代表取締役社長 中村 岳
1980年生まれ。東京都出身。東京大学、同大学院卒業後、株式会社NTTドコモ入社。2008年、株式会社レアジョブ代表取締役最高技術責任者就任。2012年、最高執行責任者就任。2015年、代表取締役社長就任。
1:とある抜擢
2017年頭、創業者である加藤の退任にあたり、RareJob Philippines社長を探すこととなった。
現状、RareJob Philippinesには各部門にそれぞれHeadがいるので業務としてはまわっているが、その上に立ち精神的主柱としてRareJob Philippinesをリードしていくこのポジションは言わずもがな非常に重要だ。創業者の後釜というプレッシャーもある。
色々と検討した結果、僕は最終的にとある、超ドメスティックかつエンジニア出身で経営者としての経験のない人物を抜擢した。理由は勿論、彼のマインドに惹かれてのことだ。
僕に限ったことではなく、ごく一般的な話として、経営者は時にスキルでなくマインドを信じた大胆な抜擢をすることがあると思う。今回も、若い社員の中には、「何で英語もネイティブレベルと言えない、エンジニア出身の人が抜擢されたんだろう?」と感じた人がいるかもしれない。
簡単に自分の考えをメモ書きしたい。
2:社長の資質
現地点でRareJob Philippinesの社長という重要なポジションに求められる資質を列挙すると、以下のような形になる。これは、僕が今回の人選を考える際に実際に使った表だ。
現状の重要度
困難にあっても、やり抜く精神的強さ(ポジティブ)がある
現地メンバーとコミュニケーション取れる英語力
現地メンバー全般とコミュニケーションを積極的に取れる
日本との情報連携ができる
グループ戦略とフィリピンの戦略で方向性を一致させられる
フィリピンの戦略を作ることができる
フィリピンでの全社課題を抽出できる
フィリピンでの全社課題を解決出来る
フィリピン部署間での課題を解決出来る
フィリピンに住むことができる
日本の幹部陣と一体感を持つことができる
現地社長として、他社情報の収集や発信ができる
この表の中には、“精神的強さ”というマインドに関するものや、“英語力”というスキルに関するものとが混在している。
重要なのはここからで、僕はこの一覧を作りRareJob Philippinesの未来を想像しながら、このそれぞれの要件の『重要度』を熱心に吟味した。
オペレーションという意味では、現地幹部陣がいるのでまわっている。この1年で伸ばしてもらうスキルは重要度を下げ、現状必要な資質を重要な順に、A,B,C,Dを割り振る。結果は以下。
現状の重要度
A:困難にあっても、やり抜く精神的強さ(ポジティブ)がある
C:現地メンバーとコミュニケーション取れる英語力
B:現地メンバー全般とコミュニケーションを積極的に取れる
B:日本との情報連携ができる
B:グループ戦略とフィリピンの戦略で方向性を一致させられる
D:フィリピンの戦略を作ることができる
D:フィリピンでの全社課題を抽出できる
D:フィリピンでの全社課題を解決出来る
C:フィリピン部署間での課題を解決出来る
B:フィリピンに住むことができる
B:日本の幹部陣と一体感を持つことができる
D:現地社長として、他社情報の収集や発信ができる
勿論、それが全てというわけでもないのだけど、僕自身は、「英語力」、「フィリピンの会社のことがわかっている」等のスキルに比べて、その他の「ポジティブさ」「粘り強さ」といったマインドに関わるところを非常に高く評価していることになる。
3:なぜマインドなのか
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