで副部長を、株式会社ポケラボでは「SINoALICE(シノアリス)」のプロジェクトマネージャーを担当。どっぷりゲーム開発や運営にも携わりました。
ーその後、REALITY社にジョインしたのですね。
2018年後半になって、立ち上げ直後のREALITY株式会社から声がかかり、現職に就きました。退職者の補填だったのでは、と今となっては思っていますが。その後はバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」(以下、REALITY)の事業責任者をしています。エンジニアとしてキャリアをスタートしたので、振り返ると「なんで俺、事業責任者やっているんだろう」って感じですね。
ー(笑)。
売上に忠実に。少し頑張ったらできることを最速で。
ーたくさんの経験をしてきた森さんが、仕事をする上で大切にしているスタンスを教えてください。
まずは「売上に忠実に生きる」ということです。「(自分にとって) いいプロダクトが作れた」よりも「誰かがあのプロダクトが良かったと言ってくれてる」よりも「単純にユーザー数とか売上が伸びてる」の方が、自分としては高揚感が高いと思っているからです。
ユーザーさまの気持ちをないがしろにするという意味ではなく、「愚直に最初から 、持続可能な範囲でKPIファネルの最後である売上を目指して生きる」と言う姿勢を大切にしています。
ー売上にこだわる背景にはどのようなものがあるのでしょうか?
エンジニアとして最も苦労した時期って、グリーに入社したてのチームで莫大なデータ管理をどうするべきか試行錯誤していたときでした。そしてマネジメントとして苦労した時期を問われれば、GREE Platform部長のときで、その自分たちが築き上げてきたWEBゲーム事業からスマホアプリゲーム事業にシフトすべく、グリー内の組織の構造転換をはかっていたときです。
その過程でたくさんのサービスが閉じられ、また仲間との別れを経験してきました。やはり売上がないと、会社や社員を守れないんですよね。そのことを痛感しました。この経験は今のスタンスにものすごく表れていると思います。
ー確かにREALITY Valueの策定時の議論で、「事業成長にこだわる。」について言及したのは森さんでしたね。
新しい事業を展開していますから、未来を信じて「愛すること」であったり「楽しむこと」は大事だとは思います。ただ、作りたいものを作る組織も大切ですが、やはり求められているものを作らないと会社は続かない。事業の成長がないと、未来は作れないんですよね。
あと、「売上」って人をやっぱり元気にするんですよね。売上が低かったとしても、そしてたとえ高かったとしても、数字が上がっていっていることが大事。ただただがむしゃらに売り上げたいわけではなく、ユーザーさまの評価の対価としても売上はあると考えているし、そこにこだわる組織であってほしいと意識して議論の場では提案しました。
ーほかに大切にしているスタンスはありますか?
「できないことはやらない。」ですかね。やった方がいい、できた方がいいけれど、できないことってあるんと思うんです。そのために中途半端なことをやるのは不毛だし、無駄だと思っています。
ー言い切りましたね(汗)。
エンジニア的に言えば、論理的に破綻している明らかに作れないプログラムがあると思っています。現在の技術水準でできないものは絶対できないんですよね。極端な例ではありますが、「REALITYの配信者の周囲の匂いを、視聴者に伝えられたらいい」と言われてもできない。そんなセンサー、ないわけです。
会社が大きくなると、できないことをできると資料上で言ったりする。でも論理的には成立していないわけです。正直、パワーポイントでぶちあげたもん勝ち的な会社、組織は嫌いですね。それよりかは、「少し頑張ったらできることを、最速でやる」という姿勢を大切にしています。
ーなるほど。実際のREALITYの開発はどのように進んでいますか?
REALITYは現実的なアプローチになりやすい構造になっていますね。無茶を言うような雰囲気もないです。僕もREALITY社長の荒木さんも無理なものは無理だと即座に判断して、開発プロセスを進めていますので。現実的に開発できている感じがしますね。
まあ、荒木さんはわかった上で無茶を言いますが。
ーわかります(笑)。
放っておいたら「Traditional」になってしまうから、今の現場は刺激的。
ーREALITYはどのような組織ですか?
比較的メンバーは若くて、元気にサービスを作っていると思います。新しいものを作っているので、わからないこと、またそれを乗り越えるためにめんどくさい壁も存在するわけですが、そこへの抵抗感が低くて、そこはとてもいいなと思います。
あとは、やり方が「モダン」ですね。技術的な話もそうですし、今年になって始まった在宅勤務に対する抵抗感の低さであったり、純粋に新しいエンターテインメントに触っている人も多い。作り方が新しいな、と思います。
あとはまったく別の角度ですが、よく喋る人が多いですね。嫌いじゃないですけど。
ー話している顔がとても穏やかですね。ぶっちゃけメンバーはかわいいですか?
難しい問いだな・・・。うーん。かわいいっちゃかわいいですかね。が、まあ、これは僕の問題ですけど、若干距離は近いのは嫌ですね(真顔)。向こうには悪気がないんですが、休みの日に釣りに誘うとかそういうのはやめて欲しいですね。そっとしておいて欲しい。
でも、まあ、そんなところはあるにせよ、社歴や年を重ねると、放っておくとこっちは「Traditional(伝統的)」になってしまうわけじゃないですか。そこに風穴を開けるような、若手が多くいるので、頼もしい組織だな、と思います。
ーつまりは、森さんの刺激になっている、ってことですね!
うーん。まあ、そう書いていただいていいですけど。
ーメンバーの個性が生かされるよう、意識して権限を委譲されているのでしょうか?
それは意識していますね。なるべく、出てきた意見を否定しないよう意識しています。(編注:本人はそう言っているが会議の場で完膚なきまでに論破してる様子を時々見かけます)。
ただ、権限を渡す際も、制約は設けますね。どうしてもダメなことは初めに制約を設けて、その中で自由にするよう伝えています。そうしないと、後からいろいろ言われてめんどくさいんで。
グローバルで使われる大きなサービスであって欲しい。
ー森さん個人がREALITYで仕事をする上でのやりがいを教えてください。
これはもう個人的な志向ですが、ただ単純にインターネットが好きなんですよね。なので、やはり少し先の未来のインターネットサービスを作っているところ、規模的に将来大きくなるんじゃないかという夢を持てるところにやりがいを感じますね。
エンターテイメント関係の事業ってとても成熟してきていて、難しくなっているじゃないですか。その中でREALITYは新しさを感じるので魅力的ですし、関わっていておもしろいです。
ー10月1日付で取締役に就任されました。何か変わったことはありましたか?
変わったこと?たくさんありますよ。とにかくめんどくさいことが増えましたね。田中さん(グリー代表取締役会長兼社長)との定例ミーティングに同席しなくてはいけないし、毎週の朝会でも話さなくてはいけなくなった。大体朝会自体も嫌いなのに。何だったらこういったインタビューも好きではない。正直、あまり嬉しいことはないですね。
ーそうですか・・・。(気をとり直して)今後のREALITYをどうしていきたいですか?
とにかくニッチで最高にうけているサービスではなくて、大きなインターネットサービスであってほしいと思っています。大きいサービスは正義だと、個人的に思ってるところがあるんですよね。大きくなってほしい、そのために前進したいと思っています。あとは、インターネットサービスとして、普通にきれいな形でグローバルで使われているサービスであってほしいと思っています。
ー(ホッ。)最後に、森さんの人生の目標を教えてください!
藤本さん(グリー取締役 上級執行役員 最高技術責任者)にはいつも言っていて、まあ、ここには書けないと思うんですけど・・・。早く、腰掛けになりたい。とはいえ、ダサい腰掛けは嫌なんですよね。でも、ずっと頑張る元気もない。ので、「堂々とした腰掛け」になりたい。
ーんっ?(まばたき)
うーん、そう考えると、先ほど言っためんどくさいことも、取締役としてきちんと取り組んで、REALITY社で結果を出していかなくてはいけないですね・・・。そうでないと、信頼されないし、堂々した腰掛けにはなれないので。
ですので、まとめると、これからもREALITYの事業成長にこだわって頑張ります。
ー・・・ぜひ、そうしてください!そして、REALITY組織を牽引してください!森さん、ありがとうございました!
そんな森さんにグリーCTO藤本さんから届いたお花。