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What we do

東北の豊かな水産農産物。震災前までは東北は食材を大量に供給することが優先され、地域内での消費や、付加価値をつけた商品化などの動きは少なかった実情があります。震災後、外からの支援や知識・技術提供を受けながら、東北の事業者の皆さんたちはさまざまな新しい取り組みにチャレンジしています。わたしたちRCFは、人と人、地域内と外、行政と民間の間に立って、この取り組みをコーディネーターとして支援しています。
震災で大きな被害を受けた、岩手県釜石市。ここでは、地域の外から集まったメンバーが、市や地元NPO・事業者の皆さんたちとともに、地域活性に向けたさまざまな事業やコミュニティづくりを進めています。RCFでは初期の頃より釜石市にメンバーが駐在し、ずっと寄り添い続けています。
災害復興や地方創生をはじめ、さまざまな社会課題の本質的な解決のために、パブリック・ビジネス・ソーシャルセクターがビジョンを共有し協働する必要性が高まっています。しかしながらそれは、容易なことではありません。それを実現・推進するべく、ビジョン形成や関係者間の調整、事務局運営などを専門的に担う役割がわたしたち社会事業コーディネーターです。 2011年の東日本大震災を機に法人設立以降、その役割の重要性・ニーズは高まる一方。 RCFでは2018年2月現在、45(業務委託、アルバイト含む)のスタッフが社会事業コーディネーターとして勤務中。ほぼ全員中途入社で、前職はコンサルタントや営業、研究者、マーケティング、広告代理店プロデューサー、システムエンジニア、国家公務員、非営利組織オフィサーなどさまざま。各自の社会人経験や専門性を活かし、活躍しています。 日本における社会や地域課題の解決に関するコンサルティング、支援企画の提案を行います。 人材・産業・コミュニティ支援と言った幅広い分野の課題に取り組んでいます。 ――< 具体的には >―― ●地域の自治体や事業者、NPOへのヒアリングによる課題やニーズの把握 ●支援のための企画立案(企画書の作成・提案、調査、被災地での折衝など) ●上記の実行(市町村・企業・NPOとの連絡・調整、情報発信、報告など) ●各種資料の作成およびマネジメントなど ――< プロジェクト実績 >―― ●「復興応援 キリン絆プロジェクト」 (協賛:キリン株式会社、日本財団、日本フィランソロピー協会) キリン株式会社からの寄付金に基づいた、東北を中心とした水産業復興支援事業。 2012年までは、養殖業の復興に取り組んできたほか、 2013年からは生産支援に加えて水産物・農産物のブランド育成を支援しています。 ●「UBSコミュニティ支援プロジェクト」 (協賛:釜石市、UBSグループ) 世界最大級の金融グループであるUBSグループとの共同プロジェクト。 復興支援事業として、岩手県釜石市における住民主体のコミュニティ活動の活性を促進。 コーディネーター3名の常駐とUBS社員ボランティアの両輪で、 復興のフェーズに応じた課題やニーズに即した支援を実施しました。 ※その他、福島や熊本など多くの地域にてプロジェクトを実施しています。 ――< 主要取引先 >―― キリン株式会社 グーグル株式会社 UBSグループ 株式会社ビズリーチ Airbnb Japan 日本財団 復興庁 岩手県 岩手県大船渡市 福島県双葉町 福島県大熊町 ※2017年6月現在

Why we do

地方には少子化や超高齢化をはじめとする様々な課題がある一方で、食や歴史文化、そして人、さまざまな資源があります。都市部と違って競争が少なく、小さな規模であっても地域だから起業に取り組める可能性がある。いま、そんな地方の可能性が見直されてきています。RCFでは特に福島沿岸部をそういった起業の聖地(フロンティア)として定義し、視察ツアーやセミナー等を実施しています(経済産業省等との協働事業)。
東北の復興は終わっていません。むしろ、これからが正念場。なりわいづくり、まちづくり、そして心のケア、新しい挑戦がますます必要な段階を迎えています。そして、東北でRCFが培ってきたチームづくりの知見も、全国の地域づくり最前線から必要とされています。
私たちは、2011年の東日本大震災をきっかけに「RCF復興支援チーム」として誕生し、東北の現場に飛び込みました。 地域住民、企業、NPO、そして被災自治体といったセクターを超えた多種多様なステークホルダーと協働し、幾つかの社会モデルを確立してきました。 31被災市町村、300社の中小事業者支援、20地域の水産業事業者支援、100名の民間人材の東北への紹介、釜石市・双葉町・大熊町でのコミュニティ支援を進めてきました。 その中で確信したのは、RCFの仕事は「社会の課題から未来の価値をつくる仕事」であること。 東北は、東日本大震災をきっかけに一気に課題があふれ出した「課題先進地」でした。そして私たちは今、東北で培った経験やつながりをふまえ、東北だけではなく、日本全国の課題先進地へも展開を始めています。 東北の経験やつながりは、日本全国に共通する高齢化社会におけるまちづくり、地域産業の衰退、地域からの若者流出といった課題を解決するヒントになると気づいたからです。 またそれは、多様な地域課題に向き合った経験を日本全国にお返ししたいという東北の方々の想いでもあります。 社会課題に飛び込み、未来価値に変えていくことは、簡単なことではありません。しかし、やりがいをこれほど実感できる仕事は他にはないと自負しています。 日本の未来のため、「誰もが共に価値をつくりあえる社会」を築いていく仲間を求めています。皆さんのご参加、心より期待しています。

How we do

毎月、スタッフが顔を合わせる「全体会議」では、事業全体の進捗などに加え、東京以外の拠点で勤務するスタッフとオンラインで繋いで状況を共有するといった取り組みも行っています。
専門分野における知識や人脈など、コーディネーターとして必要な情報はチームでみっちりOJTします。特に大事なのは会議。地方に関わる案件の場合、メンバーによっては出張や外出が多いこともあります。だからこそ、オンラインやオフラインのミーティングはとても大切な時間。「なんとなく顔を合わせる」だけの会議はしません。アジェンダを共有し、限られた貴重な時間の中でいかに論点を出し尽くし、ネクストステップを明確にするか。そんな会議の基本中の基本が、しっかり叩き込まれますよ。
RCFは2018年2月現在、総勢45名。 【「社会事業コーディネーター」の前職は?】 RCFのメンバーは、さまざまなキャリアを経て入社しています。広告代理店、マーケティング、製造業、IT、コンサルティング、メディア、非営利団体、省庁・自治体、・・・等々。 ですから、「こういう経験やスキルが必要!」というものはあまりありませんが、強いて共通点を挙げれば ・さまざまな組織や立場の間に立って、交渉・調整やヒアリング、ビジネスコミュニケーションに取り組んだ経験がある ・規模やジャンルを問わず、プロジェクト運営に関わった経験がある といった点がありますので、何らか、そういったご経験をお持ちの方でしたら、お仕事のイメージはしやすいのではないでしょうか。 【どんなキャラクターの人がいる?】 (個人の感想ですが)まじめです。でも、融通がきかないまじめさ、ではありません。 コミュニケーション力がとても大切なコーディネーターですから、根本的に明るく、地域の人々やクライアントからの信用、信頼はとても高い人たちばかりです。 いろいろな意見や多様性に対して柔軟に受けとめ、対処できる人も多いように感じます。 社会課題解決に、多様な立場・価値観の方々を巻き込んで取り組んでいく過程では、予測しない障壁や合意形成プロセスの困難さは日常茶飯事。ブレてはいけない目標やビジョンを保ちつつ、時には丁寧なコミュニケーションを通じてマイルストーン設定を調整して融和を図ったり、不測の事態にも冷静に対処したりする局面も多くあります。そういった柔軟さ、臨機応援さも信頼を得るためには必要になってきます。 【RCFの職場の雰囲気って?】 (個人の感想ですが)仕事の時間にけっこう厳しいです。無駄な残業はしない分、業務時間中はかなり集中して働きます。地域に関する課題解決事業が多いため出張も多く、出張者が多いときは、しーん、と静か〜な時間が流れることも。。。 その分、上司とメンバーとの「1on1」と呼んでいるコーチングをはじめ、会える時間を大切にしています。 「社会事業コーディネーター」のお仕事は、1人でこなせるものではありません。メンバー一人ひとりが自身の強みを活かし、弱みをみんなでカバーしながら、パートナーからの多くの助けもいただきつつ取り組んでいます。みんなで取り組んだことがやがて小さな成功となり、積み重なって地域や当事者たちの自信になっていく背中を見ることが、黒衣である社会事業コーディネーターの、何よりの喜びです。